あらすじ
このBLがやばいR2015年度版小説部門第16位
アドリアン・イングリッシュシリーズ最新作!!
アドリアンの書いた小説に映画化の話が持ち上がり、 出席していたパーティ会場で映画のスポンサーが突然死する。 調査にやってきた刑事の顔を見てアドリアンは凍りついた。 そこには2年前に終わり、まだ癒えてはいない恋の相手・ジェイクの姿があった。 ジェイクの部下のアロンゾはアドリアンに疑いの目を向ける。 死因は毒殺でアドリアンの心臓の薬と同成分が検出されたのだ。 アドリアンはジェイクの協力を仰ぎながら独自に事件の調査を始める。 俳優のポール・ケインからジェイクとの過去を聞かされ、ざわついた気持ちを抱えたまま。 そしてジェイクは2年前に言えなかった言葉を語り出す――。
胸に突き刺さる怒りと痛み。。相克と再生の第4弾。
感情タグBEST3
人間関係が複雑でリアルです
今回もジョシュ・ラニヨン先生のストーリーテリング能力には圧倒されました。読んで良かったです。
ジェイクのアドリアンに対する無神経な発言などにはだいぶ腹が立ちました。しかし読むうちにジェイクがどれだけカミングアウトすることを恐れているかが伝わってきたので、少し彼の態度も理解できた気がします。それでも関係を切ったのはジェイクの方なので、2年経ってアドリアンを責めるような発言をするのはひどいなあと思ってしまいます。登場人物達が完璧ではないリアルさがこのシリーズの魅力の一つではありますが...。
アドリアンには早く健康になって幸せに暮らしてほしい(切実)
え、まさか、終わり??
毎回ジェイクにイライラさせられてきた本作(笑)。が、別れて清々ガイと幸せに!とも行かず(当然正当な攻め様ポジはジェイクだし実はガイもショボかった。。(笑))。。ジェイクのノーマルさを主張するため結婚やアドリアンと付き合いつつも(別れてからも)SMつながりのBFと続いていたりと余りに自分のことばかりな素行に再びムカッ腹。彼の葛藤や苦悩を確かに理解出来ないけどそれ差し引いても酷いんじゃないか、と。。でもそんなジェイクの最後の決断と取った行動でそれらの嫌悪感も簡単にひっくり返されましたが。。惚れた腫れただけでなくこのウエスタンな人々独特の時にドライだったり独立心のやたら強い個性、無論本当に男性の目から見て構築された世界観だからこそ、甘いだけでは済まされないでも深いところに絆を感じられる後味が好きですね。アドリアンの問題呼び込み体質(笑)も絶好調ですが、ジェイクの最終決断によってもお続編はない匂いが。。せめて2人に蜜月を〜と思うのは私だけ?