田中芳樹のレビュー一覧
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ネタバレ薬師寺涼子シリーズも三作目。第二作からその楽しみ方が判ったこともあり、今回も純粋に楽しめた。
第三作目で舞台を海外はフランスに移しての傍若無人ぶりを発揮するというのは田中作品の王道だが、このシリーズの特徴は他のシリーズに比べると描写や手法とに残虐性の色が濃いと云う事。
『創竜伝』とかは特に相手を必要以上に傷つけないという配慮で動いているのに対し、お涼や泉田は結構過激に立ち回り、相手を時には必要以上に痛めつける。他のシリーズはそこに至るまで相手の極悪非道ぶりをこれでもかこれでもかと見せ付けられた上の活劇シーンに移るのだが、このシリーズはその区別無く主人公が痛めつけるのも特徴的である。また主人公の -
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密度の濃い中世ファンタジーを読まされた感がある。
今回は主人公である周一郎と多夢は最後にその名前のみ出てくるだけで、メインは自転地球儀世界の、恐らくこのストーリーの中核を成すキャラクターであるグントラムの立身出世物語で、通常ならば番外編、外伝物にあたるようなもの。
このようなファンタジーではまず前回の周一郎と多夢の二人が自転地球儀世界に紛れ込んで終わっているからそれからストーリーの続きを語るような運びとなるのが普通だが、ここではまず2回目にして自転地球儀世界の世界観からグントラムの一連の物語を語るという、どこか折り目正しい構成にしているのが珍しい。御蔭でほとんど『アルスラーン戦記』や『マヴァー -
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裏付を見るとこの作品が上梓されたのは1990年11月とあるから今から30年前、干支が一回りした2002年に漸く文庫化となった作品で、私自身その存在すら知らなかった(『パンゲア』の改題かとも思うのだが定かではない)。また裏付には加筆修正されたと書いてあるように表現など現在でも通じる単語が使われているのが興味深い(携帯電話は出てこなかったが)。
従来の田中作品とは違い、主人公は一風変わっているけれども、基本的には凡人である。また相棒の少女もまた然り。
これが『銀英伝』や『創竜伝』などの他作品、特にシリーズ物と一線を画す設定で、何とも足元がふらついた感じのする感じを漂わせつつ、物語が進む。文章やス -
購入済み
誤字がある
電子化する際にミスが出たのか、この電子版は誤字が1.2.3巻ともにある
脱字は無いと思うが、漢字だったものが平仮名になってるものとか入れたら結構ありそうな感じがする…
私は面倒なので文庫版との比較なんてしませんよ?