鈴木大介のレビュー一覧

  • 貧困とセックス

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    貧困という状況からどんなことが起こってくるのかを性産業を足がかりに見ていこうとする一冊。

    どのような経緯を経て、女性が風俗や売春の道を歩んでいくのか、そこでどんなことが起こっているのかが詳しく紹介されています。

    率直なやり取りで読みやすかったです。

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    2016年09月16日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    振り込め詐欺の被害額は年間約500億円。被害者の8割が60歳以上の高齢者。
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    取材の中でとにかく痛感したのは「詐欺に遭う側が愚かだ」とあう言説がいかに愚かかだ。そうではない。騙す側が、圧倒的に洗練されているのである。
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    詐欺は、最悪の犯罪ではないって言葉が印象的。
    貯金ゼロの人間を騙して無価値なものを200万円全額ローンで売るのと、貯金2千万円の人間を騙して200万円を奪う。犯罪は後者だけど、なんとなく前者の方が悪い気がする。

    詐欺組織はすごく組織化されてて、株式会社のよう。捕まるのはほんとにとかげの尻尾だけ。その人は上の人をそもそも知らないから、上の人は捕まりようがない。

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    2016年06月27日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    老人喰いというのは、振り込め詐欺に代表される高齢者をターゲットとした詐欺のこと。
    本書は、騙される側ではく騙す側の事情を取材したルポ。
    驚いたのは、詐欺をしている若者たちの素性である。
    彼らは不良とばかり思っていたが、実は大卒の普通の若者もいる。
    そんな彼らが何故詐欺に手を染めるのだろうか。
    一つには現場の洗脳がある。
    いかにも詐欺は大した犯罪ではないかのように言いくるめられる。
    お金を持っている人から搾取することと、貧乏人から搾取することどちらが悪いかとか、富の再分配とか、「貯金ゼロの人間を騙して200万円のローンを組ませるやつがいる。テレビを見てみろ、効くかどうかも分からねえ怪しげな健康食

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    2016年05月14日
  • ギャングース(1)

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    主張は凄く伝わってくるし、物語も興味深い題材だと思うけど、絵がイマイチ受け付けられない…この内容には打ってつけかもしれないし、敢えて雑多な印象を醸し出しているのかもしれないけど、やっぱり整然としているものが好みなもので。続きが読みたいかについては、ちょっと微妙です。

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    2016年03月22日
  • ギャングース(8)

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    ネタバレ

    あれ?これ時系列あってる?
    よくわからなくなった。
    この作者はぜったいにジョジョが好きだ。
    そう確信する場面が何度かあった。

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    2015年07月26日
  • ギャングース(6)

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    ネタバレ

    リアルすぎる詐欺の風景。
    これが義務教育を受けていない者の頭のキレ方だろうか。
    すごいと舌を巻いてしまう頭のキレ具合。
    「勉強ができる」とは何なのだろう。
    どんな意味を持つ指標なんだろう。無意味。
    カズキたちを見ていると自分のものさしの無意味さを悟る。

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    2015年07月23日
  • ギャングース(5)

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    ネタバレ

    サイケの過去。
    悲しすぎる生い立ち。
    自分がもしサイケやカズキたちと同じ境遇になったとしたら、人間としてのアイデンティティを保てるか定かではない。でもカズキたちはタフに生きる。
    ぬるま湯の世界で生きていることを認識しつつ、
    いつどのような境遇に置かれるかは分からない危機というものは持っていたい。
    振り込め詐欺の研修風景がリアルで切実さがいっぱい。

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    2015年07月23日
  • ギャングース(1)

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    ネタバレ

    いじめなどを特集していたNHKのEテレにて、
    マンガを題材にした回でこの作品を知り、
    読んでみることにした。

    既出作品のようにサクサクとは読めないものの、
    独特の作風・作画と時々注釈してくれる専門用語のメモなどで、徐々に世界に引き込まれる。
    裏稼業をただ悲惨・凄惨に表現しているのではなく、
    そこに様々な救いがあり、笑いがあり、
    彼らなりの必死な様子が浮き彫りになっているところがおもしろい。

    世にはびこる多機能犯罪のための、
    防犯ブックとしても読めるかもしれない。

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    2015年07月17日
  • 最貧困シングルマザー

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    同じく鈴木大介氏が著者で、幻冬舎新書から出版された「最貧困女子」の姉妹版ともいえるのが本書。

    本書の方がよりきめ細かく、様々な立場の人を取材対象としており、読み応えがある。

    タイトル通り、売春を続けるシングルマザーだけでなく、風俗業者のスカウトマン、NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」代表の明石千衣子氏に取材をしており、生を声を聞くことができる。

    女で一つで子供を育てることが尊ばれるこの国において、彼女らのように、福祉を拒絶し、自らの精神を病み、売春を続けてまで子育てを行う姿はどう考えても健全ではない。

    しかし、子供への差別を極度に恐れるがあまり、彼女らは出口の見えない生活を延々

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    2015年06月02日
  • ギャングース(1)

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    裏社会仕事人漫画。

    隠語多めの裏社会へ盗みまくる。凸凹トリオの活躍を描く。デフォルメチックな書き方で怖さは少ない。主人公は痛々しくて好きだ。

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    2014年02月02日
  • 最貧困女子

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    路上生活に飛び出す少女らの多くは、地元の児童相談所や響察といった制度側とは根本的に相性が悪く、その理由は彼らの支援の根本理念が「親がいるなら親元に戻す」「親子関係が破綻しているならその解決に助力する」に終始していることに他ならない。そこに「少女自身による独立」という選択肢がないのだが、それこそが彼女らの求めるものなのだ。親権者と対峙してでも、少女自身による自立と再生をサポートすること。それが支援者にできる何よりのことではないだろうか。

