赤川次郎のレビュー一覧
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久しぶりに読んだ鼠シリーズ。初期の凄惨さは薄れ、なんだかずいぶんほのぼのした感じになっている。次郎吉も本業はどこへやら、人助けに精を出す「いいお兄さん」になってるし。いや別に不満なわけではないけれど。
まあ赤川次郎さんのことだから、最後までこの路線のはずはなかろう。まだまだ先だろうけどどんなラストを迎えるのか興味津々。なんたって次郎吉は獄門はりつけだからねえ。うーん、どう着地するんだろうか。
解説で脚本家の方も書いていたが、「赤川鼠」の成功は、妹の小袖というキャラクター造型にあるとあらためて思った。小袖の視点が入ることで、次郎吉が生き生きと浮かび上がってくる。なんだか時々二人が夫婦のように見えるけれど。 -
Posted by ブクログ
読書録「ふるえて眠れ、三姉妹三姉妹探偵団15」3
著者 赤川次郎
出版 講談社
p45より引用
“しかし、綾子にも言った通り、辻本とはあまり
に気が合ってしまうので、会えばつい「誰か
呼んで騒ごう!」というノリになっていまい、
真面目な話をする雰囲気でなくなってしまう
のである。”
目次から抜粋引用
“白い粉
不運
友情の終わり
花束
海面”
おっとり長女、しっかり次女、ケチ三女の
三人姉妹を主人公とした、長編ミステリー小説。
人気シリーズ第十五弾。
ケチで仕方がない三女の珠美だが、損得
関係なくお年寄りを助けた。そのお年寄りに
誘われて、甘いものを食べに行ったのだが…。
上記の引用は、長女綾子の高校からの友人
が頼み事をしてきた場面での一文。
気になる男性にお付き合いの申し込みを言って
ほしい、とのことですが、会ってしまうと友達の
ノリになるのなら、手紙でも渡せばいいのでは
と思います。まぁ、そうするとお話が始まらないの
ですが。
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Posted by ブクログ
夜の公園で暴行を受けて以来眠り続けていた少女が
時効間近の7年の時を経て目覚める物語。
赤川次郎さんは
あたしがX文庫(昭和のライトノベル)から
いわゆる普通の小説と呼ばれる文庫本に移行する
きっかけとなってくださった作家さんで
今でももちろん尊敬する方の一人として名前を挙げます。
ただ、33歳になった今じっくり読むと
主人公があまりにも強くて清くて真っ当で
リアリティはほぼゼロに等しく感じましたねえ。
7年といっても
目覚めたばかりの彼女にとって事件はまだまだ鮮明という設定なのに
恐怖や絶望や拒絶の過程がまるで描かれておらず
ちゃんと向き合って受け容れていく様子が
同じ女性としてなんとも言い難く。
でもきっと
それが赤川さんの描く世界の良さでもあるんですよね。
伝えたいメッセージは、うん、伝わってきました。
非常に読みやすいです。
ミステリーとしても起承転結がしっかりしています。
さらーっと最後まで読み進めて
エンディングでちょっと意表を突かれて
読後に一抹の清々しさを感じたい方にはオススメです。