冬斗亜紀のレビュー一覧
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ネタバレまさに“The Hell You Say”な出来事が続発。なんか表紙が不穏だな〜とは思ったんだけど、そういうことですか(泣)。hellという単語づかいは、今回のストーリーが悪魔崇拝カルトを巡るものであることと引っ掛けてあるのかな。
怪しくも勤勉なクローク&ダガー書店の従業員アンガスが、黒魔術に傾倒する学生グループからしつこく脅迫を受けていたため、アドリアンはアンガスがしばらく身を隠せるように休みを与える。ところが、今度はアドリアンが脅しを受けるようになってしまう。いつもなら「首を突っ込むな!」と文句を言いつつ、事件解決のためにアドリアンに伴走してくれるジェイクが、今回は居ない。
なぜなら -
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ネタバレそれぞれの立場からの書き分けがうまい作者さん。前回のジェイソン周りの不穏な影はいったん棚上げ。今回はマッドクリークの外からの敵(悪党やウイルス)と戦うのではなくマッドクリークの内部の問題と向き合って解決しようとする話なのでこれまでの巻より読むのはメンタル的に少ししんどい。こいつさえやっつければという「悪者」がいないので…。でも本当に苦しいとこだがこれを乗り越えれば元通り以上により良くなることが分かるので、なくてはならない巻でしたね。しかしラヴは素敵な人なんだが、この経歴(ハイクラスの富豪一家で有能なビジネスエリート)の人間にランスが敵うわけないわなみたいなとことかつらみよな…お前はよくやったよ
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ネタバレ1作目『アンヒンジ』のアダム(末っ子)は、サイコパスの顔と普通の人の顔を自在にスイッチできる器用な男だったけど、今作のオーガスト(次男)はサイコパスな上に自閉症スペクトラムもあり、対人関係がメチャ不器用な変人。好きになったルーカスにも強気で迫ったかと思うと、たちまち「どう思われた? 引かれたのでは?」とビビってしまうところが、なんともカワイイです(いやいや、拷問好きな殺人鬼ですけど…)。
サイコパス×サイコメトリーなどというスペシャルなCPを生み出してくださった作者さまにはスタオベを送りたい! 相手の脳内に入って快楽を感じ取るなんて、この上なくエチい…。この二人ならリバも妥当。パワーバランス -
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購入済み
ベンソンが癒し
ベンソンを取り巻くやりとりが可愛い。パパとして素敵だしナニーとして楽しくて素敵。ナニーの家族にまざるパパとベンソンも愛しかった。
でもカップルとしての2人はあんまり好みじゃなかったな。なんでだろう。2人が何に悩んでるのかあんまり理解できなかったからアニカに完全同意。
あと個人的にドリューさんも可哀想かなと…一緒に家を買うくらいの人生のパートナーが突然子供を引き取るって言い出したら…って思っちゃった。ナニーと対照的にするためとパパを可哀想にするためにそこまで下げんでも。「価値観が違いました」じゃ駄目だったの。
食中毒の件も思ったより長くてうーん、でもベンソンが可愛かったので星4。
「BOSSY」 -
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総合評価:★4.0
久しぶりにジョシュ・ラニヨン先生の作品を読みたいと思い、殺しのアートシリーズのメンバーも登場すると噂のこちらの作品を読んでみました。
一冊完結ものですが、やっぱりラニヨン先生の紡ぐ物語は面白いですね。恋愛要素は少なめでしたが、その分、推理・サスペンス要素がしっかりしていたので読み応えもあり、かなり満足度高めの一冊でした。
因みに殺しのアートシリーズからはJ.Jとサムがちょい役で登場するのですが、この作品内のJ.Jは決して良い奴とは言えないですね。アダムを含め、ほぼ全員から嫌われているという(笑)
そしてサムですが、相変わらず存在感と威圧感があり過ぎて笑ってしまいました。サ -
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ネタバレリバなしです。
リバなしです(大事)。
性的虐待被害者と加害者の話が大きなストーリーラインです。かなり深く生々しく書かれているので、現時点でストレスを感じる方は避けたほうが良いと思います。
もちろん、表紙の彼は上記の加害者ではありません。そしてハッピーエンドです。
サイコパスで愛がわからない表紙の彼と被害者である主人公が育む関係性は、やさしく温かく(濡れ場も多く)、共依存めいたものにも思えます。
しかし若気の至りや危うさを感じないのは、彼らを取り巻く家族がちゃんと見守っているからなんでしょうね。
さらに言えば、私達が想像していた狂気的なサイコパスとは違い、サイコパスである自覚を持って社会に -
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ネタバレ名前も知らずに体の関係から始まって、しだいに恋に落ちていく王道の展開。結末はわかっていてもドキドキさせるのはリズム良く進む会話の応酬と、主人公ふたりが魅力的で、不必要な危機がなかったからかな。トントン拍子で進むふたりの恋は安心して読めたし、頭が良くてユーモアのある人間同士の嫌味は他者を傷つけずに笑える。また、サステナブルやカーボンニュートラル、フェアトレードを軸にカフェビジネスを展開する人物がかっこいいと描かれていたことも素敵だった。かっこいいので。
途中で家族とのわだかまりを乗り越えるために父親と揉めるシーンがあるけど、なにかを成し遂げることで解決したり、現在を凌駕することで丸く治ったりする -
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総合評価:★4.0
殺しのアートシリーズ第五巻。
初めて一巻を読んだ時にあまりの面白さに衝撃を受け、それからなるべく長くこのシリーズを楽しみたいと思い、あえてちまちま読み進めていたのですが、とうとう最新刊に追い付いてしまいました…(T-T)
今回もサムの出番はかなり少なめ。ジェイソンが前回の汚名を挽回すべく単独で頑張る回でした。
今回は潜入捜査という事で、ジェイソンが変装をするのですが…まさか髪を全て剃り上げて坊主になるとは思わず、ジェイソンのビジュアルが大変好みだった私的には割とショックな展開でした(笑)
そして肝心の事件はというと、今回は一つの事件にテーマが絞られている為、過去作と比べ -
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ネタバレ表紙からもしや新たな男が出てくる?三角関係?と当たりをつけながら読んでいきましたが、それどころじゃなかった!
