
名称未設定さんのレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
ノイマンが好き
パニックホラーものって一回ストーリー最後まで追ったら、それで満足して二度と読み返さないのが普通なんだけど、これだけは定期的に読み返したくなる。そんな不思議なパニック漫画。
スタートはゾンビパニックなんだけど、4号室の面々が素敵すぎて、途中からゾンビはどうでも良くなるからかな。
もうほんとノイマンが好き。ノイマンの「のだ」口調が本当に可愛い。最初の頃の教官が算数できないとdisる所も最高。ワーグナーが大好きなのも良い。テレビが壊れたエピソード最高。
そしてそんな大切なノイマンを無情に死なせたところがこの作品の最高に良いところなんだろうな。他でもないノイマンを…涙。
でもあ -
ネタバレ 購入済み
ほのぼのフランス革命!
父性をテーマにフランス革命を切り取ったのが非常に面白かった。
どうやっても血生臭いフランス革命をここまでほのぼの描いたのもスゴイ。
最後の最期のテヘペロはさすがにやり過ぎ感がありながら、救われる気がするのも確か。
ルイ16世スキーとしては、マリーとの間に愛と貞節があったというのは当時の社交界を鑑みてウソーんと思いつつも騙されてみたい良設定。
マリーアントワネットのキャラが良かった。希代のワガママ女王をどうするのかと思いきや、見事に天真爛漫淑女に。ルイ16世もフェルゼンだのイケメンに妻寝取られまくりの小太り口下手政治下手な史実の印象を、お好きな人には堪らない漢臭マッチョし -
ネタバレ 購入済み
木原毅彦(だっけ?)が好き
最初は武田鉄矢のような外見でどう考えてもサブキャラ(寒キャラ)で、悪役としてすら雑魚なんだと思っていたのに。
お母さんの手術のくだりから涙涙で、教授選が始まってからはもはや一番愛おしい存在に。
最後の手紙でも泣かせてくれました。
お医者さまになったのだから、本当の意味では決して凡人なんかではないのだし(しかも大学病院の医局でそれなりに存在していられるのだから間違いなく医大の中でも良い大学を出てるわけで)、離婚してなお息子さんを医大に入れたお母さんを本当に尊敬する。こんな偉大なお母さんでは多少のマザコンは仕方ない。
マザコン駄目という風潮だけど、私はお母さんを大事にする人 -
ネタバレ 購入済み
罪と罰
安吾ぉ〜(涙)
不器用すぎる彼のファンなので、最後の結末には僅かな救いを感じつつも寂しいものがあった。
許すとか許さないとかじゃなく、怖い。
そりゃそうだ。確かに。
「許そうとか思わなくていい。そう思わせる事が暴力。」
この薙刀お嬢様のセリフにガツンときた。今まで自分は、性的犯罪の被害者って立場について、なーんも考えていなかったんじゃないかって。
被害者=「怖い」=弱者
加害者が反省して更正したのなら、弱者である被害者の方が譲歩しなくちゃいけないんじゃないか、って無意識に考えていたのかもしれない。
怖いものを近づかせない、という被害者の権利。これは性的な -
ネタバレ 購入済み
キュンがすごくて心臓が痛い!
ページをめくるたびに大ゴマの凛の照れ顔に心臓鷲掴みにされて、キュンで不整脈になるかと思う。
キュンとなる話は数あれど、毎話に必ず心臓痛いくらいのキュンがあるのは初めて!
ストーリーとか絵はぶっちゃけあまり好みではないけれど(ごめんなさい)、このキュン出現率はスゴイ!
あまりのキュン率に3巻までで一回小休止。心臓痛すぎて。そして先のストーリーが特に気にならないので(ごめんなさい)。
読み返しても余裕でキュンが来ることだし、今のところここまでで十分に満足です!コスパ最高か!
男性が言う所の謎に抜けるAVに近い。ストーリーも女優さんも好みではないのに何故か抜けるんだと。 -
購入済み
ありがとう劇画狼!
