幸村誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
血筋とか、生まれとか、育ちというのは、多かれ少なかれ、重かれ軽かれ、その人間に宿命を与える。背負わせる。
『どう生きるか』以上に、『どう死ぬか』、死に方にこそ人間の価値があらわれるのだと、アシェラッドの最期を見て思った。
彼は、おのれの宿命を腹の内に抱えながらも、周囲からすると自由奔放、欲望のままに生きたように見える。
しかしそれは戦乱の時代を生き抜くため、作り上げたかりそめの地位であり、虎視眈々と、自分が真に成すべきことの機会を狙っていたのだ。
人は、おのれの宿命から目を背けることはできない。
アシェラッドは、まさに死の瀬戸際で、その宿命にケリをつけた。
全てを成し遂げることはできなかったが