あらすじ
『最貧困女子』『ギャングース(漫画原作)』などの著者、鈴木大介の未成年援デリ部隊のリーダー・里奈の生き様を書いた初小説『里奈の物語』を、『シマシマ』『サイレーン』『レンアイ漫画家』などを描いた山崎紗也夏がコミカライズ。
ファミレスを拠点に売春をする援デリ軍団。
客とのトラブルは日常茶飯事。時にヤクザと揉め、時に裏家業人と渡り合い、自分達の居場所を精一杯確保する少女達。
リーダーの里奈はこんな場所だが少しでも良い環境にと奔走するが、それは彼女達が嫌う「組織」を作ることになっていく――
強くなければ生きていけない世界で生きる少女達の物語。
感情タグBEST3
山崎紗也夏先生作品が好きな人へ
未成年女子の里奈が援助交際を取り仕切る組織に加入。可愛くて賢い里奈は小さな組織を作り、リーダーとして稼ぐ。仕事は違法なので常に危険と隣り合わせ。逞しく里奈は生きていく。山崎紗也夏先生作品は絵がいい。シマシマ、サイレーン、林檎シリーズに匹敵。原作が鈴木大介氏なので、ストーリーもいい。必読。
引き込まれる
援デリっていう聞き馴染みのない物が題材で、正直苦手な分類ですが、主人公の女のコの消費されずちゃんと職業として生きようとする姿にどんどん引き込まれました。
無料版しか読んでませんが買おうか買わまいか悩んでます。
ちょっと本編とはずれる感想
先日読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書)とも重なる、境界知能っぽい女の子とかもこういうセックスワークに紛れ込んでいそうですね。主人公周りの描写を読み返し、そういうのはありそうだと改めて感じましたよ。
未成年
この作者の作品は時々読んできたけれど、物事の切り取り方が斬新だなと思ったのは初期の作品だけかな。
未成年を扱うのに、こんなに直截的な描き方をするようになるとは。
ちょっと残念。
癖のあるヒロイン
作者山崎紗也夏は癖のある尖ったヒロインをよく主役に持ってくるが、この作品もそのカテゴリーに入ると思う。ストーリー構成も過去作品よりしっかりしているなと思ったら原作者が別にいるんだな。絵柄はいつものことながらスッキリとしていて読みやすいし、各々のキャラクターもよく描き分けられている。残念なことにストーリーの舞台になっている風俗業界のことがいまいちピンとこない。