田中芳樹のレビュー一覧
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密度の濃い中世ファンタジーを読まされた感がある。
今回は主人公である周一郎と多夢は最後にその名前のみ出てくるだけで、メインは自転地球儀世界の、恐らくこのストーリーの中核を成すキャラクターであるグントラムの立身出世物語で、通常ならば番外編、外伝物にあたるようなもの。
このようなファンタジーではまず前回の周一郎と多夢の二人が自転地球儀世界に紛れ込んで終わっているからそれからストーリーの続きを語るような運びとなるのが普通だが、ここではまず2回目にして自転地球儀世界の世界観からグントラムの一連の物語を語るという、どこか折り目正しい構成にしているのが珍しい。御蔭でほとんど『アルスラーン戦記』や『マヴァー -
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裏付を見るとこの作品が上梓されたのは1990年11月とあるから今から30年前、干支が一回りした2002年に漸く文庫化となった作品で、私自身その存在すら知らなかった(『パンゲア』の改題かとも思うのだが定かではない)。また裏付には加筆修正されたと書いてあるように表現など現在でも通じる単語が使われているのが興味深い(携帯電話は出てこなかったが)。
従来の田中作品とは違い、主人公は一風変わっているけれども、基本的には凡人である。また相棒の少女もまた然り。
これが『銀英伝』や『創竜伝』などの他作品、特にシリーズ物と一線を画す設定で、何とも足元がふらついた感じのする感じを漂わせつつ、物語が進む。文章やス -
購入済み
誤字がある
電子化する際にミスが出たのか、この電子版は誤字が1.2.3巻ともにある
脱字は無いと思うが、漢字だったものが平仮名になってるものとか入れたら結構ありそうな感じがする…
私は面倒なので文庫版との比較なんてしませんよ?
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Posted by ブクログ
ネタバレ西暦1398年 中国 明。貧農から皇帝にまで登り詰めた朱元璋(洪武帝)が死去し、孫の建文帝が即位する。
反乱分子となる可能性のある叔父の王たちを、次々と粛清、退位させるなか、洪武帝の4男である燕王(永楽帝)が靖難の変を引き起こす。
歴史書で言えば一瞬の出来事であるが、この期間の様々な人物の心情や環境を活き活きと描いており、一瞬で堰を切ったように読み終えてしまった。
建文帝は徳による治を実践しており、政治は良かった。
しかし優しすぎた。
一方、燕王は追い詰められて兵を起こさざる負えなかった。遥かに劣勢であるにも関わらず苦戦の末に勝ち上がる。
国を統治するための権力闘争。
一人一人に思いや立 -
購入済み
もう少しアレンジがあってもよい
巨大要塞同士の対決。
その結末は、20年以上前に読んだときすでに「これはないだろ...」というツッコミをしたくなる決着でした。
藤崎竜さんは原作をうまくアレンジされるので、この結末も現代的に描き直されるかな...
と思っていたのですが、そのままの内容でした。
けれど、ツッコミも含めての内容だとすれば、このままの方が良いのかもしれません。