あらすじ
宙(そら)に道を探した青年は今、人類で最も長い距離を翔けた。This is SFニュースタンダード。大喝采の一部完!! 愛し合うことだけはどうしてもやめられないんだ。――2080年 星野八郎太(木星への有人飛行を初成功させた、フォン・ブラウン号の乗組員の言葉)
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Posted by ブクログ
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気安く愛を
口にするんじゃ
ねェ
「What a Wonderful World」大好きです。
———
日本書紀に出てくる「宇宙」は〝世界〟を意味してますが、明治に〝地球の外側〟となりました。具体的にはオーロラの出るあたり(カーマン・ライン)から上ですね。
英語に対する訳語として必要だったようですが、作中にたびたび出てくる「宇宙=世界」という認識は、物事の見方を変えてくれます。ちょっと味気ないですけどね。
ロックスミスさんが好きです。
「宇宙に行く為なら悪魔に魂を売り渡してもよいと思った」
と語ったフォン・ブラウンがモデルのようですが、
〝惑う人々(πλάνητες)〟のなかで唯一、惑ってない人。
でも、ハチマキもタナベもフィーもユーリも、みんな惑い惑って惑った挙句、みんな惑わなくなるんですよね。
木星に着いたハチマキの語ったことが、銀河連邦に加盟する条件かもしんない。
「さよならジュピター!!」じゃないよ笑
Posted by ブクログ
正直ここで終わってしまうのは消化不良感がある、というか本当に書きたいこと書ききった?とは若干思ったのだが。
最終巻はどちらかと言えばフィーの話。まぁハチマキの物語は3巻で結論に至ってしまったので、あとはその風呂敷を閉じるだけだったから妥当と言えば妥当なのか。周囲と馴染む、大人になることのできなかった者たちはどこへ行き着くのか。神がこの世界を作り上げたのであれば、神の愛の正体を知るために、世界の最果てへと向かっていくのは我々の義務なのか。我々はどう生きていったらいいんだろう。とてもいい作品だった。
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男爵の話は結構面白いです。
他人から見たらただの電波野郎を信じれるタナベは凄い子ですよね。
あまり好きになれなかったタナベを見直したストーリーです。
Posted by ブクログ
なんとなく本屋で見かけて買ったのは、もう何年も前。
引っ越しても捨てられなくて、私にとってのバイブルなんだろうなと思う。
このマンガは未熟なマンガだ。絵柄がコロコロかわる。だが、そこがいい。作者が読者に必死に伝えたいことが明確だからだ。だから私はこのマンガが捨てられない。
宇宙にとって地球はちっぽけな存在だ。人間なんてもっともっとちっぽけで、人の一生なんて宇宙にとったら一瞬の出来事だろう。
でも、人間は愛で繋がっていくことができる。愛は生命を育む。生命は人が存在していく限り、繁栄していく。
人間は愛を知っているが、醜くもある。醜いがために、フィーのおじさんを迫害したり、争いを起こす。
愛ですべてが救われるとは思えない。
でも、愛を知っている力は宇宙と繋がる。争いは宇宙とは繋がらない。なぜならば、スペースデブリを大量に巻き起こすだけだからだ。
だからハチマキは、帰ってくる場所を定めて木星に行ったのだと思う。
だからハチマキは、帰ってくる場所を作って木星にいったのだと思う。
Posted by ブクログ
クライマックスの感動はもちろんなのだけど、サイドエピソードとして書かれるフィー姉さんの話が本当に素晴らしい。社会から爪弾きにされた叔父の存在を忘れられず、非常時の世界の中でも懸命に反抗を続けるその姿は最高に痺れる。彼女の叔父が残した「オレと この世界と 狂ってるのはどっちだ?」という言葉は今も自分に抜けずに刺さったままでいる。世界や内面の矛盾や葛藤を描きながらも、それらを全て包み込む最後は本当に美しい。反抗すること、愛すること、気安く愛を語らないこと、宇宙はその全てを肯定する。明日を向こう。未来を向こう。
Posted by ブクログ
