二宮敦人のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
あまりに不器用な生き方しかできなかった父とひたすらその父を憎悪する子。読んでいて苦しくなるような関係性でしたが、最後の最後に父親を理解することができ、和解できてほっとしました。
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購入済み
チャラ夫が果てしなくバカだなと思いながら読んでいるうち、大なり小なり誰でも彼が持っている現実を直視できない弱さは持っているものだと気付かされました。前向きに生きようとする人間と、現実から逃げ惑う人間の末路の対比が興味深くもあり、また恐ろしくもありました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回もマニアックな郵便の世界がキーワードとなる。
クッラシュカバーとは初めて知った。
今回も猟奇殺人が犯行動機なので焦点はトリックの方へ。
登場時点から森谷の胡散臭さは感じられるのでやっぱり読者の中では予想はついていたんじゃないだろうか?
前巻を読んでいれば犯人が刑事に近づくというテクニカルな行為をしてくるのは分かっているので疑いながら読める。
水野の警察に1度こうだと思われたら簡単には拭えない、という主張を、瞳子尾行している刑事コンビで補強しているのはやっぱりうまい。一見コミカルな展開も話を補強させるのに使っているのは凄いなぁ。 -
Posted by ブクログ
健康で生きていることがどれほど素晴らしいことか、わかった気でいるだけで本当は何もわかっていなかった。
五感が正しく機能し、自分の意思で自由に動けることがどれほど幸せなことか気付かされた。
自分もいつかは死ぬということを常に念頭におくことは難しいけれど、たまにこの本の物語を思い出して、大切に生きられているか見つめ直すきっかけにしたいと思う。
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あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が -
Posted by ブクログ
勉強ばかりして、やっと入った学校の入学式でめちゃくちゃ勧誘されて、いい気持ちになって、酒飲まされて、褒められまくって、体験させられ、褒められまくって、突然厳しくされて、突き放されて、でも、優しくされて、プチ達成感みたいの感じさせられて、って行ったことないけど、自己啓発セミナーってこんな感じかな?
巻末の作者紹介が、ALL 一橋大学体育会競技ダンス部卒になっていましたが、自分も授業は寝てばかりで、人生に必要なことは全て部活で教わったばりに思っていました。
アイデンティティが部活と一体化してしまい、試合に勝てたら死んでもいいわくらいに、のめり込む始末。ホントに卒業という区切りが合って良かった -
ネタバレ 無料版購入済み
天才たちの魔窟
小説家の男性が東京藝大に通う妻の不可思議さから藝大生に興味を持ち取材をすることになるエッセイ漫画。
家賃6万のアパートに暮らす小説家の男性と藝大の彫刻科に通う彼の妻。
妻の創作活動に執筆の手が止まることもある。
彫刻を作ったり、自分の全身から型を取り像を作ったりしている。
そんな妻を見ているうちに取材をしてみたいという気持ちになり妻について行くことに。
藝大の上野キャンパスは音校こと音楽学校と美校こと美術学校に分かれている。
音校は基本的におしゃれで姿勢のいい人たちが多いのに対して美校はおしゃれ系から無頓着、個性系などいろいろいる。
特に美校は上野動物園と隣接している部分があ -
Posted by ブクログ
星5以上の作品!睡眠時間削ってまで読んじゃった
ほんとに面白かった!怖いけどね!
小説読んでて鳥肌立ったの初めてかも笑
犯人はなんとなく予想できてたけど、細かいところまではわからなかったから最後はスッキリ!
謎が解けた後の解説が丁寧でわかりやすいし、ちょっと飛躍した推理も誰かが適切にツッコミ入れてるから、自分が引っかかった「ん!?」ってところも全部説明してくれてて親切だしわかりやすかった!
この本で学んだのは、思い込みで判断してはいけないってことかな
勝手にこの人はこういう人だから!この人の職業はこれに違いない!とか、そういうのに気をつけようと思った!
かなりグロい表現が後半連続だったけど、