あらすじ
子供時代何者かによって父親を殺されたノアは、苦労の末に犯人に辿り着いた。その殺人者アダムは元モデルで、大富豪マルヴァニー家に集められた七人のサイコパス兄弟の一員だった。アダムは父親の本当の姿をノアに伝える。受け入れ難いその事実をノアは受け入れ、アダムは急速にノアに惹かれてゆく。そんな時、ノアが子供の時の記憶を少しずつ取り戻し、もう一つの闇を思い出す――。サイコパスは人を愛せない。ならばこの衝動はどこからくるのだろう。モノクローム・ロマンス文庫ディープ・エッジライン始動!!
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Posted by ブクログ
さいっ…………高すぎた………ーーーー泣いたーーーーー
最近アジア圏ばっかりでぜんぜんモノクロームロマンス買ってない!!と思い立ち、知らない作家さんだけど冬斗亜紀先生だから♡♡♡と購入。装丁も良い…
帯より「元スーパーモデルのサイコパス×殺された男の息子」…????!??、?!!?!サイコパス殺人一家(思想あり)と被害者遺族…、、、、、怪物?怪物なの???(韓ドラ)(違います)
主要二人がアダムとノアってとこも…イイ…(ニチャア)かなりぶっ飛んだ設定、大丈夫カナ??とほんのちょっぴり不安でしたが、圧 倒 的 杞 憂
いや…大優勝…おめでとう…ありがとう…良い薬です。
いやほんと最高でした。よ、良すぎた。規模感ハリウッドだけど極私的な、愛って感情のわからなさとか、でもやっぱり運命めいたもがあったりとか。
痛みに寄り添えないからこそ、そばにいる、離さない、がもう本当にセマエラで、もう、泣いた。分かり合えないからこそわかりあうことをやめない。愛おしいね…そしてエロがね、エロくて最高です。これはね、スニーキーレッドですね。
次巻の主役はオーガストお兄様〜読む〜やっぱりモノクロームロマンスは…M/Mロマンスは最高〜ですね〜泣、
Posted by ブクログ
面白すぎて爆速で読み終わってしまった!
導入、急では…?!だがページをめくる手が止まらなかったぜ。ペドフィリア専門のプロの殺し屋×彼に魅入られてしまった訳あり青年のロマンス&官能。共感性が欠如したアダムがじゃぶじゃぶそそいでいく「愛の模倣」に、主人公のノアは気持ちよく溺れつつ、不安がりながらも、喜んでしまう葛藤が非常に萌えだったな。
想像力が欠如したサイコパス相手だからこそ、「今日ははどうする?」「まったりエッチ」などとアホなようできっちりした交渉から始まる(そして指示は受けのM側から…!)のがすごくときめき萌え!好き!
作中、アダムはやはりノアを軽んじることをするし、それを悪いとは心から思えないんだけど、ノアが嫌というから、似たようなことはしないと言う。そしてそれを鵜呑みで信じるんじゃなくて「これからちゃんと証明してね」ってなるのがモー君たち一生一緒にいて…!と普段あんまり思わない応援の仕方をしちゃうのだった。すでに歪でアンヒンジな恋人たちにメロメロである。カップルの応援団になれるのがマジでロマンス小説のいいところだよね…全く、これが愛でなくて何が愛なんだ…?(悶絶)
正直、私にとってSMとら道具を使った様式美ありのフェチズムのイメージが強くて、それがどう性的な衝動に結びつくんかよくわからなかったんだけど、彼らの被虐/加虐かつ支配/被支配の欲望の発露としてのSMがしっくり物語やキャラのモノローグにハマっていて、ちょっと新境地も開いてもらったな。
あと、児童の人身売買・性的虐待を題材にしていて絶対許さない!という芯があり、「ある」ことは明確に書きつつも「詳細な犯罪の現場」の描写はしないのが、娯楽小説としての落とし込みの成熟を感じた。犯罪への怒りを明示しつつ胸糞にはしない、社会問題を交えたエンタメの書き方…よかったな…
ちょっと気になったのが頻出する「お前をラジエーターに繋ぎたい」というアダムの愛の言葉。ラジエーターって車の部品だよね?おや?外では…?昨今の寒い中でせめて室内に繋いでおけない?と思っちゃったり。生活文化の違いなのだろうけどちょっと訳がわからないなりに、翻訳小説を読む楽しみをまた味わうことができたのでした。
Posted by ブクログ
リバなしです。
リバなしです(大事)。
性的虐待被害者と加害者の話が大きなストーリーラインです。かなり深く生々しく書かれているので、現時点でストレスを感じる方は避けたほうが良いと思います。
もちろん、表紙の彼は上記の加害者ではありません。そしてハッピーエンドです。
サイコパスで愛がわからない表紙の彼と被害者である主人公が育む関係性は、やさしく温かく(濡れ場も多く)、共依存めいたものにも思えます。
しかし若気の至りや危うさを感じないのは、彼らを取り巻く家族がちゃんと見守っているからなんでしょうね。
さらに言えば、私達が想像していた狂気的なサイコパスとは違い、サイコパスである自覚を持って社会に溶け込めるよう教育され、理性とある種一定の倫理観を理解しているからかもしれません。
事件の広がり方やエンタメとしての結末の付け方は、日本のBLと比べたらやはり海外BLの方が規模が大きいように思えます。
最後の方なんかちょっと祭りめいてましたもんね。
各巻でそれぞれのサイコパス兄弟たちが主人公になるようですが、これから先も家族が増えていくのか? 一体どんなBLが待っているのか楽しみでなりません。
Posted by ブクログ
初めて読んだBL小説。本作を読んで「ふーん、BL小説ってこんな感じなんだ〜」って思うのは、たぶん間違ってますよね? この辺が王道ですよ、っていうのがまだ分からん。
かなりダークでサイコホラー的なものを予想していましたが、それほどではなかったです。まあ、明らかになっていく事件の全貌はかなり気色悪いものではありますが、読んでるこっちまでメンタル削られるというほどではないかな。話の早い段階から、アダムが強力な保護欲求にかられてノアにひっついているので、読んでるこちらにもちょっと安心感があります。
サスペンスものは大好きなので、続編も読むことになるでしょう。