【感想・ネタバレ】アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁きのレビュー

あらすじ

行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。
だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。
敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。
そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?
アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。

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Posted by ブクログ

以前電子で読んだものを再読。これからの展開を知っているからこそ、この話のジェイクの、人目がない世界での「誠実さ」、二人だけの時間でいる時の優しさが沁みる。というか、この話があるからこそ、アドリアンがあんなに辛い思いをしてもジェイクへの執着を捨てきれず、ジェイクを憎めなかったんだなー。この人生で最高と感じてしまった、ジェイクの愛情と優しさを知ってしまったから…。

あと、物語の前半で、まだアドリアンにキスすらできない時に「女じゃない」とジェイクがいうけど、あれは半分自分にかかっているんじゃないだろうか。
この時点ですでにジェイクはずっぷりアドリアンに恋しているのを認めていて、それでいて、どうして男同士なんだ…と。2000年前後の話なので、今ではそんな思い詰めなくても…と思いつつ、昔はこういうセリフのあるBLが美しい感覚が本邦でもあったんじゃないだろうか。美しいではなく、エゴな葛藤として描いているのがこの話のしんどくて誠実なところです。

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2025年09月30日

ネタバレ 購入済み

死者の囁き

アドリアン・イングリッシュの二作品目。
アドリアンとジェイクの関係はうまくいっていない。ジェイクから逃げるように相続した田舎の牧場へと旅立つアドリアンだが、そこでいつものように事件に巻き込まれる。
ジェイクが40歳と判明する。生まれてから40年間ずっと自分の性的指向に蓋をして生きてきたから、ゲイをオープンにしているアドリアンに対して複雑な思いを抱き、きつい当たり方をしてしまうのは無理もない。少し心の距離が近づいたようにも見えたが、ジェイクの考えは根深そう。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻。
M /Mのロマミス。
1巻が面白かったので、続けて読んでみた。
こちらも面白くて一気読みだよ!

巻き込まれ方主人公のアドリアンとクローゼットゲイなジェイク。
口喧嘩が多いし、あからさまなベタベタさはないんだけど、ジェイクがたまに見せる甘さがすごく良くて、こっちまでアドリアンと一緒にドキドキ。

ミステリー部分も面白くて楽しめた。
3巻も読むの楽しみだなー!

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2020年08月20日

Posted by ブクログ

1作目の事件からわずか2カ月後、またしても殺人事件に巻き込まれるアドリアン。舞台はパサデナの街中から、アドリアンが祖母から相続した牧場のある田舎町へ。なかなか距離が縮まらなかったジェイクとの仲も急展開を見せ…。

当て馬キャラも登場し、ジェイクの反応についニヤけてしまいました。前作同様、読者をミスディレクションに誘うための情報がばら撒かれており、「あー、分からん!」と頭をかきむしりながら楽しく読みました。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アドリアン・イングリッシュ②。前作で気をもませた本屋兼ミステリ作家アドリアンとジェイク刑事。LAから離れたこともあり追いかけてきたジェイクとついに優しい(そして激しい)肉体関係に。でもジェイクのゲイへの嫌悪とストレートへの確執で未来への疑問が残る。周りのゲイに対する偏見が酷い。ミステリーのほうは黄金をめぐる殺人が綿密な背景描写とともに読者を引き込む…が少々動機が弱いと思わせる結末。今まで地道に学問を追求してきた考古学者がいきなり大昔の黄金(それもあるかどうか疑問)に目がくらんで次々に殺人を犯すかなあ…。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

アドリアンの行くところ殺人あり。そんなお約束を抱えてアドリアンが行った先は、祖母の残してくれた牧場。そこで早速死体を発見したアドリアン。彼を追ってきたジェイクは…というお話。
前作でほとんど動きのなかった二人の関係が動き出すこの巻。ミステリー部分は前作同様とっつきやすく、自然に話にのめり込んでいける。犯人がわかるヒント的な台詞もあり、不慣れな人も楽しめます。そして肝心の、ジェイクとの仲は前作とはうって変わって親密に。というか前作で地ならししたところに芽生えたというべきか、急接近すぎてこちらが戸惑うくらい。でも、この後のことを考えたら当然の流れ。二人の蜜月をしっかり味わうべし。

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2016年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カミングアウトできない刑事×心臓疾患の本屋。
この作者もだけど、翻訳も素晴らしいと気付いた二巻目。
言い回しとかとても自然で、原文はどうなってんの?と良い意味で興味を持った。
例えば、どのくらいたってる?を勃ってると経ってるに掛けるとこ、原文どうなってんの…?という素朴な疑問が(笑)

イチャが萌えまくりです。素人ゲイ童貞?の攻め。受けにキスも仕掛けられなかったのに、気持ちがやっと追い付いた感じで見事結ばれました。(^o^)こういう事件もので命張ってると、気持ちも盛り上がっていいよね。

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2015年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作ラストでカップルになった2人がようやく一歩を踏み出し、ロマンスの芽が花開く2作目。
行く先々で大小様々な事件に出会うアドリアンに巻き込まれるジェイク。病弱なのに、事件解決に向け奔走するアドリアンの姿にハラハラするのは私だけじゃないはず。そして意見の対立や喧嘩を経ても徐々に深まる2人の関係にドキドキ。

一方で、本作では前作より長めのミステリ要素が盛り込まれ、ラストの急展開は少し呆気なさを感じました。風呂敷を広げた割に犯人と動機があまり印象に残らなかったのが残念。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

絶対にアドリアンを守ってくれるジェイクが格好いい。二人の関係は良かったのだけど、事件自体は退屈だったのがラニヨン作品らしくなかったかも。途中何度も眠くなってしまった…

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2019年11月14日

Posted by ブクログ

喧嘩しないで!仲良くして!
が、一番の感想。

事件を通して、二人が歩み寄っていく過程が非常に美味しい……

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2017年01月06日

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