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購入済み
入門には最適
全巻原作(こう表現するのも変だが他に思いつかない)を読んでいますがこれはなかなかに馬鹿にできないシロモノです。
これはタイトル一新しての次作「喧嘩稼業」にて開催される
「陽」の格闘家(表社会で栄光を得た歴代最強の生涯無敗横綱や五輪三連覇の国民栄誉賞柔道家といったクリーンな格闘家たちの頂点)と
「陰」の格闘家(裏社会で名を馳せる手段を選ばず殺しを厭わないダーティーな格闘家たちの頂点)
が激突する「陰陽(インヤン)トーナメント」の出場格闘家のバックボーンの紹介に重点を置いた編集作品です。
原作ではこのシリーズに収録されている各闘士のエピソードがストーリー本筋の主人公のバトルの間などに細切れに挿入され、少しずつ紹介されつつ来たるトーナメントへの期待を煽る形ですが、
この編集版ではそうしたエピソード群が格闘家ごとにまとめられ、よりファイトスタイルや人となりを掴みやすくなっています。
ページ数や内容の密度と比較して安価ですから、喧嘩シリーズが気になっている人はいいとこ取りのここから入門するのがオススメです。
主人公十兵衛およびラスボス田島の活躍は原作でのお楽しみにとっておきましょう。
木多先生稼業早く進めてよ〜頼むよ〜。 -
ネタバレ 購入済み
今苦しんでいる若者にこそ
主人公たちはその日暮らしもままならない状況から犯罪に手を染め少年院に入った前歴持ちの若者。
彼らは犯罪グループの利益を横から浚うことでなんとか糊口をしのぐという毎日を送っています。
奪った金も道具代情報代にほとんどが消えていき、貧困から抜け出すことはかないません。
この漫画はそうした彼らのタタキ(利益の強奪)仕事が主軸となったストーリーです。
タタキを繰り返すにつれ、彼らは様々な犯罪グループと対立し抗争します。
しかし殴り合い感情をブチまけ腹を割って話してみれば、彼らのいずれもがのっぴきならない状況から悪に走った若者たち。
自分たちと何も変わらなかった。
そうして彼らは対立を忘れ、やがて信頼しあう仲間となり沢山の若者たちを支配し搾取する巨悪からのタタキを目指して団結していきます。
それがたまらない。
ご都合主義と言われるのもわかりますが。
かつて反目しあった相手への「今は仲間だろ これからもずっとな」という台詞なんか本当にたまらない。
中核テーマとして原作者が警鐘を鳴らしているのは若者の貧困問題。
「年金貰えて金持ってるジジババから盗るのなんざ正義の味方くらいに思ってる」なんて過激な台詞もありますが、それも若者としては全肯定はせずとも理解できる人は少なくないのではないでしょうか。
彼らは確かに犯罪者ですが、少なくとも現状を打開するために団結し戦っている。
俺もしんどいけど何かできるかな、やらなきゃなという気持ちにさせられる。
本当にいい作品です。出会えてよかった。
ただヤクザ宮島の存在は汚点かな。ヤク売って儲けてるヤツなんか仲間に入って欲しくはなかった。