二宮敦人のレビュー一覧
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『「えっ、全音符に書き順なんてあるんですか?全音符ってあれですよね、数字の0みたいな‥」
「はい、ちょっと潰れた数字の0ですね。その時はわかんなかったんですが、ちゃんと書き順があるんです。二画です」
安井さんが手本を示す。まず上から下へ左側の半円を書き、続けて上から下へ右側の半円を書く。これで二画。』
(本文より)
えー!
そうだったのぉー!
全音符!
一応音楽科を出た者としては、自己の勉強不足に呆れる。
この本は 「面白かったよ」と教えてもらって手に取った本
タイトルも小気味良い
表紙の絵も素敵
『何をやってもOKということは、やりたいことがなければ途方に暮れてしま -
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変人揃いの東京藝大、なかなかその中に入って実態を知ることはできないので、本書はとても勉強になったし面白かった。
音校と美校の違いや、敷地内の雰囲気など、実際に関係者を伴って訪れないとわからないことがリアルに描かれていて良かった。
学生さんへのインタビューもたくさん掲載されていて、声楽科のページにはKing Gnuの井口理氏も登場していてびっくり。まだ有名になる前だったと思われるが、こんな普通じゃない環境からはやはり有名になる人たちが生まれるんだな、と説得力があった。
井口氏の語る内容もとても興味深い。
「僕ら、知らない人に声をかけるのとか苦じゃないですよ。基本、人が好きですし」(210ページ -
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最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)を読み終えたあと、私の中に残ったのは「もし自分ならどうするのか」という、簡単には答えの出ない問いだった。自分や大切な人が治らない病に侵されたとき、穏やかな死を受け入れるべきなのか、それとも一分一秒でも長く生きることにすがるべきなのか。本作はそのどちらかを選ばせるのではなく、その問いそのものと向き合わせてくる。そして気づかされるのは、「どう死ぬか」を考えることが、「どう生きてきたか」を見つめ直す行為でもあるということだ。
物語の核となるのは、対照的な二人の医者の在り方である。どんな状況でも生を諦めず、最善の治療を尽くそうとする福原と、死を受け入れ、その人 -
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ネタバレ独特な表紙とタイトルに惹かれて購入。しかし恥ずかしながら、私は東京藝術大学について「なんか…名前は聞いたことあるような…」程度の認識しかなかった。音楽とも美術とも無縁の私にとって、芸術とはなんだか崇高で爆発で(?)、一般人には到底理解しきれないもののような気がしていた。それを学ぶ学生達もきっと、ぶっ飛んだ天才集団なのだと思っていた。
結果としてはもちろん天才だらけだったのだけど、インタビューの内容を読むと「あぁ、この人達も人間なんだなぁ」と親近感のようなものがわいた。日々の悩みや葛藤、芸術への向き合い方、進路への迷い。わかるわかる、と頷ける部分がいくつもあった。同時に、芸術に対して感じていた壁 -
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超が付くほどの美術ばか・音楽ばかの巣窟で、自らの「好き」や芸術を究めんとする天才たちのギルドで、将来に悩んでいたり何も考えず今を楽しんでいたりする若者たちの学び舎で……。
彫刻科の学生である著者の妻から始まる、「藝大」こと東京藝術大学の学生や日常に迫るノンフィクション。「好き」にどっぷりと浸かり、とことん打ち込む学生たちはクレイジーで輝いている。中には何をしたいのか解らない本当にクレイジーっぽい人もいるにはいるがwww
著者が美術にも音楽にも明るくない、という点が本書をよりおもしろくしている。何も知らない、何もかもがちんぷんかんぷんだからこそ天才たちのクレイジーぶりと情熱、芸術の異様さと親