エクストリームマンガ学園の企画から応援してました!単行本化に至って本当に嬉しい。マイナーエロを中心にウェブ上で「今世に問うべき作品」を発信し続けたマンガ学園は終わってしまって非常に残念ですが、オガツカヅオ短編集を世に出したという確かな足跡を残したので、そこは素晴らしいと思います。
ファーストコンタクトというインパクトを除いてもりんたとさじが至高という位置付けは私の中で変わらないですが、魔法はつづくもまた素晴らしい。ゾン美さんのネーミングから漂うB級グルメ臭とか。
未収録の霊が見える主婦など初期作品群、単行本化待ってます。オガツ氏はデジタル移行したんでしょか。線が全体的に美麗になって -
購入済み
才能
10代という刹那の時間を捉えて、人間の持つむき出しの残酷さ理不尽さを圧倒的な筆力で描き切った名作。漫画という表現だけど内容はもはや哲学。
才能という業(カルマ)を持った人間は、自身も周りもその渦に巻き込みながらその才能(チカラ)にある種振り回されて生きるしかない。
生まれという才能、美やカリスマという才能、それぞれの背負うシーシュポスの岩を、転がりながら何度でもその頂へ運び続けるしかないのだと。
「もはやそれを幸せと想わねばならぬ。」
13巻だっけ、岩を運ぶと鉱物が綺麗で頂きへの闘争そのものに充足たり得るの後に続く一文。うろ覚えだがこの一文が好き。ファウストの刹那よ止ま -
-
ネタバレ 購入済み
キャスカの胎内にあったガッツとの赤ん坊が蝕の時にフェムトに侵されて魔物化して、その赤ん坊がベヘリットを模した使徒に取り込まれて模擬蝕で信者達が捧げられてグリフィスとして受肉した…のかな?
じゃあ新生グリフィスは素材としてはキャスカとガッツのお子さんなの??
なんだか八雲立つのラストを思い出したなぁ。両親の恋敵と初恋の相手が息子として転生。わはは。
完全に生まれる前に転生してた八雲と違って此方は単に依り代だからDNA的な繋がりは無いのかな…まぁ細かいこと言い出したらファンタジーは興ざめなのだけれど。
元の赤ん坊のキャスカ守るぜ的な意思は消滅したのかしら…ガッツは放ったらかしで -
ネタバレ 購入済み
面白かった!
これ4巻で完結するのかなぁと怪しみながら読んでいたらどうやら打ち切り?あまりにも唐突なラスト。続きが読みたいなぁ。
寄生獣のような名作になる可能性も。続きを引き受けてくれる出版社がいたら良いのに。
ハチクロのように原稿持って出版社を回るんだ作者さん、頑張れ!
版権の問題がどうかわからないけど、ピクシブとかで続きを公開したら閲覧数伸びて出版できるのでは?
続編出たらぜひ買います。
最後の最後でオロチが元青鬼だったり、木戸くんが鬼の力に目覚めたり、魅力的なネタがいっぱい出てきたのにね…打ち切りで一気にネタ出しあるのはよくある事だけど。
気になったのは赤鬼が人 -
ネタバレ 購入済み
せつない!
過去読んだ中でトップオブせつない!
もう3〜4巻はキュンキュンの宝庫で不整脈起こしそう。
という訳で、どのページのどんなシーンで痛かったか3巻レビューからの続き。
★以下マニアックな自分向けレビュー
(読み返すだけで脳内麻薬出る)
・3巻80ページ
珍しい孝章様オコ顔に微痛、「あんな男(菊乃進)の唆しに乗って…あの方にもしもの事があったら…なぜ僕はあの方の向こうみずを止める事ができないのか…歯痒い」激オコからの憂い自責へのナチュラルターンに微痛、そこへセクシー夜会服陽菜登場の細い目を見開いた孝章様の時を止める2カットで鈍痛。からの「う、麗しゅうございま -
ネタバレ 購入済み
せつない!
過去読んだ中でトップオブせつない!
