鈴木大介のレビュー一覧

  • 脳が壊れた

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    私の周囲でも脳梗塞という話がちらほら聞こえてくるようになり、さすがに少し気になって手にした一冊。
    現役バリバリのルポライターが41歳の時に脳梗塞で倒れ、本書はそのセルフルポだ。
    脳が障害を起こすと何が起こるか。とても想像などできないのだが、そこはルポライター。この説明しづらい状況を何とか文字にしようと躍起になる。自分の左側が見られない症状を「全裸の義母」(=見たくないもの、見てはいけないものが自分の左側にある、の意)で表現するあたりは、まさに真骨頂。
    などと書くと、単なる明るい闘病記と聞こえるかもしれないが、さにあらず。著者は、高次機能障害で人の顔を正面から見ることができなくなり、感情が暴走し

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    2018年11月20日
  • 貧困を救えない国 日本

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    鈴木大介さんの直近数作における視野の広がり方、活動範囲の広がり方は正に驚異的であり、心の底から尊敬する人間の一人だ。

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    2018年10月19日
  • 脳が壊れた

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    突然の脳梗塞の後遺症として高次脳機能障害となった取材記者だった筆者。
    想像を絶する(不思議さという点で)不自由さを実体験だからこそ、また取材記者だからこそ、しっかりと伝えてくれる。またその脳の損傷による不自然な言動が、不良や貧困をテーマで取材した人たちの不愉快な(理解できない)言動と一致していたという驚きの発見もある。
    軽妙な語り口だけれど、内容は重要,深刻で、知らないこと、驚くことの連続だった。一読すべき本です!

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    2018年09月24日
  • ギャングース(16)

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    ネタバレ

    自分の為では無く、自分の次の世代のために闘った男のお話し。
    貧困は選択肢を限りなく少なくするのがよくわかる。
    そして政治家には全く関係ないお話しって事でもある。
    最近は、シングルマザーや母子家庭でも政治家になる人もいるけれど大きな事をやるためには金と味方が限りなく必要だ。綺麗事だけでは世の中変わらない。
    例えそれが、自分にとっての正義は他人にとっての悪にもなってもである。

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    2018年09月21日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    ネタバレ

    発達障害の息子がいるので、たくさん本を読んできたし、いろいろ勉強もしてきた。
    が、この本一冊の内容の濃さは、これまでの知識量をはるかにしのぐ。
    「高次機能障害」を体験したことを、こんなふうに解釈し、このようにまとめた著者は素晴らしい!の一言。
    あとがきに書かれている内容、特に日本の社会のありようについて、鈴木氏にはこれからもどんどん発信していってほしい。

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    2018年09月01日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    過酷極まる詐欺現場だがリターンの大きさとモチベーションの熱さをぶつける場としては最適なのだろう。作者が語るようにモーレツ社員としてなら極めて優秀な人材であり、勿体無い話。
    架空の設定でも加藤と毒川の話が面白い。ぜひ映画化を!

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    2017年05月20日
  • ギャングース(2)

    購入済み

    感想 ギャングース

    面白い。迫力満点。ストーリーも時事性が強く、さらに、全てのキャラがイイ。
    今迄のヤンキー漫画、ヤクザ漫画とは大きく違う。
    作者の取材力に脱帽する出来栄えだ。
    ワルの中にも一筋の人間性(良心)が感じられほっとするところも良い。
    もっと、もっとメジャーになってほしい漫画です。

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    2017年04月25日
  • ギャングース(7)

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    ネタバレ

    これまた気持ち良くまとめてくれましたね。
    カタギ・ヤクザ・道具屋・チャイマ・タタキ屋、
    すべての立場の人間が無理のないそれぞれの正義をかざして丸く収めてしまうところはすごくかっこよかった。
    圧巻。
    気持ちのいいものを見させてもらいました。

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    2015年07月24日
  • 最貧困シングルマザー

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    他の人にぜひ読んでほしいと強く思った。読書感想文の課題にしてほしいくらい。中学だと厳しいかもしれないので高校くらいで。

    どんな人でも同じ境遇になり得ること、うまくいっていても板一枚下にはつらい境遇が待っていること、それらを知る心の準備をするため。それから、もしその境遇になったときにどんな方法があるのかをあらかじめ知っておくため。
    その境遇になってからでは調べる気力もなくなり、抜け出せなくなる。

    最貧困シングルマザーと聞いて「自己責任」とか「甘え」とか思い浮かんだ人は、本書を読んでみると考えが変わるかもしれない。いや、そもそも想像力が欠けているから批判しているのだろうから、批判は変わらないか

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    2015年04月10日
  • ギャングース(1)

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    家も金も住民票すらない少年達が犯罪で生活をする。
    知らない裏用語が飛び交う。
    ヤクザと犯罪営利集団の違いやその相関など、アウトロー事情をちょっと知ることができる。
    アウトローに属する少年三人組の過去が気になる。
    また『家のない少年たち』も読んでみたい。
    かわいそうなどと言ってられない現実。

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    2013年10月10日
  • ネット右翼になった父

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    この著者・新書・タイトルという構成から受ける印象と中身が大きく異なる驚きの一冊。それも含めて本書のテーマと関連する部分と思料。

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    2026年05月16日
  • ネット右翼になった父