後半は、涙腺崩壊注意報を発令しておきます。。素晴らしかったです。4巻にまとまるとは、すごい。も少し長くても良かったかな。でも、すんばらしーです。
Posted by ブクログ
1巻からまとめ読み。4巻までとは思えないくらい読み応えがありました。読み終わったあとに、宇宙とは愛とはといろいろ考えたくなる。個人的に気になるキャラはロックスミスさんでした。彼メインのお話がみたい。
Posted by ブクログ
「真理の探究は科学者が 自らに課した使命です。
「本物」の神はこの広い宇宙の
どこかに隠れ我々の苦しみを傍観している
いつまでもそれを許しておけるほど私は
寛容な人間ではない。
神が愛だと言うのなら我々は神になるべきだ
さもなくば。。。
我々人間はこれから先も永久に真の愛を知らないままだ。」
Posted by ブクログ
最終巻でしたー。
愛をそんなに簡単に語るなよってセリフは深い。
見えないからこそ信じるしか無いんだよねえ。神様みたいなもんだ。
面白かった!心に響く宇宙漫画でした。
Posted by ブクログ
やぁぁーやっぱいいっすよ!これ書いたとき幸村誠何歳だよ!こんな話書ける人ってどんな人なんだろ‥。
ロックフェラーの人としてのあり方に尊敬。近くにいてほしくはない。フィーのジレンマはきっとおとなになった皆が考えるんだろうな。そしてハチ、大きくなったなって感じ。この内面の成長の仕方は次の『ヴィンランド・サガ』にも通じていくと思う。やっぱいいなぁ、プラネテス。
Posted by ブクログ
「君のその愛が彼の心をとらえた事などないのだよ」
でも
「愛し合うことだけはどうしてもやめられないんだ」
こんなに何回も何回も読みたくなる漫画久しぶり。
「君のその愛が彼の心をとらえた事などないのだよ」
でも
「愛し合うことだけはどうしてもやめられないんだ」
くぁぁぁ!
Posted by ブクログ
宇宙はとても遠い気がしていたけれど
そんなことはないのかもしれない。
宇宙も地球も何もかも、
そんなに違いはないのかもしれない。
わたしは大人にはなれなくて、
周りに合わせるのにも疲れてしまって、
愛なんて信じられないと思っていたのだけれど、
もう一度信じようとしてみることだって
そんなに悪いことではないのかもしれない、
なんて思った。
Posted by ブクログ
レティクル星人の「男爵」/ロックスミスと爆発事故で死んだエンジニアの妹カナ/フィーと息子のアルバートと犬/軌道機雷が使われた/フィーの奮闘及ばず宇宙戦争は始まり、終わり、軌道は使えなくなった/フィーとハックルベリー・フィンのような叔父/大人であること、大人になってしまうこと/フォン・ブラウン出航一年半《この宇宙にオレに関係ない人間なんか一人もいねーーんだ》p.281/2080年、ついに人類が木星に到着、ハチマキが地球に向けたメッセージを発信した。《愛し合うことだけが どうしてもやめられない》p.321
■簡単な単語集
【アルキメデス・クレーター市】月の雨の海にある都市。宇宙生理学研究所付属病院がある。
【アルバート】フィーの息子。犬や猫をどんどん拾ってくる。動物をしつけたくない主義。
【EDC】地球外開発共同体。
【イスマイル】ゴローの先輩。
【宇宙】《ここも 宇宙なんだ》第二巻p.246。忘れがちなことだけど、ぼくらは宇宙空間を超高速で旅をしているわけで。
【宇宙白血病】宇宙生活者の難病のひとつ。宇宙空間や月面の強力な放射線にやられる。
【宇宙防衛戦線】テロ組織。当初は「人類は宇宙に出るべきではなかった」という主張の宇宙自然環境保護団体だったが今では「宇宙における人類の構築物を全て破壊する」という過激なものになっている。喫煙室に爆弾を仕掛ける手口が得意なのでフィーの怨みを買っている。
【エネルギー】月のヘリウム3を主燃料とした核融合発電が主流となっている。
【オヤッさん】修理船のオヤッさん。
【オリエンタレ・ベイスン地下坑道都市】月面都市のひとつ。「宇宙防衛戦線」による爆弾テロが発生した。そのせいでフィーはたばこを買えなかった。
【カナ】フォン・ブラウンのエンジン実験の爆発事故で死んだシン・ヤマガタの妹。
【軌道機雷】敵機と認識した機体の手前で爆発し無数のデブリとなって襲いかかる。デブリ回収をやっている当のテクノーラ社も作っている。
