赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
事件の動機なんて犯人にしか本当のところはわからない。
淳子も片山たちもあれこれと想像をめぐらしていくが、捜査は思うように進まない。
卒業論文に取り上げた事件が原因なのか、それともまったく思いがけない動機があるのか。
たいがい事件に至るきっかけなんて他人にはどうでもいいことが多い。
それにしても、犯人の身勝手すぎる・・・っていうか迷惑千万な・・・動機には驚いた。
思考回路の中心がすべて自分が起点になっている人間は、どうにも怖い。
もしかしたら犯人では?と疑われていた淳子が、花嫁の命を身を挺して守ったことで状況が変わった面もある。
彼女の咄嗟の行動が彼女の人柄を知らしめ、結果的に間違った捜査の線を -
Posted by ブクログ
しばらく続いたヨーロッパ編の最終話。
スイスまでやって来た片山一行だったが、早々に転落しそうになった日本人女性を助けるはめに。
片山としては当然のことをしたまでなのだが、どうやら相手にとっては「命の恩人」ということになるらしい。
殺されたのであれ、自殺であれ、残された家族の悲しみや怒りは計り知れない。
誰かのせいにして、誰かを憎まなければ、生きていけないことだってある。
大切な人を守るため、二度と後悔をしないために成された決断は、大胆だけれど哀しいものだった。
このシリーズの最大の魅力はそれぞれのキャラクターにある。
片山兄妹、石津、そして我らがホームズ。
刑事としてはいまひとつでも人間として -
Posted by ブクログ
三編のモダンホラー。
「家主」
古いアパートに引っ越した祐子は人が変わってしまった。
その謎を解き、祐子を元に戻すため奮闘する二人の学生に立ちはだかるアパート。
筋立てが面白く、どんどん先を読んでしまう小説。
「家庭教師」
家庭教師に訪れた邦子は聞き分けの良い姉弟相手に楽しく過ごしていたが、やがて姉弟が大人のような感じがしてくる。
お化けが直接出てくるわけでは無いが、恐怖がじわじわとやってくる物語。
「遅れて来た客」
自殺とされた父が実は殺されていた。
父の周りの人物を巻き込んで物語は進む。
実際にこんなことはあるかもしれないが、物語のようにはいかないだろうなあという感想。