貧困を救えない国 日本

貧困を救えない国 日本

880円 (税込)

4pt

4.2

日本の相対的貧困率は15.7%(2015年。相対的貧困とは、2015年現在では手取りの年間所得が一人暮らしの世帯で122万円以下、4人世帯で244万円以下の世帯を指す)。人数で言えば1900万人以上にも上るが、日本には本当の貧困なんてないと言う人もいる。そんな人にこそ伝えたい現実がある。一時的にせよ「飢えた」状態に置かれてしまい、万引きをしなければ食べ物にありつけない貧困家庭の子どもは少なくないのだ。本書では貧困問題のリアルと本質について、社会調査とデータのエキスパートと、貧困家庭の現場を徹底して見聞きしてきたライターが語り合う。貧困への無理解に対抗するための本音対談。 ●欧州はなぜ社会福祉が整備されているのか ●新築の家などの『強制出費』は罪が重い ●貧困家庭の冷蔵庫はものでいっぱい。ただし、賞味期限切れの食べ物ばかり ●地方の若者の刹那主義 ●なぜ貧困を放置してはいけないのか ●貧困対策を徹底的に考える ●政治家も官僚も、世論を恐れている

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貧困を救えない国 日本 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年12月02日

    あれもダメこれもダメでうんざりする部分もないわけではないが
    貧困があらゆる方面から語られており、納得度が高かった。
    資金や物量ではなく、
    解決策が当事者に知らされること(情報)と
    行動できる状態になること(精神疾患)の課題が大きいように思った。

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    Posted by ブクログ 2019年04月27日

     貧困問題に取り組んできた著者二人による対談本。実際に現場に携わってきた為、出てくる事例が豊富である。特に、貧困が一部地域で連綿と受け継がれてきた、という事例は初見である。そういうことも漠然とあるだろう、と思ってきた所に実例を出されると、改めて考えさせられる。

     この本で着目したポイントは三つ。
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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    鈴木大介さんの直近数作における視野の広がり方、活動範囲の広がり方は正に驚異的であり、心の底から尊敬する人間の一人だ。

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    Posted by ブクログ 2019年01月10日

    学校は学ぶというところから、もう少し生活を支えていく場所というところへと考えを広げてほしい。(阿部 彩:p319)

    このコメントは、教員である私自身も納得しているところであるが、現場の教員でこのような感覚を持っている人は、残念ながらごくわずかであるのが悲しい現実かなと。

    示唆に富む意見が多く、大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月31日

    異なる立場にある貧困問題の専門家二人による対談。
    お互いに詳しく知らない内容について質問したり、意見が異なる時はハッキリ言ったりするところが良かった。私が知らなかったことを話してくれたり、異論があるところを突いてくれたりして理解が深まりました。
    現時点で二人が望む貧困対策については、キチンとしたまと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月12日

    貧困問題のリアルと本質について、異なる立場の二人が語り合う。社会調査とデータのエキスパートと、貧困家庭の現場を徹底して見聞きしてきたライターと。貧困への無理解に対抗するための本音対談。

    現場知らずと数字知らず、補完し合えば知恵もでてくると。

    0

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