【九太郎】ハチマキの弟。初登場時十三歳。ロケットのエンジニアになりたいので日々小型ロケットの打ち上げに挑んでいる。火星日帰り旅行ができるエンジンを目指す。
【空間喪失症】事故などで音信不通の宇宙空間を漂ったりしたときにトラウマとなり宇宙空間でパニックに陥る症状。
【クレア】四コマ漫画に後ろ姿のみ登場のアニメオリジナルキャラ。
【ケスラー・シンドローム】デブリと衝突した人工天体がさらに多くのデブリとなりそれがまた他の人工天体と衝突しという事態を繰り返し幾何級数的にデブリを増やしていく現象。
【コージ】→田名部耕二
【コスモノーツ】週刊誌。なんと見た目フロッピーディスクで刊行している。
【ゴロー】ハチマキの父。地上勤務を望んでいるが「フォン・ブラウン」の機関士長をやってくれと乞われ逃げ回っていたがロックスミスのワガママぶりに関心を抱き乗ることにした。
【サリー】木星往還船のクルーの一人。
【サンダース】米宇宙軍大佐。ケスラー・シンドロームを心配している。
【重力】《忘れちまえ重力の存在なんて ありゃ世界をせまくする力だ》第二巻p.45。重力に魂を縛られた人びとではニュータイプになれない。
【船長】フォン・ブラウン船長。人類の歴史に残るコメントを考えるのに四苦八苦している。
【田名部愛】ハチマキが木星往還船の搭乗員試験で長く休むので代員として採用された。訓練校を出たばかり。ペットはナマコ。《愛がない》第二巻p.61。《知りませんもん船乗りの理屈なんて 私の方が正しい》第二巻p.73。《宇宙は 独りじゃ 広すぎるのに》第二巻p.81。ようやく確立したかに思えたハチマキのパワーの根源にズカズカと踏み込んで否定する女。タナベはハチマキの人間性を守る存在となるのかもしれない。
【田名部耕二】風車の作業員。ユカリの夫。愛の父。血は繋がっていない。元ロック歌手。
【田名部由加里】小学校教師。耕二の妻。愛の母。血は繋がっていない。
【男爵】レティクル星人。
【ツィオルコフスキー】「地球は人類にとってゆりかごだ たまごゆりかごで一生を過ごす者はいない」という名言を残した。ゴローはそれを「大先輩は頭がいいから自分の欲望を人類全体の問題にすりかえたんだ」と切って捨てた。
【デブリ】スペースデブリ。人工衛星その他の宇宙空間に浮かぶゴミ。浮かぶと言っても超高速で飛んでいるので宇宙船などに衝突すると大惨事となる。特に微小デブリはセンサで感知できないし拾いきれない。トイ・ボックスは穴だらけ。
【デブリ回収業者】デブリを回収、もしくは大気圏に落とし焼却処分する。給料はよい。
【トイ・ボックス】DS-12。船齢三十年のオンボロ回収船。後にとある功績により新造艦にバージョンアップ。
【ノノ】骨折した月面アルキメデス・クレーター市の病院に入院したハチマキが出会った少女。十二年入院している十二歳。月面生まれで月面育ちの月面人(ルナリアン)。世界に4人しかいない。地球の高重力には耐えられない肉体。彼女との出会いはハチマキが宇宙との関係を見直す契機となる。《問題はこの誰にでも平等に無慈悲な世界を どう受け入れるかってことだったのかもな》。
【ハキム】木星往還船搭乗船外活動員第一次テストで二万人中一位。
【ハチマキ】主人公。星野八郎太。デブリ回収船トイ・ボックスの作業員。自分の宇宙船を持ちたい。最初は金髪だったが第三話から黒髪になっている。喫煙者だがフィーほどではない。《でも 愛し合うことだけが どうしてもやめられない》第四巻p.321
【ハリー・ローランド】骨折したハチマキがアルキメデス・クレーター市の病院で会った。キャリア二十数年の一等航海士で小惑星帯を初めて有人探査したヒーローの一人。今は宇宙飛行士養成学校の教官。宇宙で死にたがっていた。
【フィー】トイ・ボックスのキャプテン。喫煙者。地球での住まいはフロリダにある。息子がいる。
【フィーの母】弁護士。
【フォン・ブラウン】木星往還船。EDCによるプロジェクト。目的は資源開発。
【ボー】フォン・ブラウンのクルー。ロアルとその妻サーシャとは三角関係だったようだったゆえに妻をほったらかしにしてフォン・ブラウンに乗ったのが許せないらしい。
【星野ハルコ】ゴローの妻、ハチマキの母。おおらか。
【星野八郎太】→ハチマキ
【木星往還船】→フォン・ブラウン
【木星往還船搭乗船外活動員第二次選抜考査】ラグランジュ1で実施された。