あまりにも突然すぎる急展開に衝撃。
自身が同性愛者であることを認められないリオーダンが、アドリアンへの愛との狭間で葛藤しているのは伝わっていたけどそれ程だったのかと。でも自分を偽ってでも生きようとする様は凄くリアルだなと思いました。家族からの目、社会や自分が属する集団からの目…多様なセクシュアリティが今ほど認められてない時代だと尚更。ただやっぱり不誠実すぎる!ガイという新しい恋の相手も現れる中でこれからどうなるのか予想がつきません。
オカルトや悪魔崇拝といった分野の事件も面白かった -
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ネタバレ・元FBI捜査官×元宝石泥棒
・警部×FBI捜査官
・アドリアンシリーズ続編
3本仕立て。
アドリアンシリーズ目当てだったけど思いの外短編2作が面白く、続編(両カップルの幸せな蜜月)が読みたくなる作品。
・ジェイク×アドリアン
好んで読まないリバ展開があまりにも突然で困惑したけど、性描写が上手くて不快なく読めました。こうやってジェイクがアドリアンを受け入れるのも愛情の現れなんだろうな…。
ジェイクが色々な柵を失ったことで隠す必要がなくなったのか、アドリアンへの素直な愛と愛情深さが言動から感じられ嬉しくもあり。
1巻から続くジェイクの頑なな言動・恋のスパイスとしては一癖ある展開にこの2人本 -
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ネタバレ総合評価:★4.8
殺しのアートシリーズ第三巻。
シリーズ物も三冊目となると中弛みしてくる物も多い中、初っ端からジェイソンが何者かに襲撃されるという衝撃的な展開に驚かされ、最後まで目が離せませんでした。(流石、ジョシュ・ラニヨン先生…私達の期待を裏切らない…笑)
そんな訳で開始早々、満身創痍のジェイソンでしたが、敵の襲撃から身を守る為、ワイオミングにあるサムの実家で2週間療養する事になり、彼はそこでも新たな連続殺人事件に関わる事になります。
今回の事件はマジックに関係しているのですが、ジェイソンが美術だけでなくマジックにも精通している事に驚きでした。もしかしてサムにマジックを披露するジェイソ -
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ネタバレ総合評価:★4.5
殺しのアートシリーズ第二巻。
初っ端から殺人事件発生で、タキシード姿で現場に駆け付けるジェイソン。(ここの挿絵が素敵で悶えました笑)
そしてサムと8ヶ月ぶりの再会。二人にとっては嬉しい再会のはずなんですが、どういう訳かサムがジェイソンに対して冷たい…!
それどころか、ジェイソンとの関係を終わらせようとしていて何で!?って感じでした。
再会するまでの8ヶ月間、電話ではイチャイチャしてたし、そもそもサムがジェイソンを引き留めたのに。じゃあ、前回のあの告白は何だったの?
いきなりの手のひら返しに混乱するジェイソン。まぁ、当然ですよね…( ̄  ̄;)
今回はジェイソンがサムとの関係 -
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優しい話
あんまり海外作家さんのものは、ちょっと感性がちがうんだよなーとあまり積極的には買わないのですが、相手に対して隠し事があったり負い目を持つ展開は好きなので買ってみました。
やはり、しっかりした良作だなと思うんだけど、ジョークとか言い回しが馴染みがなくて、ちょっと距離感ができてしまうのが寂しい気持ちになりました。
でも、ちゃんと楽しめました!
が、続編は読まないかもな〜〜。
あと、海外作品ならではと思ってるのですが、濡れ場が開放的で明るく情熱的な感じがいいですね。
これは日本の作家さんは書かない感じですが、とても清々しくて好きです。