鈴木大介のレビュー一覧

  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    ネタバレ

    当事者ならではのリアリティがあり、非当事者の自分でも非常に納得感がある。

    やりたいのに出来ない、という感覚はどうしても出来る側からすると理解が難しい。
    不定形発達の方じゃなくても、仕事中に上司からのザックリとした指示が飛んで、完璧にやったつもりでも上司の求めるクオリティに達しておらず怒られて、じゃあお前がやれよとふてくされる、というケースは非常に多いと思う。家事の話では非常に既視感を得た。

    「やれて当たり前」の価値観を押し付けないよう、やれる側は環境を改善することでみんなが行きやすい世の中になればいいなと思う。

    お二人には末長く幸せに暮らして欲しい。

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    2019年01月11日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体。鈴木大介先生の著書。高齢者を狙った詐欺、老人食いがなくならない日本の現状。昔の日本は高齢者、お年寄りが尊敬されていたはずなのに、現代の日本は高齢者は軽んじられ、時として詐欺の対象になっている。高齢化社会で高齢者が増えているといった社会環境の問題なのでしょうか。それとも教育環境や政治環境の問題なのでしょうか。

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    2018年12月11日
  • 脳が壊れた

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    私の周囲でも脳梗塞という話がちらほら聞こえてくるようになり、さすがに少し気になって手にした一冊。
    現役バリバリのルポライターが41歳の時に脳梗塞で倒れ、本書はそのセルフルポだ。
    脳が障害を起こすと何が起こるか。とても想像などできないのだが、そこはルポライター。この説明しづらい状況を何とか文字にしようと躍起になる。自分の左側が見られない症状を「全裸の義母」(=見たくないもの、見てはいけないものが自分の左側にある、の意)で表現するあたりは、まさに真骨頂。
    などと書くと、単なる明るい闘病記と聞こえるかもしれないが、さにあらず。著者は、高次機能障害で人の顔を正面から見ることができなくなり、感情が暴走し

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    2018年11月20日
  • 貧困を救えない国 日本

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    鈴木大介さんの直近数作における視野の広がり方、活動範囲の広がり方は正に驚異的であり、心の底から尊敬する人間の一人だ。

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    2018年10月19日
  • 脳が壊れた

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    突然の脳梗塞の後遺症として高次脳機能障害となった取材記者だった筆者。
    想像を絶する(不思議さという点で)不自由さを実体験だからこそ、また取材記者だからこそ、しっかりと伝えてくれる。またその脳の損傷による不自然な言動が、不良や貧困をテーマで取材した人たちの不愉快な(理解できない)言動と一致していたという驚きの発見もある。
    軽妙な語り口だけれど、内容は重要,深刻で、知らないこと、驚くことの連続だった。一読すべき本です!

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    2018年09月24日
  • ギャングース(16)

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    自分の為では無く、自分の次の世代のために闘った男のお話し。
    貧困は選択肢を限りなく少なくするのがよくわかる。
    そして政治家には全く関係ないお話しって事でもある。
    最近は、シングルマザーや母子家庭でも政治家になる人もいるけれど大きな事をやるためには金と味方が限りなく必要だ。綺麗事だけでは世の中変わらない。
    例えそれが、自分にとっての正義は他人にとっての悪にもなってもである。

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    2018年09月21日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    ネタバレ

    発達障害の息子がいるので、たくさん本を読んできたし、いろいろ勉強もしてきた。
    が、この本一冊の内容の濃さは、これまでの知識量をはるかにしのぐ。
    「高次機能障害」を体験したことを、こんなふうに解釈し、このようにまとめた著者は素晴らしい!の一言。
    あとがきに書かれている内容、特に日本の社会のありようについて、鈴木氏にはこれからもどんどん発信していってほしい。

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    2018年09月01日
  • 脳が壊れた

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    感情を抑えられなくなると何が大変なのか
    リハビリは何を目的としているのか
    どんなことが出来なくなるのか
    具体的に書かれていて とても分かりやすい
    病気で見えてきた
    人と自分との関係 そして人への感謝
    脳が健康な間にしっかり読んでおいてよかったと
    思える本でした

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    2018年08月03日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    過酷極まる詐欺現場だがリターンの大きさとモチベーションの熱さをぶつける場としては最適なのだろう。作者が語るようにモーレツ社員としてなら極めて優秀な人材であり、勿体無い話。
    架空の設定でも加藤と毒川の話が面白い。ぜひ映画化を!