【ヤマガタ】シン・ヤマガタ。ロックスミスのエンジン実験での爆発事故で死んだエンジニアの一人。
【ユーリ】トイ・ボックスのクルー。妻と二人で乗っていた高高度旅客機がデブリに衝突(アルナイル8型事故)、たまたま席を離れていた自分だけ助かった。無口でヒマがあると宇宙空間を眺めていて有給を取ろうとしない。
【ユカリ】→田名部由加里
【ラモン】ロックスミスの師。今は神父。
【レオーノフ】木星往還船搭乗員としての同僚。ウクライナ出身。「遠くに行け」という内なる声が全て。
【ロアル】フォン・ブラウンのクルー。超遠距離ゆえにもうすぐ妻のサーシャと離婚するようだ。
【ロイ】フィーに道を示してくれた捨て犬。
【ロイ・ブライアント】フィーの叔父。優しい人物だが定職にも就かずツリーハウスで暮らし多くの人に誤解され危険視されている。
【ロキシー】月面にあるアルキメデス宇宙港の事務局の受け付け。タナベの友人。
【ロックスミス】ウェルナー・ロックスミス。EDCの木製計画担当者。「フォン・ブラウン」の設計者、タンデム・ミラー・エンジンを開発した。ハチマキの父を機関士としてスカウトしようとしたい。ただし、すべては自分の欲望であり使命感もなく、人間もパーツのひとつとしてしか見ていない。《神が愛だと言うのなら 我々は神になるべきだ さもなくば…… 我々人間は これから先も永久に…… 真の愛を 知らないままだ》第四巻p.305
Posted by ブクログ
読み応えがあって面白かったけど、前までの三巻と比べると、ハチマキがあまり出てこないということもあって、かなり毛色の違う話が続く。物語は大きく広がったけど、ハチマキの話を本筋だと捉えていたから、困惑したというか。
タナベの価値観とか、不思議な出で立ちとか、そういうことももう少し掘り下げて欲しかったな、とは思うけど、最後はやっぱり良かったな。
Posted by ブクログ
ヒーローがいるわけでも劇的なストーリーがあるわけでもないんだけど、ただ淡々と人間の話を描いたアツい漫画だと思う。価値観が変わるくらいの熱量はある。3巻の作者コメントがすごく好きです。
Posted by ブクログ
余白があるって素晴らしい、作者の特徴なのか?それがトレンドだったのか?令和になって漫画を読み始めた読者には新鮮だった。
全巻通して好きだったのが、良くも悪くも大人になってしまった自分への葛藤を描くストーリー。アラサー、最も共感できた。
Posted by ブクログ
「愛し合うことだけは どうしてもやめられないんだ」
ここへ帰着するとは…いい意味で予想を大幅に裏切られ、爽快だった。宇宙飛行士の開拓物語で終わるのか、と予想していたからだ。ただ、この言葉が「人間同士」と限定されたものにしか聞こえず、評価・レビュー共に書き直す事にした。再読したらまた気付く事もあるかもしれんが、主人公のハチマキが動いても読者である自分に躍動感が生まれなかった、と言うのが一番大きいかもしれない。
4巻の見返しに作者が書いていたことはとても身近な人としての未熟さを素直に文章にしているととても頷けたのだが、それが作品の中の主人公が体現しいる、と言うと言う風に感じなかった、と言うだけだ。
Posted by ブクログ
愛し合うことだけがやめられない。
何か、宗教的な思いすら感じてしまう結末になってしまったのだけれど、ここまで、さまざまな想い、できごとを乗り越えてたどり着いた結末に、納得させられてしまった。
宇宙って、やっぱり、人知を超えた環境、神の領域なのかなぁ。いつの日か自分も宇宙に行ってみたい。
Posted by ブクログ
月とか火星とか木星とか宇宙がすっかり身近になった遙か先の時代。そんな中でデブリと呼ばれる宇宙ゴミを回収する仕事をする人達とその周りの人達にスポットを当てた話
スペースデブリの問題は今現在でもちらほら囁かれてたりするのでそう遠くない未来でも起こり得そうだよなぁ…って思いながら読みふけりました
総合的な話をすると主人公のハチの内面的な変化も含めて全体的に前半1、2巻と後半3、4巻で良くも悪くも作品の雰囲気がガラッと変わる印象を受けます。前半はデブリをはじめ主に宇宙に関する話。後半は宇宙を背景にしつつ登場人物達の内面的な話。すごく文学的というか詩的というか哲学的な展開になってますね。軍とか政府とかも出てくるし話がどんどん壮大になっていきます。もしかしたらこの変化がちょっとなぁ…っていう人もいるかもしれません
