幸村誠のレビュー一覧

  • プラネテス(2)

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    「全部オレのもんだ、孤独も苦痛も不安も後悔も。もったいなくてタナベなんかにやれるかってんだよ」デカ過ぎる夢を現実にするために猛然と努力を重ねるハチの姿はエンジン工学の天才・ロックスミスとシンクロし、それは宮崎駿が『風立ちぬ』で描いた堀越二郎の姿と見事なまでに重なり合う。つまり、剥き出しのエゴを持つ者の仕事ぶりこそが世界を更新するのだけど、それは優秀な条件には少しも当て嵌らないということ。中盤で挟まれる宮沢賢治の引用とラストで描かれる宇宙の風景が何より印象的。ここだってあなただって、大きな宇宙の一部なんだ。

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    2013年08月12日
  • プラネテス(1)

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    多分10数回目の再読。仕事やら何やら、自分は大きな悩みにぶつかった時は必ずプラネテス再読するようにしていて、そうすると決して何かが解決するわけではないのに、不思議と心が楽になるのです。舞台は21世紀後半、宇宙のゴミ広いことスペースデブリを仕事とするハチの成長物語。今より科学技術は進んでいるけど、相変わらず宇宙は人間にとって広大すげて、だからこそ孤独にも悩まされる。そんな葛藤や逡巡を丁寧に描いていくこの作品は、本当の意味で「人に優しい」漫画なのだと思います。全4巻、自分が心から他人に勧めたい漫画No.1。

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    2013年08月12日
  • プラネテス(1)

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    二巻あたりまではあまりにも高い評価にいささか不信を覚えていた自分ですが、全巻読んで印象がだいぶ変わりました。フィーのエピソードが一番好き。同じく全巻読んだ人といろいろ語り合ってみたい。

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    2013年08月06日
  • ヴィンランド・サガ(13)

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    長きに渡った奴隷編が終了する13巻

    復讐のために盗みや人殺しをしていた主人公が戦争のない国ヴィンランドを作る決意をします。
    色んな出来事があって考え方が変わる主人公は多いですが、ここまで振り幅が大きく変わる主人公も珍しい。

    それもなぜ主人公トルフィンは変わることができたのか、それがストーリーと絵を通して語られるので読む側としては自然と引き込まれてしまいます。

    ようやく物語の核心部分に迫ってくるこれからの展開がとても楽しみです。

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    2013年08月03日
  • ヴィンランド・サガ(13)

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    若干ネタバレ

    人はなぜ生きるのか?

    あたしにも、この答えはわからない。
    解決できないことを暴力で解決してきたこともたあった。理不尽だけれど平和や安全なんてものは、絵空事でしかない。

    作中でトルフィンが
    「いつも最初の手段を選びとれるようになりたい」と言っていた。

    人は大切なものを失わないと気づけない生き物なんだろうか…。

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    2013年07月31日
  • ヴィンランド・サガ(13)

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    やっぱりヴィンランドサガは戦争が描かれてこそだな。この躍動感。トルフィンの思いとは反するが。やっとヴィンランドの話が出てきてちょっとゴールが見えてきた。

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    2013年07月30日
  • ヴィンランド・サガ(8)

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    血筋とか、生まれとか、育ちというのは、多かれ少なかれ、重かれ軽かれ、その人間に宿命を与える。背負わせる。
    『どう生きるか』以上に、『どう死ぬか』、死に方にこそ人間の価値があらわれるのだと、アシェラッドの最期を見て思った。
    彼は、おのれの宿命を腹の内に抱えながらも、周囲からすると自由奔放、欲望のままに生きたように見える。
    しかしそれは戦乱の時代を生き抜くため、作り上げたかりそめの地位であり、虎視眈々と、自分が真に成すべきことの機会を狙っていたのだ。
    人は、おのれの宿命から目を背けることはできない。
    アシェラッドは、まさに死の瀬戸際で、その宿命にケリをつけた。
    全てを成し遂げることはできなかったが

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    2013年07月10日
  • プラネテス(1)

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    リラックスするのに、漫画を読みたかったけど、長すぎるのもちょっとどうかと思ったので、「巻数の少ないおすすめの漫画」というので検索してみたらどこでも出ていたので、読んでみた。

    以前、雑誌連載の時にちらりと目にしたことがあったようで、確かに当時も少し気になっていたような気がしたけど、あまり記憶には残ってなかった。

    いやー、しかし、これは色々と考えさせられるわ。
    もっと若いとき、あるいはもう数年前、あの職場や、あの職場にいた時に読んだらまた感想もいろいろ変わったかもしれないし、変な影響を受けたりもしたかもしれんなぁ。

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    2013年05月28日
  • プラネテス(4)

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    後半は、涙腺崩壊注意報を発令しておきます。。素晴らしかったです。4巻にまとまるとは、すごい。も少し長くても良かったかな。でも、すんばらしーです。

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    2013年04月11日
  • ヴィンランド・サガ(4)