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    タイトルそのものに興味を持ち読み始めたが、読後の感想は少しずれてしまった。
    1つは、亡き父をここまで丹念に掘り起こし、思い返し、誤解していた、悔やまれると謝罪する息子を持って、お父さんは幸せな父親だったと思ったこと。
    2つめは一番印象に残った言葉が、叔父さんの「難しい文章がどんどん読みにくくなる。新しい考えがなかなか頭に入ってこなくなる。世の中はどんどん変わっていく。老いるということは、新しい情報を得て理解して取り入れる機能そのものが低下すること。それが70代なんだ」。世代とは別の「年代」という問題であり、その二つは切り分けて問題を精査してほしいと叔父さんがおっしゃったところ。

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    2026年05月05日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    当事者のことは当事者にしか分かりえない、ただ、支援ということばの意味を履き違えずないことが大事なように思った
    大学の授業で『身体を売る彼女たちの事情』を読んで、そこと紐付けてセンのcapabilityについて学んだとき、「自分がそっち側に行きたくない」「わたしは貧困層だったが努力によりここまで来た」と思っていたな、恐ろしい思考、傲慢さ、そんな授業ではなかったのにね

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    2026年05月04日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    脳の障害は見えないので、仕事や日常生活をうまくできない人に対する世間の見方は自己責任論になりがちです。それを当事者の視点からなぜそうなるのかを体験談的に理解させてくれる稀有な本です。

    それはもしかしたら自分にも訪れるかもしれないというリアリティを持っています。意識が散って物を探せない、会話の速さにていけない、不安で何も考えられなくなる。それって自分にも大なり小なりあるもので、その症状がものすごく強かったら、という想像はまさにゾッとするものです。

    事態に対処しない人が、不安からメンタルを守るためにあえて対処しないというのは目から鱗でした。不安が思考のリソースをいかに奪うか。著者が、隣に妻がい

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    2026年04月27日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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     アウトロー、底辺の世界の取材をしてきた著者は、その世界の人々に寄り添いながらも、彼らの行動に違和感があった。だが病気により脳が上手く動かなくなったことから、彼らがどのような世界で生きてきたことがわかり、理解する。この状況に言葉が見つからない。神の試練などの言葉で紡ぎたくない。
     教育関連に関わっていた時、こんなにも脳が違うことで伝わらないことがあるのかと打ちのめされた経験がある。我々はマジョリティであり、我々は様々ない視点を持たなければならない。

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    2026年04月08日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    貧困になる人が自堕落で自己責任ではと思っていたが、本書を読んで改めねばと感じた。
    貧困になる要因に、脳に不具合発生→働けなくなる→貧困という流れもあり、誰にでも起こりうると認識した。
    見えないからこそ、脳の不具合は怠惰に見られやすいため、自分でも気をつけるようにしたい。

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    2026年03月27日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    「不自由な脳」と聞いてどんな想像をするだろうか。
    大変に失礼な発言ではあるが、電車内で様子の違う人、職場でPC画面を睨んでフリーズしてしまう人、複雑な話しをするとキレてしまう人。こういった人を見て「変人」と切り捨てていないだろうか。
    困った人、仕事をサボる人、子供っぽい人と評価するかも知れない。

    対して「目の不自由な人」と言えば、困っていれば誰しも助けるだろう。他の人と同様のアウトプットができなくても「怠けている」とは誰も思わないだろう。
    しかし、その人が善人であるとは限らないはずだ。


    筆者は「最貧困女子」を執筆後、脳機能障害を患い、思考の困難さや認知機能の低下を体験している。見た目には

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    2026年03月26日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    脳性疲労→軽度の脳梗塞の後も同じような症状
    母が軽いラクナ梗塞から無気力、運動機能低下、認知機能低下、急に理解困難になったり、スマホの操作を何度教えても理解できなかったり、健常者が分かりやすいと思っているものも理解しにくいので、当人が「何を困っていて、何が分かんないのか」が分からずただ怠けているだけのように思え、お互い苦しかった。この本で当てはまることも多く、そういうことか!と当てはめながら読み進んだ。

    探すことの困難(物がたくさんあると互いが溶け合ってしまい、特定のものを見つけるのが難しい)

    探している間に時間が溶ける(注意障害・気を失ってる?)

    脳が疲れると呂律が回らなくなる・手が震

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    2026年03月22日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    脳の機能について、健常脳にできないことを述べ、それが理解されず、そしてなぜそれが貧困につながっているのかを具体的事例を含めながら解説している。
    個人的にはなんとなくわかっていたことではあるので特に目新しいものはなかったが、昨今の自己責任論や甘えだろみたいな風潮があるので、多くの人が「働けない」ということを理解して優しい世の中になればいいと思う。
    ただ一方で、SNSで見える表面だけが厳しいだけで優しい人も多いのかもしれない。

    多くの人からはわからない、目に見えない悩みで苦しんでいる人達の解像度を上げるためにも、当該書籍の内容は大事であると考える。

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    2026年02月28日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    振り込め詐欺の実態をストーリー形式で描かれており面白かった。
    研修の中で老人に対する目線をガラッと変えていく詐欺集団の手腕が恐ろしかった。詐欺集団はとにかく目の前の詐欺に全力を注ぐハングリー精神を持つ人ばかりで、どこに行っても輝ける人材のはず。しかし、詐欺集団の一味になるのは老人たちが育成を怠った結果だと筆者は訴えている。
    「老尊若卑」という言葉が用いられていたが、たしかに老人に対して若者より優遇されていないかと疑問に思ってしまう気持ちがある。
    自分が老人になった時、同じように喰われるのだろうかと怖くなった。

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    2026年02月22日