岩明均のレビュー一覧
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原作者が寄生獣の岩明均さん
寄生獣を読んだときの衝撃は忘れられない。忙しさに紛れ、暫く漫画から遠ざかっていたが、たまたま無料版でレイリの原作者が岩明均さんと知り、興奮を覚えた。画は違えども岩明さんの世界観を存分に表現されている作品である。
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ネタバレ 購入済み
キャラに血が通っている
残虐克リアリティの有る戦闘描写がこの作者の真骨頂だと思うが 同時に細やかな人の機微を捉えている所が凄い 剣士トラクスを始めヒエロニュモス家人達等サブキャラから町のモブキャラに至るまで生き様が現れている ストーリーも惨劇後の父親の死からの 主人公の記憶が暴かれ奴隷に落とされる超展開と見どころあり過ぎ
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カルディアのエウメネス
出生もどのように関わってきたか
記録があまりないのに、
物語として作っていく、それがすごい。
連載が遅いですが、
これからアレクサンドロス四世までどう関わって行くか楽しみです -
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続きがに気になる
面白いので個人的には気にならないですが、結構前の作品なので、服装とか時代背景など古く感じる部分もあるかも?その辺りを加味して読むのが良いと思います。
アクションあり、ホラーあり、グロありですが、同時に人類とは?差別とは?など深く考えされる内容でもあります。 -
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主人公のタツキは『寄生獣』で出てきたパラサイトを見分けることができる連続殺人犯のように、パラサイトが勘でわかるのだ。『寄生獣』の連続殺人犯は人の命を奪い続けてきたがために、人とそうでないものの見分けがつくようになったといった説明がなされていたと思うが、タツキについては能力の由来は語られない。
彼の「敵」はコウヘイという名で、左手に規制したパラサイトはヒダリーではなく、「スレドニ・ヴァシュタール様」と呼ばれている。これはサキの短編が出典のようだ。「ヴァシュタール様」は覚醒剤付けになったパラサイトだが、覚醒剤がパラサイトにどのような作用をもたらすのかは不明。
タツキの敵はコウヘイだから、パラ -
Posted by ブクログ
マンガというのは絵と文字で物語を語る媒体である。文字で語れるのになぜ絵を入れるのかということになれば、圧倒的な絵の力を示さねばなるまい。
『寄生獣』のパラサイトは絵で見せることに圧倒的な利点がある。それはそれとして、『リバーシ』では語りを入れず、表情や動作で感情を語ろうとしているようだ。
主人公タツキのいう「おぞましい悪」はタツキの同級生を手にかける。彼はタツキを煽っているのだろうか。タツキはパラサイトの存在を知りつつも、人間には天敵がいてもいいだろうという立場を取る。だが、彼の友人を殺した「あいつ」は許せないという。
『寄生獣』で描かれた広川や田宮によるパラサイト共同体の形成、田宮に -
Posted by ブクログ
マケドニア王のフィリッポは、脚の怪我のため一休みか。しかし、その間ただ休んでいるわけではない。何かしら次の一手を打っている。主人公のエウメネスは、それに積極的に関わりたいわけではないのだが、結果的には大いに関わってしまっているわけだ。なんていうか、その間の具合が面白い。冷静すぎるやつ(主人公もそうだが)、やたらと必死なやつ、それぞれに面白いが、岩明均のコミックに共通のあっけらかんとしたほのかなユーモアが背景に流れている。これが結構魅力的なのだ。さて、読み終わってしまったので、また2年次の巻を待たないといけないのかあ、やれやれ。いいところで終わったんだよなあ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ稀代の傑作『寄生獣』の連載終了からおよそ四半世紀、映画化もされ、プロによる二次制作の長編が登場してもおかしくない。この作品は『寄生獣』を前提にしているので、まあ読んでないとわけがわからない。ここでは『寄生獣』のネタバレは避けない。
リバーシというのは、おそらくオセロ・ゲームと同様のヨーロッパ起源のボードゲームのことであろう。白黒の駒を裏返す。これは『寄生獣』のスピンオフとはいえないか、サイドストリーといういい方はできるかも知れない。新一とミギーの物語の裏側で、『寄生獣』には登場しなかった人物を主人公として語られる物語。つまり、広川市長をリーダーとして、パラサイトたちが支配しようとする町(こ -
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ストーリーテリングの天才!
既出読破。なので1巻〜10巻の雑感を。
まず出だし。天才。
伝記を描くのに、幼少期でもなく老年期でもなく、中途半端な青年期の、しかも史実に一切ない(よね?史実詳しくないけど)ヘンテコ動力創作エピソードからスタートするあたりやはり岩明サンは物語りの天才なのだと思う。
作者にも編集にも自信がなきゃできない始まり方。打合せが見たい。史実の殆ど残ってない半架空の人物に、「コイツってこんなヤツ」と言い切るヘンテコエピソード。そして物凄く息の長い伏線。ミスリードしたら読者が路頭に迷うのに。
あとは歴史物なのに説明的文章も最小限でセリフも多くないのにストーリーについて行ける不思議。やはり