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    奴隷に対し救済もなく主人公にそれを罵るような言葉を吐かせる。世話になった老婆の村を焼き捨てたときの主人公の表情がまったく劇的でない。掠奪のシーンを悲劇的にせず坦々と描きその横を主人公に素通りさせる。この人情話や啓蒙話に走らぬトーンが実に重厚である。

    背景を描かずとも魅力的なキャラクタが余りにも多い。そのキャラクタの魅力が遺憾なく発揮される殺陣のシーンは、重厚なトーンとは裏腹に躍動感にあふれ胸が躍る。1巻の無刀取りじみた動作を見せた殺陣で、ぐわっと胸を掴まれた。かっこよすぎです。

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    2013年02月09日
  • ヴィンランド・サガ(4)

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    主人公側が村を襲撃し村人を皆殺しにして略奪する部分も
    きっちりと書ききっている辺りに感心した。
    そういった行為が当然のように行われていた時代背景は4巻までで理解できているので、
    理不尽さはあるものの受け入れてしまう。

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    2013年02月07日
  • プラネテス(1)

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    ネタバレ

    アニメも漫画もどちらもみたけど、漫画はキャラのエピソードがより詳しくかかれていたのがよかった。
    アニメ→漫画の流れだったのだが改めてアニメの作りこみがはんぱない。

    タナベは途中からの登場だったのにもびっくり。

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    2013年03月03日
  • プラネテス(4)

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    1巻からまとめ読み。4巻までとは思えないくらい読み応えがありました。読み終わったあとに、宇宙とは愛とはといろいろ考えたくなる。個人的に気になるキャラはロックスミスさんでした。彼メインのお話がみたい。

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    2013年01月14日
  • プラネテス(1)

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    2076年、宇宙ゴミを回収する業務の話。各キャラクターの話がしっかりと描かれていてジーンと来る回もあった。なによりもフィーがタバコを吸いたいがために最終的には国際宇宙港を救ってしまう話は笑ってしまった。

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    2012年12月31日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    ここ最近の漫画で、1番の当たり本。
    おかげで、12巻まで大人買いしてしまった。後悔は全く無いです。笑

    歴史、アクション、ストーリー、どれをとっても、最近見られなかったレベルにある作家さんだと思います。

    ただ、トールズにもう少し活躍してほしかったorz

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    2012年12月06日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    面白い。
    今連載している数々の作品の中でもトップクラスの面白さだと思う。

    奴隷篇もいよいよ佳境に差し掛かり王やトルケルとの再会もまじか?

    まだまだ先は長そうなので作家さんには頑張って頂きたいです。

    心から応援っ!( ^ω^ )

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    2012年12月03日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    戦いのない世界が欲しい。
    どうすれば?

    トルフィンのしたいこと。殿下との再会を前に夢が固まってきたね~。それにしてもトルフィンの理想郷は難しい。ヴァイキングの時代にどうあがいていくのか。

    何もしなくても敵がくれば戦わざるを得ないじゃないか。本当に戦いのない地を作るには守るためにも戦いを選んではいけないのだと…どこかに安住の地はないのか…遠く遠く…あるかもわからない海の向こうに…国を作るほどの多くの人を連れてなど…


    ともあれトルフィンの戦ってるところまたみれたー!蛇も強えーし心踊るー♪(野蛮人)
    次は蛇さんの過去になるのかなー。殿下と早く再会して、どうわーっと物語が展開するのも待ち遠しい

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    2012年12月01日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    ネタバレ

    11巻の終わりから、てっきりケティルの農場に
    クヌート殿下とフローキが攻め込んで
    レイフ含めてトルフィンとの再開という展開だと思ってたので
    逃亡奴隷に関する巻になるというのが
    やや肩すかしを食らった感あり。

    まあでも、最後まで読んでみると、
    ここで逃亡奴隷のあり方と最期を目の当たりにすることで
    奴隷と戦争をなくすにはどうすればいいのかという
    トルフィンの問題意識が深められることになるので
    このタイミングで描かれることの意義はあったのかなと思った。

    力(暴力)と財力が強いものが弱いものを従わせ、すべてを奪う
    という世の中のあり方はこの時代ほどひどくはないものの
    現代もそういう傾向があるだけに

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    2012年11月25日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    この世から争いがなくなればいいのに、というありふれた理想を語るトルフィンの言葉が試練として自分自身に重くのしかかってくる12巻。

    争いは決してなくならないということを前提として話が進んでいるのが姿勢としてシビアで幸村さんらしいなあと思った。

    前作の『プラネテス』と同様、「答えのでないもの」に対して自身がどう決断してどう振る舞うか、という問いかけの物語はまさに本領発揮といった感じがある。物語に強く引き込まれた。

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    2012年11月23日
  • ヴィンランド・サガ(12)

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    うわぁ、せつね~!
    せつな過ぎる!!!
    この先どうなっちゃうの???
    アルネイズーっっっ!!!

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    2012年11月23日