鈴木大介のレビュー一覧

  • 最貧困女子

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    お金があっても保護があっても、それを理解して救いを求めることができない人たちがいることにショックを受けた。貧しい人たちがより貧しい人たちを食い物にして生きていく姿は食物連鎖を想起させる。

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    2024年08月03日
  • ネット右翼になった父

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    タイトル自体に心惹きつけられるものもあったけれど、途中ダレてしまった所も。不必要な所もあった気がした。

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    2024年07月17日
  • ネット右翼になった父

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    父の中には、自立に向かう思春期以降の子どもたちに対して、穏やかに軽口を交わしながら、それでいて本音を語り合い過ごすための「お茶の間のペルソナ」が存在しなかったし、あとから作ろうとしても、そこには子どもである僕側の問題もあって、失敗してしまった。父に対してコミュ障だったのは僕自身も同じだ。
    ノスタルジー的軽い認知症気味の父の絶対右翼嫌悪の息子とコミュ障親子の話。

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    2024年05月17日
  • 脳が壊れた

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    突然の脳梗塞。命は取り留めたが、外からは見えない障害。当事者が語る。

    高次脳機能障害とは、脳卒中などで脳の一部を損傷し、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害が起きた状態をいう。著者は、発話や行為に一部不自由が生じたようだが、これが周りからは分かりにくい。例えば、半側空間無視なんて知らなかったが、どちらか左右の空間を認知出来ず、極端に言えば左半分もしくは右半分の空間がなくなってしまっている状態。著者は、片側に何か嫌なものがいる感覚と語る。

    脳梗塞後には、感情のコントロールができなくなる「感情失禁」になる事も。穏やかだった人が急に怒り出すなど。著者もこの状態に時々陥る。

    大変

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    2024年04月07日
  • ネット右翼になった父

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    この本のコンセプトがすごいなぁと思いました。
    ここまでなくなった父親に対して、真摯な態度で検証できる人はなかなかいないと思います。

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    2024年04月03日
  • ネット右翼になった父

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    真相を追っていたら、自分が真相だった、というような、物語を聞かせられているような本だった。
    この本で取り上げられているような何かを決めつけるような思考回路は、実は自分にもあるんじゃないかと思い、はっとさせられた。

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    2024年03月22日
  • ネット右翼になった父

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    なるほど、父親がいかにネット右翼になっていったかを描きその危険性だけを解く本かと思いきや父と子の関係性や、過去の話、そして誤解を解いていく本だった。少々、感性が違うかなと思わされるところもあったが、なかなかの本だった。

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    2024年01月10日
  • この脳で生きる。脳損傷のスズキさん、今日も全滅

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    読みやすい。漫画も面白い!
    脳に外傷があったり、脳血管疾患にかかり、一命を取り留めたけど、脳に障害が残り、少しずつ生活が不便になるというような障害がある。高次脳機能障害というけど、知らない人も多いと思う。福祉や医療に関する人はなんとなくわかるはず。
    その程度の認知度である。そこで、みんなの高次脳機能障害への共通認識を育んでいくような本。
    あーあれね。となるかならないかでは絶対に差がある。すごいことに挑戦しているなあと思う。
    ただ、私は読み応えを求めてしまうので少し物足りず評価を低くしてしまいましたが入門にはいいと思います。

    余談だけど同著者『脳が壊れた』ではハイでイケイケな文章が書いてあった

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    2023年12月09日
  • ネット右翼になった父

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    自分でも思うし、親しい友人や家族から見ても私はかなり左寄りの人だと思います。
    だから、ネット右翼ってものに対してやはり嫌悪感はかなりあった。ってか、今もある。絶対的にある。

    結局は、人は分からないもの、得体の知れないものが本能的に怖くて畏怖を感じてしまうだなということ。それゆえに、これまで自分が生きてきたなかで培われた価値観や知識を覆させられるようなものに出会うと、敵意にすり替わってしまうんではないかと思った。
    私自身、重い病気や障がいを持った子供を授かってから理解できたことは数知れず。それまではどう接していいかわからない、とこの一点張りだった気がして。

    そういう自分バイアスをまず理解する

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    2023年10月24日
  • 脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書)

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    自身も記す通り、かなりの部分で回復した後に書かれた本書だけに、前作よりもまとまった内容。前作のエッセンスも盛り込まれているから、時間が無ければ本書だけでも可。そもそも言語化能力に長けた人の手になる、なかなか理解されづらい領域の内容だけに、資料的価値も高い。

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    2023年08月14日
  • 脳が壊れた

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    養老チョイスから。文筆家が脳障害の当事者になる。性状や程度によっては、復帰困難のレベルまでダメージを受けた可能性もあろうけど、著者はそれは回避できた。もちろんリハビリの成果も多々あろうけど、運の要素もかなり大きい。さておき、内容は何といっても、当事者がどうやって能力を回復させていくのか、その詳細が分かりやすく書かれていること。あと本筋からは外れるけど、本書の最後らへんでチラッと登場する父親が、かのネトウヨ新書で語り直された訳ですね。なるほど。

