鈴木大介のレビュー一覧
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発達障害の人たちにとって、世界はどう見えており、何がどう難しいのか、なぜ難しいのかが物凄く分かりやすく説明されている。
ただ疑問に思ったのが、話が長くなるほど冒頭の話を忘れたりインパクトがある点のみに執着してしまい、その間に会話が流れていってしまい全体像が掴めなくなる特性が強いとのこと。
それって、映画見たり本読んだりして全体の流れが掴めるのか?また、それでおもしろいと思えるのか?というところ。(本の中で、発達障害のある妻がドラえもんの映画が面白いと言っている)
もう一つの疑問が、妻は約束を必ず守るタイプだ と前半に書いてあるものの、後半には約束の時間を守れない妻、とも書いてある。どっちやねん。 -
Posted by ブクログ
脳梗塞の後遺症で高次脳機能障害にかかり、そこから回復できた筆者が、障害の時の気分や体調を言語化した貴重な本(筆者談)。感情や言動がうまく表現できなかったり歯止めが利かなくなる時の状況が分かりやすく伝わる。
本人は苦しみ、もがいていても医者や周囲の人の理解が得られずに孤独を感じてしまう様子も、明るい調子ながら克明に文章化されている。
筆者の妻が発達障害を持っており、以前はその妻を支える立場だったのが、逆に支えてもらう立場になった。その筆者が最後の方で語る、「高次脳機能障害者を扱えない組織・上司はダメだ」という言葉に説得力がある。
本書は脳機能の障害を持った人への理解を深めると共に、昨今言われている多様性、「自分と異なる考えの人との関わり」の在り方考えさせられる。 -
無料版購入済み
引き込まれる
援デリっていう聞き馴染みのない物が題材で、正直苦手な分類ですが、主人公の女のコの消費されずちゃんと職業として生きようとする姿にどんどん引き込まれました。
無料版しか読んでませんが買おうか買わまいか悩んでます。
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購入済み
悪い知識を会得してしまう。
主人公達の境遇を考えると凄い世界だなぁ~・・・アウトローという奴かいと。
作者が刑務所に足を運んで取材をして話を構成しておられて
これがリアルな話なんだな。今普通に暮らすことが出来てて良かったと思えてくる。
無料で3巻まで読みましたが続きが気になります。 -
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理解できない者同士のすれ違いは、どこまで行っても平行線でいつか離れて別々に生きて行く事になると思うのですが、彼らは病気を介してお互いを理解するに至ったという稀有な例です。
そもそも理解できない状態で十数年夫婦やっていただけでも驚愕ではあるのですが、これだけ理解できない事が有ってもずっと寄り添って来たんだなあと思うと、出来る事や、やってもらえる事だけで人間繋がっている訳ではないよなあとつくづく思います。
出来ることだけではなく、出来ない事や、好んでしない事を全て並べてみると、誰がそれをすべきなのかが見えてくるのかもしれません。
この本のお妻様は序盤の姿を見ると怠惰な女性にしか見えませんが、彼が病気を得て発達障害と同様の障害になった時に、彼女が今まで何故家事全般が出来なかったのかを理解します。そして彼女の発達障害を固有のパーソナリティーとして完全に受け止める事が出来ます。
彼の編み出した発達障害の彼女への家事の「発注方法」の確立によって、お妻様は家事のサポーターとして覚醒します。
これはこの本のクライマックスなので是非読んで体験して頂きたいところです。
筆者はかなり短気でなんでも自分でやってしまうので、内圧を高めて爆発するタイプでかなり厄介。よくぞこの彼女と支えあってここまで来たものだと感心します。僕だったら絶対無理。
末永く幸せに暮らして頂きたいものであります。 -
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ここ数十年の日本の苦境の原因は、次の3つにある。
①若者の打ち立てるビジネスに対して、十分な投資がなされていない
②需要の高いサービスはいくらでもあるが、そのサービスを必要とする人たちに支払えるだけの購買力が無い
③どんなビジネスをするのにも、行政によるさまざまな法や制約や手続が必要で、その対応だけで時間と人手と利益がすべてふっとんでしまう
この3つの課題をクリアできたビジネス、それが本書で出てくる組織による特殊詐欺だと思う。組織は極限まで効率化され、若い働き手たちは高いモチベーションを持ち、とことんまで高収益を上げていく。こういう若者たちが表の世界で同じように力を発揮できれば、日本はもっと活力のある豊かな国になれるはずだ。
しかし実態はそうなっていない。なぜか。上の3つに上げたとおりである。
したがって我々は次のような、逆のことをすればよいのだ。
①老人を中心に、金のある人達は若者や新しいビジネスに積極的に投資する。
②多くのサービスを必要とする者(小さい子を持つ家族など)に対して十分に給与や行政の補助を与える。
③過去に事故や事件が起きるたびに行政が新たなルールをどんどん追加してきたが、それらが本当に必要なのか今一度考えて、ルールを大胆に廃止する。規制緩和ではなく、ルールそのものを廃止することが大事。
本書は①②の重要性について改めて気づかせてくれる。でもね、①②をすればいいだなんて、そんなことは政治家も官僚も本当は分かってるんだよね。わざとやってないんだ。
そしてその結果、現在の特殊詐欺のはびこる社会になってしまったというわけだ。特殊詐欺の被害を訴える老人を含めて私たちは、自分らが選挙で①②を敢えてしないような政治家を選んでいった結果として、特殊詐欺を実際に許してしまう社会を作ってきたんだという事実を、甘んじて受け入れなければならないのだ。 -
Posted by ブクログ
「貧困」がキーワード。コンビニとかに置いてある実話誌や男性向けの娯楽誌出身のライター二人の対談集。これほど濃い中身だとは思わなかった。大手マスコミのエリート記者では、ここまで取材できないだろう。
貧困の原因とか、裏側に潜むもの、あまりに酷い実態、そう貧乏と貧困は違うのだ。本書の見出しをいくつか書きだしてみる。
援助交際は「カルチャー」じゃなかった
セーフティーネットとしてのセックスワーク
生活の糧をつぶすだけで支援はしない国
女子大生風俗嬢と奨学金問題への誤解
なぜ家出少女の保護は進まないのか
「再貧困中年童貞」という名のモンスター
国の政策に翻弄されてきた貧困階層
等々
あと、付け加えると「エロ」要素は期待しないで読むこと。 -
Posted by ブクログ
ここまで詳細に経過と症状をご自身の内省を踏まえて書いたものは珍しいのでは無いか。
医療者側と患者側の「障害」の捉え方に大きな差を感じる。
患者側が感じている「生き辛さ=障害」を非常にわかりやすく言語化されているのが、とても勉強になる。
私自身、高次脳機能障害に深く関連する医療者なのだが、学校で教えられるのは「〇〇障害」=「〜が出来なくなる」「〇〇の検査で何点以下」というような内容である。その為、この著者が書いているような、実際の生活上の困難さに対して落とし込む事が出来ていない者たちが多くいる。(私も含めて)。
この本は、高次脳機能障害がいかに生活に困難さを与えるのか、そして私たち医療者の仕事は、その生活に困難さを覚えている人達と共に生きる事であるという事を教えてくれる。