もう3〜4巻はキュンキュンの宝庫で不整脈起こしそう。
このキュンというヤツはなんなんだろう〜。私は女性側より男性側がせつない場面で心臓殴られたような鈍痛が。えぇホント物理的に。(心臓の病?)
ホントぐぁっ!って声出そうに痛いんだけどこの痛み大好物。(心の病?)
この痛みを味わい尽くすために(進行性の病?)、どのページのどんなシーンで痛かったか後で追記してみよう。
★以下マニアックな自分向けの追記
(読み返すだけで脳内麻薬出る)
・3巻39ページ
船室一緒でドキドキ、陽菜に近づく子ども孝章、オデコごつんから -
ネタバレ 購入済み
家系図と平行世界考察
家系図でこの8部の世界は7部で枝分かれしたいくつかの平行世界のうちの、1〜6部には“繋がらない”世界だという事が決定的に示された。
8部にはSBRが大きく絡むが、=7部とそのまま繋がるとは限らない。ただDIOは消滅しているっぽい。
6部最後で突如回天し承太郎が消失した世界にデス・スイーパーの時のような目眩を覚え、「荒木さん大丈夫かしら」などと心配をしたものだけれど、杞憂だった。
6部を終わらせる苦肉の?起死回生の奇策だった筈の平行世界を、次の7部で逆に無限に増やして普遍化する豪腕は「流石だわ〜」と思う。敗着の一手に見えた6部が甦った。将棋のすごい逆転劇みたい。
力技でも -
ネタバレ 購入済み
まさかBLでこんな素晴らしいギャグに出会えるとは。ギャグに限らず吸血鬼モノと生き人形モノも大好きなので、こりゃもう堪らんばい。
何度読み返しても冒頭の「性癖が複雑骨折していらっしゃる」で笑う。
ドS従者ノエルの絶妙な言葉選びのセンスよ。
どんなに態度が無礼でも、慇懃な敬語は崩さない。ここポイント高し!
行徒さんのドンキホーテも無礼従者モノ(そんなジャンルがあるとして)だったけど、あっちの少年は時々敬語が抜けるし、絵の綺麗さに対して言葉選びにお耽美さが足りないので、圧倒的にノエルに軍配が。
新井理恵さんから絵が綺麗系ギャグは大好物。エヴァパロのピカピカ伝説も行徒 -
ネタバレ 購入済み
白鳥沢戦決着!
最新33巻から遡ってレビュー。この巻はまずツッキー。ほんとツッキー。表情にほとんど出ないのに熱い。目線の描写すごい。ケガ復帰直後の同級生らしい遠慮のない影山とのやりとりちょっと泣けた。アッキー目線?
あとはやっぱり毎度の敗戦後の描写に泣かされる。ウシワカの「頼むぞ」にやられた。でも本人は泣かないんだなぁ。いやあの場面は泣かないからこそ刺さるんだけども。
でも3年最後の春高だよ?全てをかけてきた目標を逃した高校生だよ?目頭押さえるなり鼻つまむなり気づくとスーッと涙が出ててビックリするなり、サラッとどっかでは泣いて欲しかったかな夜1人寝る前に真っ暗な部屋とかで。描かれてないだけで泣いた -
ネタバレ 購入済み
熱く素晴らしい名勝負!
28巻から6巻かけて続いた稲荷崎戦がついに決着!私にとってハイキュー史上最も熱く素晴らしい名勝負だった。
ストーリーの流れ的にゴミ捨て場の決戦に向けてある程度勝敗を予想していたのに、じりじりと最後の一コマまで結果が分からなかった。
6巻分という長さを一切感じず、まるで試合に参加しているような臨場感で一気に読んだ。しかも読み返す度に新しい発見と感動がある。あまりの素晴らしさと頭の整理のためハイキュー初レビュー。
試合描写に挟まれる心憎いエピソードで稲荷崎にも勝ってほしいと思わせるキャラクターの掘り下げ。北さんのユニフォーム貰う時の涙。双子はもちろん魅力的なんだけど、スター選手だ -
ネタバレ 購入済み
弥太郎いい子!好きな人のために何度も身を引ける不憫系不器用キャラが愛おしい。自分が失恋しちゃうのに絃の告白メッチャ後押ししようとしてるし。いい子すぎる!
