鈴木大介のレビュー一覧

  • 最貧困女子

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    ○本書内容より
    「身体が売れなくなったら死ぬ時だ」
    その週で客がつかなかったら「肝臓を売れるところを教えてください」幼い娘を残して死んでしまったシングルマザーの話など、自分が過ごしいてる世界では考えられないような事実がたくさん記されている。
     この本を読んだ感想は一つ。残酷の蔓延。著者と同じように日本社会は本当に残酷だと感じた。数年前、風俗業に従事する人々に給付金を出すか否かという議論が出たことを覚えているだろうか。この本を読めば、それを議論の対象に持ってくることじたいが差別であり、残酷な社会へと押し進めていることに加担することとなると痛感する。その残酷さに気づいている人がどれだけいるのだろう

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    2022年01月22日
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 1

    ano

    購入済み

    気になって

    以前から気になっていて新規購入クーポンで購入しました。主人公の度胸が凄く、どんどん読みすすめてしまいました。

    #ダーク

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    2021年12月31日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    「ほとんどの老人は、ただ自分のために金を溜め込んで使わない。金は若い連中に廻らない。これは誰のせいだ?」
    読んでいる途中でうっかり、老人喰いが正しいのでは、とさえ感じました。

    お金というものに安心感を覚えるのは、老いも若きも同じでしょう。だから、抱え込んでいるのだし、騙してでも欲しいモノでもある。
    こういった問題はいつぐらいからあったのかなと考えてしまいました。または、これも長生きの弊害だったのでしょうか。

    時代に望まれない両者の対立だと感じました。

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    2021年11月22日
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 1

    無料版購入済み

    引き込まれる

    援デリっていう聞き馴染みのない物が題材で、正直苦手な分類ですが、主人公の女のコの消費されずちゃんと職業として生きようとする姿にどんどん引き込まれました。
    無料版しか読んでませんが買おうか買わまいか悩んでます。

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    2021年10月21日
  • ギャングース(1)

    購入済み

    犯罪者

    絵も汚くて見にくいのですが、これは読むことで逆に犯罪防止にも役立つなと思いました。
    こういう手口があると知ることは大事です。

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    2021年08月04日
  • 脳が壊れた

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    脳梗塞から高次脳機能障害になったライターの話。

    病気の話なので当然ながら重苦しい描写が続くが、ライターだけあって文章がうまく、読みやすかった。

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    2021年01月24日
  • ギャングース(1)

    購入済み

    悪い知識を会得してしまう。

    主人公達の境遇を考えると凄い世界だなぁ~・・・アウトローという奴かいと。

    作者が刑務所に足を運んで取材をして話を構成しておられて

    これがリアルな話なんだな。今普通に暮らすことが出来てて良かったと思えてくる。

    無料で3巻まで読みましたが続きが気になります。

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    2021年01月05日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    理解できない者同士のすれ違いは、どこまで行っても平行線でいつか離れて別々に生きて行く事になると思うのですが、彼らは病気を介してお互いを理解するに至ったという稀有な例です。
    そもそも理解できない状態で十数年夫婦やっていただけでも驚愕ではあるのですが、これだけ理解できない事が有ってもずっと寄り添って来たんだなあと思うと、出来る事や、やってもらえる事だけで人間繋がっている訳ではないよなあとつくづく思います。
    出来ることだけではなく、出来ない事や、好んでしない事を全て並べてみると、誰がそれをすべきなのかが見えてくるのかもしれません。
    この本のお妻様は序盤の姿を見ると怠惰な女性にしか見えませんが、彼が病

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    2020年12月01日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    ここ数十年の日本の苦境の原因は、次の3つにある。
    ①若者の打ち立てるビジネスに対して、十分な投資がなされていない
    ②需要の高いサービスはいくらでもあるが、そのサービスを必要とする人たちに支払えるだけの購買力が無い
    ③どんなビジネスをするのにも、行政によるさまざまな法や制約や手続が必要で、その対応だけで時間と人手と利益がすべてふっとんでしまう

    この3つの課題をクリアできたビジネス、それが本書で出てくる組織による特殊詐欺だと思う。組織は極限まで効率化され、若い働き手たちは高いモチベーションを持ち、とことんまで高収益を上げていく。こういう若者たちが表の世界で同じように力を発揮できれば、日本はもっと

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    2021年01月06日
  • 貧困とセックス

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     「貧困」がキーワード。コンビニとかに置いてある実話誌や男性向けの娯楽誌出身のライター二人の対談集。これほど濃い中身だとは思わなかった。大手マスコミのエリート記者では、ここまで取材できないだろう。
     貧困の原因とか、裏側に潜むもの、あまりに酷い実態、そう貧乏と貧困は違うのだ。本書の見出しをいくつか書きだしてみる。

     援助交際は「カルチャー」じゃなかった
     セーフティーネットとしてのセックスワーク
     生活の糧をつぶすだけで支援はしない国
     女子大生風俗嬢と奨学金問題への誤解
     なぜ家出少女の保護は進まないのか
     「再貧困中年童貞」という名のモンスター
     国の政策に翻弄されてきた貧困階層
     等々

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    2020年11月03日
  • 脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書)