    また、多くの家出売春少女を取材した中で感じたのは、彼女らが常に「自由とリスク」を天秤にかけているということだった。劣悪な環境の親元を飛び出して売春ワークに入り

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    2026年08月24日
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

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    も〜〜めちゃくちゃしんどい
    よ〜〜やってきたし、やるよね
    鈴木さんだかだろうけど
    それにしても・・・はあ〜〜

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    2026年08月22日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    突如として脳と平穏が壊れてしまった時に、この本の知見があるかないかで今後の人生の難易度が大きく変わる可能性を感じました。
    もともと著者が貧困者の取材で前知識があり、本人が同じ境遇となったときに、著者でしか感じられないであろう内容が事細かに書いてあるので読む価値はあると思います。
    明日は我が身です。

    タイトルからして医学的または統計的な視点からの考察を期待して読んでしまったのでこちらの責任ではありますが、がっつりなミクロ視点を求めてはなかったので物足りなさはありました。

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    2026年07月28日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    オーディオブックだから読めた感じある
    めちゃくちゃ当事者だからすごいわかるけど、やっぱ解決策なんてないんだなと思ったw
    特定のことが著しくできない、それが行政関連
    すごーーーーーーーく分かるわかりすぎる

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    2026年07月22日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    ネタバレ

    そう言う人もいるのだなと、知見が得られました。
    確かに今の社会は学校教育に順応できたタイプの人間が作ったから、順応できないタイプの人間は置いてけぼりだ。
    そう言う人が全て発達障害とかのジャンルに入るってわけじゃないよね。名前のない病気というか、症状というか、特性というか。とにかくそう言う人も居るって事。

    学生時代の友達が先生から「点数が足りないから、未提出のレポート出せば特別に単位出してやるぞ」って言われてた。でもレポート出さなくて、単位もらえなくて、卒業できなくて、国立大学合格を棒に振ってた。全く理解できなかったけど、この本に書かれてる人達と同じ感じなのかな?と少しわかった気がする。

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    2026年07月09日
  • ネット右翼になった父

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    筆者が亡き父親を受容できたことは何よりと思いつつ、なぜ定年した父親が無遠慮に差別的発言をするようになるのか?が気になって読み始めた自分には少し腹落ちしない部分はあった

    多分自分が欲しかったのは166頁の筆者の姉の言葉に詰まっている
    キーワードは「自尊心」「優越感」である

    筆者の父親は戦中生まれで大学まで行って恋愛結婚してバリバリ働いてきた企業戦士である
    自身の社会的地位に誇りを持って生きてきた
    定年を迎え会社での地位がなくなったら、地域活動を精力的に開始した
    その時期から保守系雑誌を読むようになった

    周囲に影響力(支配力)を持っていたいという欲望が定年前は仕事で満たされたが、定年後は地域

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    2026年07月08日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    ネタバレ

    ルポライターとして『最貧困女子』などを書いた著者。
    その取材をしている頃、取材対象が普通の書類の記入をしなかったり約束を守れない、遅刻の常習などが頻発していた。
    怠慢やだらしなさとみてきたが、それをそのまま『最貧困女子』に書いてしまうと
    「結局、本人がだらしないから貧しいんじゃん」
    という自己責任に帰結しそうだったので、あえてぼかして書いてきたという。

    ところが、著者が脳梗塞から高次脳機能障害となり日常生活に困難が生じるようになる。
    時間も守れなくなり、書類記入も出来ず、働けない。

    そこで、あれは脳の問題だったのはと考え直し、当時の取材を見直すと、(脳の問題による)生きづらさがみえてきてそ

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    2026年06月27日
  • ネット右翼になった父

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    人は物事をカテゴライズして理解してきた。
    これは人が進化の過程で獲得した能力なんだけど、分類の結果が必ずしも正解ということはない。
    無理にカテゴライズしなくとも、そのまま受容できればいいのだが、どうもそうはいかないらしい。中途半端な理解は、それはそれで多くの不都合をもたらすだろうからね。
    ここで紹介される分析や検証の手法は参考になるかもしれない。個人的には賛成できないけど。

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    2026年06月19日
  • 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」

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    これまでの取材経験と著者自身の実体験を元に、働きたくても働けない脳の障害(脳疲労)をとりあげた新書。これが貧困の大きな原因の一つであるとして警鐘を鳴らしている。

    著者自身も含めて脳障害のために労働が困難になった事例を紹介しており、誰しもそうなる可能性がゼロではないという当たり前のことを再認識しました。
    希望を言えば、取材・調査をより拡充した上で統計的に優位な多角解析をしてもらえると、貧困との因果関係をより明確に示すことができ、原因・対策の分類と具体提案につながって、読後の納得感も高まったと思います。

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    2026年06月11日
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体

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    高齢者を狙うオレオレ詐欺の実態を知ることができました。
    組織で動いていて、一度引っ掛かったら逃げられない仕組みになっていることが、脅威だと思ったし、こんなことが起こっている現実がすごく悲しかったです。
    しかし、普通の求人広告に載ってるテレアポの仕事が詐欺の入り口だったり、自分が加害者になってしまう可能性もいくらでもあるなと思い、高齢者の方も含めて、自分の身は自分で守らないといけないなと思いました。

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    2026年06月08日