鈴木大介のレビュー一覧
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未成年
この作者の作品は時々読んできたけれど、物事の切り取り方が斬新だなと思ったのは初期の作品だけかな。
未成年を扱うのに、こんなに直截的な描き方をするようになるとは。
ちょっと残念。 -
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癖のあるヒロイン
作者山崎紗也夏は癖のある尖ったヒロインをよく主役に持ってくるが、この作品もそのカテゴリーに入ると思う。ストーリー構成も過去作品よりしっかりしているなと思ったら原作者が別にいるんだな。絵柄はいつものことながらスッキリとしていて読みやすいし、各々のキャラクターもよく描き分けられている。残念なことにストーリーの舞台になっている風俗業界のことがいまいちピンとこない。
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Posted by ブクログ
内容は、いわゆる二流紙にセックス、暴力関係の記事を書く、ジャーナリスト2人の対談。日本が1990年代をピークにデフレ、長期の不況という失われた20年を経て、先進国の中で、突出して貧しくなった。近年、社会学者などがセーフティーネットとしての風俗業などについて大きな関心を示している。私もその点では大いに関心を持っていたため、ラジオで、紹介されたことを機会に読んでみた。内容としては、学術的な客観性や具体性に乏しい。その一方、学者や政治家に比べ、対象である風俗嬢などに目線が近く、裸の現実を突き付けてくる。生活保護などを受けようとしない彼女らの存在を理解する意味でも、筆者たちの主観的な感じ方が、必要とさ
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Posted by ブクログ
ネタバレ老人を対象にした詐欺の実態のノンフィクション。まるでその場にいたかのような臨場感のある描写が続くが、残念なことにすべては“想像”でしかない。テレビの“再現映像”のようなもので、実際に取材はしているのだろうが全面的に信頼することはできない。さらにNFとしては致命傷(とぼくは思っている)の誤字が多い。見出しのサイズが本文より小さいのもどうなんだろう? このあたりは編集者の責任かな。総合的に「読み物としては面白いけど、話半分に」と判断せざるを得ない。ただ、その実体は凄まじいし、彼らの主張する大義名分に思わず頷いてしまった自分が怖い。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「脳が壊れた」の続編。脳梗塞から時間が経って、その間、相当つらいことも多かったようだが、身体機能だけでなく、高次脳機能も回復してきたようで、相当程度回復したところで、回復途上の苦しさや問題点を回顧しつつ、発達障害などによる貧困者という著者がライフワークとしている要支援者との類似性、そして、支援の枠組みの類似性について考察・主張している。
著者が声を大にして言いたいことの一つが、医療者が当事者の愁訴をきちんと受け止めていないのではないかということ。たしかに、経験者としての切実な響きがあり、また、経験していない健常者には分かりにくいことなのだろう。
家族や職場に、「脳コワさん」がいる人が読むと、本 -
Posted by ブクログ
41歳で脳梗塞を発症。リハビリを重ね、日常生活に復帰した「僕」を待っていたのは「高次脳機能障害」の世界だった!小銭が数えられない、「おっぱい」から視線が外せない、人混みを歩けない、会話が出来ない、イライラから抜け出せないの「出来ないこと」だらけに加えて、夜泣き、号泣の日々。『脳が壊れた』から2年、著者はいかにして飛躍的な回復を遂げたのか。当事者、家族、医療関係者、必読の書。(袖)
言葉はわざと軽くしているように感じましたが、内容は重いです。
述べられている要望に応えられるかというと、現状、自身、難しい。
ただ、せめても心に余裕をもち、向き合いたいと思いました。