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    ここまで詳細に経過と症状をご自身の内省を踏まえて書いたものは珍しいのでは無いか。
    医療者側と患者側の「障害」の捉え方に大きな差を感じる。
    患者側が感じている「生き辛さ=障害」を非常にわかりやすく言語化されているのが、とても勉強になる。
    私自身、高次脳機能障害に深く関連する医療者なのだが、学校で教えられるのは「〇〇障害」=「〜が出来なくなる」「〇〇の検査で何点以下」というような内容である。その為、この著者が書いているような、実際の生活上の困難さに対して落とし込む事が出来ていない者たちが多くいる。(私も含めて)。
    この本は、高次脳機能障害がいかに生活に困難さを与えるのか、そして私たち医療者の仕事は

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    2020年04月25日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    ★お妻様につきあえた著者のすごさ★脳梗塞を起こしてからの著者の本をいくつか読んでいる。ちょいちょい触れられていたが、奥さんは想像以上のキャラクターだったんだ。発達障害でよく言われるように、察するのが難しく、仕事は細かく分けて伝える必要がある。著者も自分が病気をしたからこそそれが実感できたといい、分かってはいるけど実行に移すのがいかに難しいかが分かる。
    著者の症状はずいぶんと回復したようだが、取材はもう難しいのだろうか。自らを対象としたノンフィクション中心にならざるをえないのだろうか。

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    2019年11月13日
  • 脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書)

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    ★体験記を書けた病状と能力が両立★脳梗塞からのその後の回復記。「脳コワさん」という表現で困った日々を少しでも深刻に感じさせない妻の工夫が光る。妻が発達障害だから分かる部分があるというのが興味深い。前著に比べると、純粋な回復記に近づいている。できることとできないこと、それを周りに理解してもらうことの大切さと難しさがよく分かる。

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    2019年10月06日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    ネタバレ

    特殊詐欺グループの内情に迫るルポ。
    高度な組織化と、優秀な人材を選抜して育成するシステム、高いモチベーションの源泉、名簿屋、道具屋、A店舗(受け子外部委託)などののビジネススキーム etc。
    啓蒙されながらも被害が無くならないのは、被害者の落ち度だけとは言えないのだと分かった。
    頭が切れる人間がシナリオを日々研鑽して、
    騙したり脅したりの素養が、ある人間を鍛えて、実行するわけだから、そりゃ引っかかる人もでてくるな、、、と。

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    2019年08月16日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    実は、先日ADDと診断された。注意欠陥、遂行機能障害、作業記憶の低下…この本に書かれている言葉を使えば、これらの症状が第二子出産後に顕著になった。私と、夫との間において「障害」となった。辛かった、どうにもできないで、責めて泣いて自分をコントロールできなくなった。改善策に処罰を用いる夫に、その冷酷さにストレスが半端なかった。夫も私も、被害者だったし、加害者だった。診断後、ホッとした。この本を読んでも、ホッとした。それくらい、愛情に満ちた本だった。沢山泣けてきた。自分を俯瞰して見れた。自分が言葉にできなかったことを、表現してくれていた。私も夫と夫婦革命を、していけるだろうか。そしてもうひとつ消えな

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    2019年03月29日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    オレオレ詐欺の裏側がしっかり描かれている点はさすが。ただ、取材対象(オレオレ詐欺の犯人たち)への思い入れが強い点に少々違和感を感じる。その意味では、本書は、オレオレ詐欺の犯人たちを主人公にした、小説風味のノンフィクションと思ったほうがいいかもしれない。

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    2019年03月29日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    お互い理解し合う、尊重しあうってことを教えてもらった本です
    発達障害の方や脳障害の方の家族にとって、心強い本です

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    2019年03月09日
  • 脳が壊れた

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    脳に障害がある状態の時、どう感じてるのか、どうしてほしいのか、たいがいの場合、本人は、伝えられないし、障害のない人は、理解出来ない
    鈴木さんのおかげでやっとわかった

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    2019年03月09日
  • 脳が壊れた

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    若くして高次脳障害になった著者のリハビリによる回復の記録は貴重なのではないか。粘土の中からおはじきを取り出すリハビリがいかに難しかったか、両手に荷物を持ってしまうと他のことができなくなってしまうことのはがゆさ、リハビリは感動の連続、やがて著者はこれまでの取材対象者が脳を壊していたことに気づく。老人だけではなく若い人にも作業療法士による脳のケアを、こんなこと当事者にしかなかなか気づけない。
    「音楽で泣ける感受性を失ったらどうしよう?」と心配していた著者だが、レディガガのBorn This Wayを聞いただけでボロボロと涙が出るようになり、妻との関係も自分の性格も前とは変り、「脳梗塞になって良かっ

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    2019年01月27日
  • 貧困を救えない国 日本

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    学校は学ぶというところから、もう少し生活を支えていく場所というところへと考えを広げてほしい。(阿部 彩:p319)

    このコメントは、教員である私自身も納得しているところであるが、現場の教員でこのような感覚を持っている人は、残念ながらごくわずかであるのが悲しい現実かなと。

    示唆に富む意見が多く、大変参考になった。

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    2019年01月10日