幸村誠のレビュー一覧
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ネタバレ1002年11月13日。イングランド北部ノーザンブリア伯領ヴァイキング拠点がイングランド人に襲撃された。
トールズがかつて在籍していたヨーム戦士団は、これに反撃するために「戦鬼」と呼ばれた伝説の戦士トールズを召集する。
トールズは仕方なく数人の戦士を連れてイングランドに向かうが、フェロー諸島でアシェラッドの一団に襲われる。
トルフィンがアシェラッドと行動を共にするようになった経緯が明らかになる。
骨太のストーリー展開。厳しい自然に囲まれて逃げ場のない北欧社会。奴隷制度や他国へ攻め込む戦団など、これまで余り知らなかった割に伝説だけは知っている北欧文化がよくわかる作品になっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレようやくスタート地点、「戦士の誕生」。
長い長い旅路と苦悩の果てに、自分が為すべき事を見出したトルフィン。
かつてクヌートが誓った決意と同じというのがまた…。
目に光が宿ったのもいいんですが、エイナルを兄弟と呼んだのが泣ける。いや、ホモいとかそういうんじゃなくてさ(^_^:
道を見出したのと同時に友達・信頼できる中も手に入れたんだなぁ、と。
ケティル悲惨。巻き込まれたアルネイズは更に哀れだけど。
…戦争の被害者なんだよなぁ…。
それにしても蛇強ぇ…。ヨーム戦士一太刀やん。しかも2人。
あれだけ壊滅的な状況で奮戦できるって只者じゃないですな。
…出来ればトルフィンの仲間になって欲しいけど… -
Posted by ブクログ
ネタバレこんなにカッコイイ顔面ボコボコキャラがかつていただろうか…?(いたかもしれない)
とにかく戦わない、という意思を貫くトルフィン。
それは確かに彼の得たたった一つの答えであり、目指すべき道…なのでしょうが。逃げる、というのも難しいものです。財産や土地、地位…狙われているものを全て捨てていかなければならないわけですから。
殴られ続けるトルフィン。それはもうひたすら痛々しかったわけですが…彼の行く手にはその比ではないほどの苦難が待っているのでしょう。
結局、「逃げだす」事だって自分から足を踏み出さなきゃ何も変わらない、のだと。
それから、トルフィンだけじゃなく、クヌート、そしてオルマル達。全 -
Posted by ブクログ
ハーフダンさんはツンデレ、ってことでOK?
安易にツンデレ言うなとツッコまれそうですが、これはそう言わざるを得ないだろうと。
気が合わないだのいまいましいだの散々ディスっておきながら、引き出物を渡すとか、ツンデレ以外の何者でもない。
もちろん、そこにはトルフィンを試す目的があるのですが、単に気に入らない相手なら毛織物の一枚でも持たせてさっさと帰らせればいいわけで…素直になれない姿にキュンときますね!(誇張誇張)
トールズの頃からの因縁を引き継いで登場したハーフダンですが、思いの他話の分かる厄介な人物でこれから先の係わり合いが楽しみです。
グズリーズの破天荒さと鬱屈した立場・心情も状況を引っ