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    2023年07月24日
  • ギャングース(16)

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    実際の犯罪手口がかなり細かく書いてあり、かなり情報量が多い。世の中にはそこでしか生きられない人がいて、そういう人たちは裏で命を削りながらリスクと戦って日々を生活している。結末は漫画ならではの全員が表の稼業ができる形になり、よかった。でも、少し読みにくかった。

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    2023年10月31日
  • 最貧困女子

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    鈴木大介さん、最貧困女子の声を届けてくださりありがとうございます。
    女子の貧困が深刻化する中で可視化されない部分や「自分から買われたのだから」という心無い誤解や偏見は私の周りでも散見されます。
    大人から裏切られ続けてきた少女は居場所を見つけても自ら手放すような行動に出てしまう。そんな彼女たちとどう向き合えば良いのか、、、先ずは知ること。最貧困女子本人にも、第三者にも、それぞれに考えられることはあると思いました。

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    2023年05月12日
  • 最貧困女子

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    風俗や売春などのセックスワーカーとして生計を立てざるを得ない人たち。遊ぶ金欲しさではなく、育児放棄や虐待など育ってきた家庭環境に問題が多く、普通の仕事には就き辛い人が多いという現実。特に最底辺の激安風俗やハード系AVなどは知的や精神に障害を持った方が多いとの現実に衝撃。

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    2023年05月07日
  • ネット右翼になった父

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    著者は、ネット右翼になった亡き父を振り返りその理由を考え抜いた挙句、自分を知っていました。著者がここまで掘り下げて考えられたのは、父との大きな葛藤があった故な気がします。安心できる自分の生活が確保された後、親との葛藤について深く考えることは、人によってはとても有意義かもしれません。
    ただこの深く考える作業、著者の母は辛かったのではと感じます。この家族がそうとは思いませんが、人が自分の大きな傷を癒す時、他の誰かを揺らがせることもあるんだろうなと少し悲しいことを考えました。

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    2023年05月21日
  • 貧困とセックス

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    「ポエム」という表現には笑った。確かに学校や家庭でこうあるべきというポエムを聞かせられて育って来た気がする。対談形式なのでスラスラ読めるが内容は深い。その場の空気を読むだけでなく、もっと過去とか未来とか、時間的にも空間的にも視野を広げる「想像力」を持ちたいと思った。

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    2023年02月16日
  • 最貧困女子

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     社会の最下層の若い女性たち、劣悪な環境で風俗産業に従事する人々を取材して執筆している。この筆者は今までに同様に問題を取り上げた本を何冊も書いてきたようで、この本の中では具体的な取材内容よりも、それらの人々を分類して、どのような方法で解決しようというのがいいのかという持論の展開にページの多くを割いている。同様の本をたくさん読んできて、最後に読むのにはよかったのだろうが、最初に読むなら、もっと実例を多く取り上げた本のほうがいいように思った。

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    2022年10月07日
  • 最貧困シングルマザー

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    すごい個人的な好みだけど、ルポってこういうものなのかもしれないのだけど、語り口調が感情的でなんか嫌だった。解説の室井さんのところまでも。あぁ!!無情な!!!みたいな。

    でも子どもに対する価値観は同じだったし、最悪な状態にあるシングル家庭がいることも痛切にわかった。

    弱者に冷たい人が多い国だと思う。野次馬的というか、震災のボランティアとかは勿論大切なんだけど、深くは考えられない人が多い国なんじゃないかと思っちゃう。でももしかしたら、みんな自分のことで必死なだけかもしれないし。どうしたらいいんだろうなぁ。

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    2022年09月29日
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 2 無料試し読み版

    ネタバレ 購入済み

    ちょっと胸が苦しくなりそうです

    原作は小説ですが、鈴木大介氏の取材結果をもとに構成しているのでしょうから、貧困女子層はリアルに描かれていますよね。
    実際にはこういう現場には、いわゆる境界知能例の人や発達障害等の生きづらさを抱えている人がやむを得ず(一見他の選択肢が見えず)危ういセックスワークにはまっていくのでしょうから……本当は被害者であり弱者なんですよね。これはノンフィクションでちゃんと向き合って読むべきだな、と思う作品でしたね。

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    2022年09月24日
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 1

    無料版購入済み

    ちょっと本編とはずれる感想

    先日読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書)とも重なる、境界知能っぽい女の子とかもこういうセックスワークに紛れ込んでいそうですね。主人公周りの描写を読み返し、そういうのはありそうだと改めて感じましたよ。

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    2022年10月11日