鈴木大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本の中身について、どこまでが真実なのかはわかりませんが(明らかに盛っている記述もあるので)、想像を超えるレベルの貧困や、その原因となるDVや家庭崩壊、虐待があること、また、そういう人たちにとってのセーフティネットとしてのセックスワークの存在、というのは衝撃的でした。
日本全体から見れば、ごくわずかな人たちを対象とした話ではありますが、著者たちの感覚では、こういう人たちは増えており、また、この人たちの生活レベルは、さらに下がる気配があるとのことで、読んでいて気持ちが暗くなりました。
が、こういった問題を知らずに生きていくのも、それはそれで違う気がしました。
この本で扱っている内容を含め、 -
Posted by ブクログ
この本は、
発達障害の人の事を理解できないand支援したい定型発達の人
発達障害の子供を持つ人
発達障害じゃないかと自己分析したい人
発達特性のありそうな精神病の家族がいる人
などにオススメ。
発達障害があると具体的にお互いどういったことに困るのか、がわかる。
私自身ADHDの診断済みでストラテラ服薬しているアラフォー女性で、立場的にはお妻様と同じなので、お妻様の気持ちもわかるし、家事を一人で取り仕切る主婦の立場からすると著者の気持ちもわかる。
だから、どちらの困り感も具体的によく書かれていて、わかるわかる!!の連発だった。
ちなみに私は成長と共に普通に溶け込む方に全力を注いだので、お妻様 -
Posted by ブクログ
脳梗塞を発症し、高次脳機能障害が残った著者から見たとき、どんなことが起きていたかが述べられている一冊。
ご自身の身に起きた変化を、感じた違和感を、ここまで観察し、文字に残すことができるのか!と、驚きとともに読みました。
何が苦手で、どんな配慮や工夫があれば、パニックに陥ることなく過ごせるのか。
妻のサポートが合理的でさっぱりしていていいな、と思いながら読みみました
伴走者の基本姿勢は肯定。
浩二脳機能領外どうして苦しいのか、自分でもわからない。苦しいということすら、人に伝えられなくなる。
「そばにいてくれるだけ」でできることが増えていくという。それもまた今まで気づくことのできなかった観点 -
Posted by ブクログ
「脳コワさん」の本と一緒に読みました。
こちらはより私的な面に寄せて書かれていて、
コミックエッセイのような、ユーモアのある文章でとても読みやすく感じました。
前半は少し内容に重みがあり、病気を経て、後半からの考察がすごいなと感じました。
考察の1つに、奥様が理由があってのことでも、お母様から生活技術等を学ぶ機会を奪われることで、自己否定や無力感、生きづらさを抱えてきただろう苦しい経緯についてが、とても共感できました。
スキーマ療法の書籍で、できない自分にしかなれないこと、というような例があったような気がして、その事も思い出しました。
これからは、今は、ひとつずつ出来たことや、大丈夫だ -
Posted by ブクログ
障害の当事者になってしまった元健常者が書いた、障害者として生きづらさを抱えてきた妻への行為を懺悔する本。でもじめじめした文ではなく、明るさに満ちていて読みやすい。
パートナーも私も、脳神経に関係する病を患っている。
最近症状が良くなって、やれることが増えた結果、お互いに「まだ患っている」という感覚が抜け落ちていたことに気づかされた。
パートナーのできないこと、私のできないことを、精神論や「できて当然、できないのは甘え」で片づけていた。
私もパートナーを責めていたし、逆も割とあったと思う。
「努力ではどうにもならないことがある」。
そのことを肝に銘じつつ、お互いを支えあい、より心地よい関係を築