二宮敦人のレビュー一覧

  • 最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―(新潮文庫)
    「ブルーピリオド」を読んで東京藝大に興味を持ち、どこまでが本当の東京藝大なのかを知るために購入した本。 音楽科についてや、美術科の中の陶芸分野等、幅広い分野の学生のインタビューがあり、満足できる内容だった。 芸大生時代のKing Gnuの井口が普通に登場していて、得した気分だった。
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    生と死について考えさせられる本
    死は誰もが経験すること。人がいつか死ぬというのは当たり前のことだけれど、実際に自分に死が訪れたとき受け入れることができるだろうか。
    例えば生死に関わる病気になったとき、死に抗い必死に生きることも一つだが、病気とともに生きる、死が訪れるまでの過ごし方を考えるのも一つだと...続きを読む
  • ぼくらは人間修行中―はんぶん人間、はんぶんおさる。―
    一緒にお風呂に入っていて「お父さん、大きくていいね」と言う子供に「どうして」と聞いた答えが「てきに、たべられないから」。この会話だけでキュンとなる。子供の意味不明さが可愛すぎる!自分も子育て中は、ヘトヘトで、ウンザリして、これは修行だと思い耐えていたところもあるけれど、子供達がみんな巣立った今は、意...続きを読む
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    桐子の患者さんに寄り添う姿勢が好き。
    福原と桐子の考え方や生き方のベースがどう作られていったのか考えさせられた。
    チャラ男の死、ある母と父の死、医者の死。
    どんな人生を歩んでいても、最後の刻は必ず訪れる。自分がその時を迎えるなら、どんな幕引きを望むのだろう。チャラ男のように「死にたくない」と繰り返す...続きを読む
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    お母さんがとても素晴らしい方で感動しました。医者というよりは、人としてどう生きるかを教えていただきました。とりわけ親子の関係は、身近なだけに難しいですね。
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    絵梨さんのシーンからいい所だったが、福原先生のお父さんのシーンになって繋がっているのが本当に良かった
    人間らしさが出ている中で、桐子先生の変わらなさが今回は対比的でとても良かった
    前巻はそこまでだったが、必ず続けて後編を読むべき
    読んで本当によかった
  • ぼくらは人間修行中―はんぶん人間、はんぶんおさる。― 無料お試し版

    子供から気づかされる大人の姿

    一見ほのぼのとした家族の日常を描いた作品のようにも思えますが、私はそれだけではなく、子供の言動を受けて大人が物事を再認識するという、とても貴重な体験を記している作品であるとも思います。普段は当然のように考えていたことでも、まだ広い世界や社会生活から学ぶ経験が得られていないからこそ感じられる、子供の素...続きを読む
  • ぼくらは人間修行中―はんぶん人間、はんぶんおさる。―
    新潮社の「波」に掲載されているとき
    刊行されたら購入すると決めていた。

    電車やバスの中、病院の待合室で読まなくてよかった。
    ニヤニヤしたり、フフと笑い声がこぼれたりしたと思うから。

    いいお父さん、いいお母さんってどんな感じ?
    こうでないといけないなんて思いは吹き飛んでしまう。
    二人のお子さんがの...続きを読む
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)
    チャラ夫が果てしなくバカだなと思いながら読んでいるうち、大なり小なり誰でも彼が持っている現実を直視できない弱さは持っているものだと気付かされました。前向きに生きようとする人間と、現実から逃げ惑う人間の末路の対比が興味深くもあり、また恐ろしくもありました。
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    あまりに不器用な生き方しかできなかった父とひたすらその父を憎悪する子。読んでいて苦しくなるような関係性でしたが、最後の最後に父親を理解することができ、和解できてほっとしました。
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
    亡くなる前に父と子で、お母さんの話が出来てたらいいなって思った。言葉にしないと何も伝わらない。大切な人には伝えたいことを伝えられるうちに、たくさん伝えていかないといけない。
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)
    重くて暗い気持ちになった。駿太の弱さは多かれ少なかれ誰しもが持っているものだと思った。嫌なことからはできる限り逃げ続けたいし、目を逸らしていたい。ただ、怖ければ怖いほど、逃げきれないし逃げたらより大事になる物事が多い。人間は楽観的であるというが、心配性である必要もあるし、心配性過ぎても気が滅入ってし...続きを読む
  • 占い処・陽仙堂の統計科学

    ヨーセン

    占いの奥深さが伝わる作品です。
  • 最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常― 2巻
    芸大の音楽と絵画どちらも題材にして漫画が進んでいるわけなのですが、そるぞれの表現方法の違いと、また同じ分野でも科が違うと全く変わった文化があったりして…謎は深まるばかり…!!面白い!でも身な共通して、芸術に対する熱意というか、ひたむきに芸術に取り組んでいるその姿勢に、泣いてしまいました。
    これを絵と...続きを読む
  • 最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常― 1巻
    小説を書いた二宮さんと、コミカライズした土岐さんの境遇が似ているのもあるのか、登場人物全員、面白く、かっこよく、愛おしかったです。

    人の心にささるには、なにか、常識の見えない壁を乗り越えて自由な表現をするのかなあ、と感じ、もっと知りたいと思ったのと、美術館行きたいのと生で演奏聴きたいです!
  • 裏世界旅行
    『夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか?』

    自分の夢の中に行ってみたいと思うことがある。この本は、そんな夢を叶えてくれるばかりでなく、他人の夢の中まで旅行できてしまうツキコの物語。現実の世界を暗示する裏世界の謎を追うファンタジー・ミステリー。
  • ドールハウスの人々
    完全に騙されてしまいました。
    ソウスケの人形に対する情熱だとか、こだわりだとかがヒヨリの心理描写によって凄く分かりやすく説明されていて読みやすかったです。
    最後の方は凄く緊迫感が伝わってきて手に汗握りました。好きこそ物の上手なれと言いますが、好き過ぎて夢中になり過ぎると、狂うって言葉がしっくりくるよ...続きを読む
  • 郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る
    今回もマニアックな郵便の世界がキーワードとなる。
    クッラシュカバーとは初めて知った。
    今回も猟奇殺人が犯行動機なので焦点はトリックの方へ。
    登場時点から森谷の胡散臭さは感じられるのでやっぱり読者の中では予想はついていたんじゃないだろうか?
    前巻を読んでいれば犯人が刑事に近づくというテクニカルな行為を...続きを読む
  • 郵便配達人 花木瞳子が盗み見る
    日頃外出をする人ならよく目にするであろう郵便配達員。そんな彼らへスポットを当てたミステリーサスペンス。
    郵便の消印、配達の順番、局の仕組み。身近だけどよくは知らない郵便という、知らないけど想像しやすいテーマは素晴らしい。

    ラストの手紙のトリックは正直騙されそうになった。
    あれ!?そういう系の作品!...続きを読む
  • 悪鬼のウイルス 2
    個人的には、すごく好きな作品。
    絵柄も、世界観を助長してて、良い。
    終わりごろに、タイトルの意味がわかってくる。