【感想・ネタバレ】アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁きのレビュー

あらすじ

行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。
だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。
敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。
そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?
アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。

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死者の囁き

アドリアン・イングリッシュの二作品目。
アドリアンとジェイクの関係はうまくいっていない。ジェイクから逃げるように相続した田舎の牧場へと旅立つアドリアンだが、そこでいつものように事件に巻き込まれる。
ジェイクが40歳と判明する。生まれてから40年間ずっと自分の性的指向に蓋をして生きてきたから、ゲイをオープンにしているアドリアンに対して複雑な思いを抱き、きつい当たり方をしてしまうのは無理もない。少し心の距離が近づいたようにも見えたが、ジェイクの考えは根深そう。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アドリアン・イングリッシュ②。前作で気をもませた本屋兼ミステリ作家アドリアンとジェイク刑事。LAから離れたこともあり追いかけてきたジェイクとついに優しい(そして激しい)肉体関係に。でもジェイクのゲイへの嫌悪とストレートへの確執で未来への疑問が残る。周りのゲイに対する偏見が酷い。ミステリーのほうは黄金をめぐる殺人が綿密な背景描写とともに読者を引き込む…が少々動機が弱いと思わせる結末。今まで地道に学問を追求してきた考古学者がいきなり大昔の黄金(それもあるかどうか疑問)に目がくらんで次々に殺人を犯すかなあ…。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カミングアウトできない刑事×心臓疾患の本屋。
この作者もだけど、翻訳も素晴らしいと気付いた二巻目。
言い回しとかとても自然で、原文はどうなってんの?と良い意味で興味を持った。
例えば、どのくらいたってる?を勃ってると経ってるに掛けるとこ、原文どうなってんの…?という素朴な疑問が(笑)

イチャが萌えまくりです。素人ゲイ童貞?の攻め。受けにキスも仕掛けられなかったのに、気持ちがやっと追い付いた感じで見事結ばれました。(^o^)こういう事件もので命張ってると、気持ちも盛り上がっていいよね。

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2015年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作ラストでカップルになった2人がようやく一歩を踏み出し、ロマンスの芽が花開く2作目。
行く先々で大小様々な事件に出会うアドリアンに巻き込まれるジェイク。病弱なのに、事件解決に向け奔走するアドリアンの姿にハラハラするのは私だけじゃないはず。そして意見の対立や喧嘩を経ても徐々に深まる2人の関係にドキドキ。

一方で、本作では前作より長めのミステリ要素が盛り込まれ、ラストの急展開は少し呆気なさを感じました。風呂敷を広げた割に犯人と動機があまり印象に残らなかったのが残念。

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2024年02月24日

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