鈴木大介のレビュー一覧
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後編のレビュー忘れてた、、、もうあまり覚えてないけど、確かヤクザの情婦になってけどそのヤクザが自死して(ちなみにヤクザは生き死にが日常なので自分の命にも無頓着になるのか、自死がとても多いとのこと、意外過ぎる情報)、最後は誰の子かわからないけど子供産んでヤクザの子みたいなもんだ前向きに育てる!といって地元に帰るとかそんな感じのなかなかな展開だったか記憶がある。里奈がめっちゃ賢くていわゆる地頭良い系なので何とかHappy End?と言えなくもない終わり方だったけど、小説だしこれはかなり特殊な例でもっとにっちもさっちもいかない子が大半なんだろうな、と思いました。
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脳の機序が失われることにより働けなくなることがある、という実体験を基にした話。筆者の著書は昔からよく知っておりますが、まさかよりによってそんな方に脳の病気が襲いかかるとは、、、運命のイタズラというか、だらしないとされる貧困な方々の謎を解き明かす為に神様が与えた試練なのかもしれない、とすら思ってしまいました。とにかく動けなくなる、大事なことほど考えられなくなってFreezしてしまう、ということが脳の状態によってはあるということ。脳梗塞のようなはっきりした病気以外でも途中出てくる例では何となくゆっくりそういう状態になってしまう人も居るらしく、また勿論虐待などの影響でも同様の症状は出るようで、相変わ
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本来、支援が必要とされる人が、自分からはなかなかそうした支援に繋がろうとせず、なぜそうなってしまうのかを筆者自身の経験も踏まえて考察している。周りから見れば怠けているだけのようにしか見えないことでも、実は脳の機能が著しく低下しているせいなのだと筆者は言う。もちろん、高次脳機能障害、脳性疲労、先天的な機能低下を一緒くたにすることについては疑問もあるが、筆者自身もその点に関しては慎重な態度を示している。大切なことは、ときに支援が必要とされる者が支援者の意に反した行動を取ってしまうが、それは脳の機能が低下しているが故に起きることである、という視点を支援者が持っておくことである。
当人の不安を減じるこ -
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ネタバレ陰謀論を信じる中高年が増えているという話を聞くから、てっきりこの本もそれに関する本だと思った。
ネット右翼になった父を変節させる話なのかな?と思ったけれどさにあらず。
著者が冷静に父の言説を分析し、なぜ父がそのような言説をとるようになったかを解き明かす。
冷静に、冷静に。
その途中で昭和の家族の一つの姿を明らかにしていく。
それも冷静に冷静に。
姉と自分、そして母。「父」という同じ人間をめぐって3人の思いは違っていることもあきらかになっていく。それも冷静に著者は記していく。
終わってみれば昭和の「家族」「父と息子」の物語だった。
父の方でなく、自分の方に認知バイアスがかかっていたのではな -
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・高次機能障害の方がどのような不自由をしてるかが、分かった。確かに一般の人からは受け入れるのが難しいと思う
・どこまでが症状で、どこまでが甘えなのかも他者からは判断が非常に難しい。確かにあの人は実はそうだったのかもと思うような人はいた。そういう人にぜひ読んで欲しいと思ったが、おそらく読書もできないかもしれないと思った。
周りからはなぜ働かないのか?と思われているが、実は働けないのかもしれない。他者に理解されない苦しみが症状をさらに悪化させるケースはいくらでもあるだろう。
もし自分の子供がそうなった時は信じて接しようと思った。
・うつ病や、ホルモン系の病気、妊娠などでも同様の症状が起きる事は勉 -
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どうしても遅刻する。約束を守れない。探し物に時間の経過を忘れる。仕事が異様に遅くなる。対話速度についていけない。重要課題を先送りする。問題に向き合えば何も行動できなくなる。頭の中で何がおきているかを説明できない。傍目には理解されない。…骨折していれば走れないように、脳の障害だから、出来ないこともある。努力が不足しているからではない。自己責任を問うよりも、寄り沿って考えてあげよう。あきらめるのではなくやれる方法を見出してみよう。病は突然やってくる。事故に遭うかもしれない。自分がそうなったらを想像してみよう。
「供給能力を棄損しても財政の健全化を優先する」「将来、放射性廃棄物の処理で困っても、今 -
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以前から「最貧困」たる社会「弱者」についての本を出版されていた鈴木先生だが、脳梗塞から高度脳機能障害を患っておられたとは知らなかった。
ただそのせいで、「最貧困」者と面談していてどうにも共感しきれずにいた「社会不適合性」の原因が、脳の働きにあることを強く感じた。というか、実感した。というか、ほぼ体験した。
これは貴重なレポートだ。
従来から問題意識を持って取り組んでいて、しかもそこにしっくりこない部分があって、何の因果かそこに落ち込んでしまい、それを冷静に分析して表現することができる。
先天的であろうが後天的であろうが、脳機能に障害が発生すると、どうも共通して発現する症状があるらしい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ高次脳機能障害とはどうゆうものなのか。
記者ならではの説明で、こうゆう感じのものというニュアンスの伝わり、想像がつきやすい。
著者作品は最貧困女子を先に読んだのだが、日頃そうゆう界隈を題材に仕事しているだけあって、今回の障害に関しても医者に診断・治療してもらう機会に巡り会えなかった、あるいは一生治らないものとして生きている生きずらい発達障害系の人達について、思いを巡らせると苦しくなった。
また、助けになった妻に関する話がプチ衝撃的で、根っからの、そうゆう人達に惹かれるたちなのだろうかと。しかし、2人の信頼関係を見ると羨ましくもある。
それでも、障害者枠での採用でなければ発達障害のない人間と同 -
Posted by ブクログ
ここに書かれていることは、多分、いわゆる本書で言及されているような当事者たちと直接関わったことのない人には、なかなか理解が難しいかもしれない。
私は筆者の言わんとするところは非常によくわかる。実際そういう人物、事実に日々直面しているからだ。
ただ、残念ながら行政で支援にあたっている職員も、なかなか当事者の本質を理解できていないことが多い。支援にあたる職員が専門職である場合ももちろんあるが、いわゆる行政職であるにもかかわらず、支援の仕事の割り振りをされていることも少なからずあるからだ(そのことも一つ問題であるとは思うのだが、専門職という人材を確保するのが難しいという面は確実にある。募集しても人が