鈴木大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筆者が亡き父親を受容できたことは何よりと思いつつ、なぜ定年した父親が無遠慮に差別的発言をするようになるのか?が気になって読み始めた自分には少し腹落ちしない部分はあった
多分自分が欲しかったのは166頁の筆者の姉の言葉に詰まっている
キーワードは「自尊心」「優越感」である
筆者の父親は戦中生まれで大学まで行って恋愛結婚してバリバリ働いてきた企業戦士である
自身の社会的地位に誇りを持って生きてきた
定年を迎え会社での地位がなくなったら、地域活動を精力的に開始した
その時期から保守系雑誌を読むようになった
周囲に影響力(支配力)を持っていたいという欲望が定年前は仕事で満たされたが、定年後は地域活動と好奇心から触れた保守的言説に置き換わったのではないだろうか?
差別的発言は自分より影響力のない人間がいるというマウントではないのか?
(言う相手は無差別でなく家族に対していることから家族内での影響力を持つことが狙い?)
人様の父親(故人)を貶める意図はない
突き詰めれば筆者の家族の話なので外野がごちゃごちゃ言う道理はないわけだが、途中から自省的な方向に話がいくのがモヤモヤして頭に入らなかった
情緒的虐待を受けた側が歩み寄らないといけないのか?与えた側は省みずに逝ったんだけど…
グルグル思考が巡ったが、確かに自分にも認知バイアスはあるわけだから自分の納得のためにも第六章の「検証」はする意味があるかもしれない
血は争えない
親を受容することは自身を受容することに通ずるのだろう -
Posted by ブクログ
怠惰に見える貧困者は脳の能力が低いために貧困にならざるを得ない、という話を筆者も脳機能障害になったことから理解できたという話。
ワーキングメモリと認識能力が低いため、レジでの支払いすら出来なかったり、細かい書類を読んで判断することも難しい。(情報を認識できない)
また、不安や緊張に陥るとそのこと以外考えられなくなってしまうため督促状だったり返済の催促からも逃げるしかないらしい。
以下本文からまとめの引用
・人の脳は原因となる疾患や機序がどうあれ、情報処理速度の低下、疲れやすさ、記憶や注意の機能の低下等々の症状が現れる。
・結果として、他者の言葉についていけなくなり、言葉や文字、文章の理解が困難になり、複雑な条件から正しい道を選択したり、優先課題を絞りこんだり、中長期的に課題を把持することができなくなり、その状況を他者に合理的に説明することも極めて困難になる。
・それらの不自由は「不安の心理」があることで、一層強く濃厚になる。
・だからこそ当事者は働けなくなり、迫る危機を把握・対応できなくなり、制度の利用にも繋がれなくなってしまう。
著者としては過去に出来たことから引っ張り出し、できることを行っていくのがいいと言うがそもそもずっとこの脳で生きてきた人間はできたことがないから難しいんじゃないか。また、やはり「できることだけ」やろうとする人に対する一番の壁は感情だと思う。できないこともやらなきゃいけない立場の人からすると「できることだけ」やる人を「支援」しようとは思いにくいと感じた。
ライフハックが進み、こうした人達もちゃんと色々なことをやるようになれば感情の壁は乗り越えられるのではないだろうか。
著者はこうした人がスペックを最大限発揮するために一番重要なことは「信頼できる人への適度な依存」だというがそもそもそうした関係を築けないことが難しい気もする、また周りにお願いしたいこととして11個も上げていたが、これからの時代自分一人で精一杯という人が増えてくるためこうした社会で支える仕組みというのは感情的にも経済的にも厳しくなっていくんだろうなと思う。
支え合い、とはいうが正直こうした人に支えてもらうことはないし、、難しい課題としか言えない。