あらすじ
子供時代何者かによって父親を殺されたノアは、苦労の末に犯人に辿り着いた。その殺人者アダムは元モデルで、大富豪マルヴァニー家に集められた七人のサイコパス兄弟の一員だった。アダムは父親の本当の姿をノアに伝える。受け入れ難いその事実をノアは受け入れ、アダムは急速にノアに惹かれてゆく。そんな時、ノアが子供の時の記憶を少しずつ取り戻し、もう一つの闇を思い出す――。サイコパスは人を愛せない。ならばこの衝動はどこからくるのだろう。モノクローム・ロマンス文庫ディープ・エッジライン始動!!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
リバなしです。
リバなしです(大事)。
性的虐待被害者と加害者の話が大きなストーリーラインです。かなり深く生々しく書かれているので、現時点でストレスを感じる方は避けたほうが良いと思います。
もちろん、表紙の彼は上記の加害者ではありません。そしてハッピーエンドです。
サイコパスで愛がわからない表紙の彼と被害者である主人公が育む関係性は、やさしく温かく(濡れ場も多く)、共依存めいたものにも思えます。
しかし若気の至りや危うさを感じないのは、彼らを取り巻く家族がちゃんと見守っているからなんでしょうね。
さらに言えば、私達が想像していた狂気的なサイコパスとは違い、サイコパスである自覚を持って社会に溶け込めるよう教育され、理性とある種一定の倫理観を理解しているからかもしれません。
事件の広がり方やエンタメとしての結末の付け方は、日本のBLと比べたらやはり海外BLの方が規模が大きいように思えます。
最後の方なんかちょっと祭りめいてましたもんね。
各巻でそれぞれのサイコパス兄弟たちが主人公になるようですが、これから先も家族が増えていくのか? 一体どんなBLが待っているのか楽しみでなりません。