個人的には後半みたいな哲学的な展開ってわりと好みなんだけど全体通して1回読んだ感じではプラネテスに関しては私は前半の方が好きだなぁと思った(これから何回も読めばまた変わるのかもしれませんが)何というかまぁ、いろんなことを悟って丸く穏やかになったハチよりちょっと危なっかしくて勢いがあるハチの方がなんかしっくりくる気がするというか、うん
良く言えばとても4巻分とは思えない内容の濃さだった。けど、ハチの内面的な変化を描ききるのに4巻ではちょっと足りなかったんじゃないかな〜って思っちゃいました。穏やかになったハチももちろん好きなんだけど、ハチの変化のスピードに私自身がついていけなかった感じ
でも総合的にはほんと面白かった。特に叔父さんの話を通したフィーの心の葛藤とユーリの船乗りをしていた老人とのやりとりの話がドツボでした。同じ宇宙漫画でも宇宙兄弟とはまた全然違う趣の漫画。個人的にプラネテスの方が好きかも
Posted by ブクログ
3巻読んだあと、なかなか読む機会なく、数年ぶりで手にとって読んでみたが、面白かった。デブリ数の増加について、現実化しちゃいそうで、少し考えさせられた。自分が実施していることの世間への影響が全く感じられない無力感はイヤだな。相変わらず、テーマが重いけど、ハチマキやタナベのポジティブさで、読後感はいいです。
Posted by ブクログ
昔アニメを少し見たことがあって、全部通して見ていたわけじゃないけど、所々で胸打つところがあって、いいアニメだな~って最終的に感じたのを覚えている。
だから、原作も読んでみたくて、今回全巻読んでみたわけだけど、やっぱり好きでした。
綺麗にまとまってるわけじゃないけど、必死に何かを伝えようとしている感じとか。
それを抽象的な表現でもいいから、どうにかして読者に爪あと残そうとしているところとか。
小説でも漫画でも、広く言えば芸術作品すべては、そのようなあがきで出来ているべきだよな~って思うのです。
描かれているのは「人」。
「宇宙」は一つのツールであって、きっと別の道具でも書くことはできたはず。
でも、やっぱり宇宙で良かったんだろうな~。
未知、神、愛、進歩、後退、成長、停止、暗闇・・・。
そういうキーワードが最終的に残る。
世界を広げまくって宇宙へ飛び出しても、やっぱり自分の世界は両手のひらを広げた場所なんだなってそう思いました。
いい作品です。
Posted by ブクログ
読後感として、まだまだ続きが読みたい作品が至上であると考える。
そのくらい、深く読ませてくれる。
巻数の割にボリューミーな内容もさることながら、登場人物へのスポットの当て方がうまいなあ、と唸る。
到達点が精神論に基づく帰結であるのであれば、共感出来る限り、自らにとって良い作品だ。
Posted by ブクログ
必ず生きて帰ってくることよ 言いかえればね どこに行っても 何してても かまわないけど 私のトンカツの絶妙なおいしさを 忘れないでいろって ことよ シンプルでしょ?
Posted by ブクログ
既存の権威や思想に反旗を翻すのは、時として有効だと思うが、従来の権威や秩序がそうなったのには必ず理由があるのさ。本能に従って嫌悪を感じることもあろうけど、まず考えてみることの必要さ。それと、愛だのなんだのということも、長い人間の営みの中で培われたものなのさ。そこには高潔なものもあれば低俗なものもあり、渾然一体で訳分からないままある一定の形が形成されてるようなものだ。それに対する神聖視も卑下も、おそらくは正しい態度ではないんだろうな。結構深いマンガだ。いろいろ考えちゃったな。
Posted by ブクログ
先着順で愛してるってのはどうなのよとか思うけど、案外そういうものなのかもなぁ…傑作だけど、ここで最終回でなくまだまだ連載してもらいたかった…第1部完なので、第二部待ってるけど、とりあえず新作が盛り上がってるので、読み始めようと思う。
Posted by ブクログ
何の話だったのかちょっと分からなくなるくらいにブレている感。
フィーとその家族と犬のエピソードの比重が高い。
リーゼントの自称宇宙人の話は正直いらなかった。
改めてアニメのまとまりの良さを感じる。
原作を先に読んでおくべきだったかな。