ときめきトゥナイトの神谷さんや星の瞳のシルエットの真理子など、90年代ラブコメならどんなにライバルが一途に好きになっても主人公カップルには勝てないものだけど(子どもの頃はそれで大満足だったんだけど、大人になってから読み返すと神谷さんかなり不憫だし応援したくなる…真理子もね)、ひるなかの流星では最後の最後で当て馬マムラが報われたし2010年代は分からない。
がんばれ弥太郎!
なんか名前も可愛いい。
でも不憫な弥太郎が見ていた -
ネタバレ 購入済み
岩本先生の人間観察力と伏に脱帽
数十年後の世界でタケルくんとうららちゃんのカップル、赤沢ちゃんちに三郎坊の銅像(お稲荷様として?)には気づいていたのだけど、ミドリちゃんちの町長業をユカリ先輩が引き継いでいたの…気づかなかった〜!コメントで触れてくれた方ありがとうです!(^o^)!
将来町長になる器だからミドリちゃんの恋のお相手は高校時代生徒会長というポジが必要だったのか〜!
少女漫画でイケメガネ枠の生徒会長がチャラ系で、斬新なキャラ設定というか、先輩の雰囲気と肩書きがイマイチしっくりこないな〜、なんで無理にコノヒト生徒会長にしたのかな〜、と疑問に思ってたんだけど…これも伏線か!
サブキャラの恋愛模様、どのカ -
ネタバレ 購入済み
オカルト漫画の最高峰・祝続編
オガツカヅオ氏の前作「りんたとさじ」は私の中でオカルト漫画の最高峰。
オカルトミステリーという新ジャンル確立というか、あれぞ漫画表現による正統派オカルトの爆誕というか…
前作にカルチャーショックを受け、作者に惚れ込んで続編を渇望して10年…ようやく氏の新作に出会えた今日は私にとって記念日。
タイトルも主役も舞台も変わって、原作者もついて、純粋な続編ではないけれど(「チョコレートジャンキー」と「にもかかわらず」みたいなものか)、りんたとさじにまた会えて嬉しい。
まるで推理小説のような結末のどんでん返しや独特のオカルト感は健在。(このオカルト感については前作「りんたとさじ」 -
ネタバレ 購入済み
これは良いオカルト
間違いなく今まで読んだオカルトホラーの最高峰。どこからが怪異でどこまでが現実なのか、読後感のもやつき、足元グラグラ感がたまらない。また繊細な絵の雰囲気も良い。合ってる。
イラスト表現自体は怖くない。絵はむしろ可愛い。グロもない。見開きビックリ系でもない。でもちゃんとある種怖い。今まで読んだことないタイプ。
ストーリー展開が、最高。良質な推理小説のように前提がドサッと覆る。有吉佐和子ばりの関西弁もまた良い。
此岸から彼岸への移動がスムーズすぎて、もう何がマトモでどこを信じて良いのやら。語り手の目線に読者が鮮やかに絡め取られる所がちょっと京極夏彦っぽくもある。これをマンガ表現で堂 -
ネタバレ 購入済み
ストーリーテリングの天才!
既出読破。なので1巻〜10巻の雑感を。
まず出だし。天才。
伝記を描くのに、幼少期でもなく老年期でもなく、中途半端な青年期の、しかも史実に一切ない(よね?史実詳しくないけど)ヘンテコ動力創作エピソードからスタートするあたりやはり岩明サンは物語りの天才なのだと思う。
作者にも編集にも自信がなきゃできない始まり方。打合せが見たい。史実の殆ど残ってない半架空の人物に、「コイツってこんなヤツ」と言い切るヘンテコエピソード。そして物凄く息の長い伏線。ミスリードしたら読者が路頭に迷うのに。
あとは歴史物なのに説明的文章も最小限でセリフも多くないのにストーリーについて行ける不思議。やはり