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    2017年05月20日
  • ギャングース(2)

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    感想 ギャングース

    面白い。迫力満点。ストーリーも時事性が強く、さらに、全てのキャラがイイ。
    今迄のヤンキー漫画、ヤクザ漫画とは大きく違う。
    作者の取材力に脱帽する出来栄えだ。
    ワルの中にも一筋の人間性(良心)が感じられほっとするところも良い。
    もっと、もっとメジャーになってほしい漫画です。

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    2017年04月25日
  • ギャングース(7)

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    ネタバレ

    これまた気持ち良くまとめてくれましたね。
    カタギ・ヤクザ・道具屋・チャイマ・タタキ屋、
    すべての立場の人間が無理のないそれぞれの正義をかざして丸く収めてしまうところはすごくかっこよかった。
    圧巻。
    気持ちのいいものを見させてもらいました。

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    2015年07月24日
  • 最貧困シングルマザー

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    他の人にぜひ読んでほしいと強く思った。読書感想文の課題にしてほしいくらい。中学だと厳しいかもしれないので高校くらいで。

    どんな人でも同じ境遇になり得ること、うまくいっていても板一枚下にはつらい境遇が待っていること、それらを知る心の準備をするため。それから、もしその境遇になったときにどんな方法があるのかをあらかじめ知っておくため。
    その境遇になってからでは調べる気力もなくなり、抜け出せなくなる。

    最貧困シングルマザーと聞いて「自己責任」とか「甘え」とか思い浮かんだ人は、本書を読んでみると考えが変わるかもしれない。いや、そもそも想像力が欠けているから批判しているのだろうから、批判は変わらないか

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    2015年04月10日
  • ギャングース(1)

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    家も金も住民票すらない少年達が犯罪で生活をする。
    知らない裏用語が飛び交う。
    ヤクザと犯罪営利集団の違いやその相関など、アウトロー事情をちょっと知ることができる。
    アウトローに属する少年三人組の過去が気になる。
    また『家のない少年たち』も読んでみたい。
    かわいそうなどと言ってられない現実。

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    2013年10月10日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    ネタバレ

    衝撃的だった。

    福祉でカバーされない、グレーゾーンが売春や犯罪の餌食になるとは、知ってたけれど、生来の障害ではなく後天的にも「脳が不自由な人」にいつでもなりうるということが怖くなった。

    脳機能障害は50歳以上ならかなりの確率で身近な問題だし、外傷によってもあり得る。

    認知症でも同様のことが起きるから、この先を考えてしまう。
    ただ、ずっと調べているけれど、良い対策がない。成人後見人などは正直使えないし、自分の認知機能が衰えたときにどのように、自ら福祉にアクセスしたり、お金を管理すればよいのだろう。少なくとも、犯罪からは守りたいが、合法的な保険、高額商品の売り込み、ほぼ詐欺のようなリフォーム

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    2025年12月20日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    約束を破る、遅刻する、だらしないといった貧困当事者にありがちな特徴。貧困は働かない本人の自己責任だと自身も思っていた著者が脳梗塞で高次脳機能障害になる。すると、やろうとすることがどうやってもできない、脳が働かない焦りと不安の中で、貧困者たちの言うことが今の自分の症状と同じであることに気づく。身体の障害と違って見た目ではわからない。サボりではない。やりたくてもできない不自由な脳を理解し、貧困者への周囲の支援を訴える。

    かなりシリアスな本である。著者は脳梗塞という病気がきっかけで脳が不自由になる。貧困者の中には同様の病気でなる人もいるだろうが、生立ちやDVなどがきっかけで発症する人もいるそうだし

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    2025年12月19日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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     以前も紹介した鈴木大介さんの本です。

     今回は、ざっくり言うと「こんな脳みその具合だから、働かないのではなく働けないのだ」という本でした。
     精神疾患、精神科通院歴のある方、発達障害などを持つ方がどうして働けないのかを色んな事例で示してくださいました。
     「不自由な脳」の持ち主は高確率で貧困に陥る。正しくです。制度に繋がるのも難しく(人間関係だけではなく、書類上でも)働けなくなってしまったら、あっという間に貧困まっしぐらです。この本にも出てきましたが、書類を書けない方たち、ここに古名前を書いて…と指さしてもらわなくてはか書けないという方を読んで、双極性障害を持っていても私にはなかったなぁと

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    2025年11月29日
  • 最貧困女子

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    岡田斗司夫さんの話を聞いて。「最貧困女子」と「貧困と脳」をセットで読もうと思った。
    詳しい感想は「貧困と脳」でどうぞ!

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    2025年11月28日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    高次脳機能障害で後天的に発達障害のような状況となった夫が、それまで守るつもりで傷つけてきたADHD妻を理解し、日常を再構築していくドキュメント。
    発達障害を含む、心の「問題」を抱えた人たちの被害者性と加害者性についての考察が良かった。

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    2025年11月17日
  • ネット右翼になった父

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    印象的なタイトルから「ネット右翼」というものが主題なのかと思っていたのですが、どちらかというと重点は家族との関係の方にあるなというのが読後の印象です。「父は本当にネット右翼だったのか?」という観点からそもそもネット右翼とはどのようなものかを丁寧に検討したり、父の生前の発言や価値観を家族や知人へのインタビューなどから掘り下げていく過程が描かれているので、もちろんそこではネット右翼というものについても様々な考察が行われており、そこも興味深く読んだのですが、最も印象的だったのは、著者の父とはどのような人物だったのかという見方が、著者と姉、母で大きく違っていたということや、父をネット右翼認定してコミュ

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    2025年10月24日
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 2 無料試し読み版

    匿名

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    敏腕

    もう一人の家出少女とは到底思えない。敏腕プロデューサーと凄腕経営者の二刀流。人を見る目をフル活用して生き抜いてる。

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    2025年10月19日