あらすじ
脳卒中や事故をはじめ、脳に何らかのダメージを追った時に発症する高次脳機能障害は、誰もが人生のどこかで経験する可能性のある障害です。けれどこの障害は医療者からも見過ごされたり、当事者本人でも自分の症状に気づいたり理解するのが難しいことのある障害。
「軽度」と診断された僕が体験したのは「日常のあらゆる当たり前が崩壊する」ような経験でしたし、発症から8年経つ今も、パッと見は健常者にしか見えなくても、毎日自分に障害があることを一度も意識せずに一日の終わりを迎えることはほとんどありません。
本書では、この分かりづらい障害を当事者がどのように感じているのか、どのように理解し、どのように他者に助けを求めていけばいいのかを、僕自身のケースから掘り下げ、お連れ合いが当事者である漫画家のいのうえさきこさんと一緒に可視化を試みました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読みやすい。漫画も面白い!
脳に外傷があったり、脳血管疾患にかかり、一命を取り留めたけど、脳に障害が残り、少しずつ生活が不便になるというような障害がある。高次脳機能障害というけど、知らない人も多いと思う。福祉や医療に関する人はなんとなくわかるはず。
その程度の認知度である。そこで、みんなの高次脳機能障害への共通認識を育んでいくような本。
あーあれね。となるかならないかでは絶対に差がある。すごいことに挑戦しているなあと思う。
ただ、私は読み応えを求めてしまうので少し物足りず評価を低くしてしまいましたが入門にはいいと思います。
余談だけど同著者『脳が壊れた』ではハイでイケイケな文章が書いてあったこともなんか腑に落ちる気がした。ポジティブが爆発している。他の著書も面白い。もっと読んでいきたい。