二宮敦人のレビュー一覧
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最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)を読み終えたあと、私の中に残ったのは「もし自分ならどうするのか」という、簡単には答えの出ない問いだった。自分や大切な人が治らない病に侵されたとき、穏やかな死を受け入れるべきなのか、それとも一分一秒でも長く生きることにすがるべきなのか。本作はそのどちらかを選ばせるのではなく、その問いそのものと向き合わせてくる。そして気づかされるのは、「どう死ぬか」を考えることが、「どう生きてきたか」を見つめ直す行為でもあるということだ。
物語の核となるのは、対照的な二人の医者の在り方である。どんな状況でも生を諦めず、最善の治療を尽くそうとする福原と、死を受け入れ、その人 -
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ネタバレ独特な表紙とタイトルに惹かれて購入。しかし恥ずかしながら、私は東京藝術大学について「なんか…名前は聞いたことあるような…」程度の認識しかなかった。音楽とも美術とも無縁の私にとって、芸術とはなんだか崇高で爆発で(?)、一般人には到底理解しきれないもののような気がしていた。それを学ぶ学生達もきっと、ぶっ飛んだ天才集団なのだと思っていた。
結果としてはもちろん天才だらけだったのだけど、インタビューの内容を読むと「あぁ、この人達も人間なんだなぁ」と親近感のようなものがわいた。日々の悩みや葛藤、芸術への向き合い方、進路への迷い。わかるわかる、と頷ける部分がいくつもあった。同時に、芸術に対して感じていた壁 -
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超が付くほどの美術ばか・音楽ばかの巣窟で、自らの「好き」や芸術を究めんとする天才たちのギルドで、将来に悩んでいたり何も考えず今を楽しんでいたりする若者たちの学び舎で……。
彫刻科の学生である著者の妻から始まる、「藝大」こと東京藝術大学の学生や日常に迫るノンフィクション。「好き」にどっぷりと浸かり、とことん打ち込む学生たちはクレイジーで輝いている。中には何をしたいのか解らない本当にクレイジーっぽい人もいるにはいるがwww
著者が美術にも音楽にも明るくない、という点が本書をよりおもしろくしている。何も知らない、何もかもがちんぷんかんぷんだからこそ天才たちのクレイジーぶりと情熱、芸術の異様さと親 -
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当たり前を求められる仕事って大変ですよね。
日々同じのことの繰り返しが正しくて、ちょっとでも何か起こると非難される。
ミステリとは別に、鉄道関係者さんの苦労を実感する作品でもありました。
ストーリーは短編になっているので、とても読みやすく。
プロローグで出てくる就活生が、ちょっと世の中なめててイラっともしましたが。
それぞれのお客さんたちにまつわる謎や事件を、ヒントを集めて解いてしまう夏目壮太は、鉄道員でありながら探偵みたいでした。
こんな鉄道ならファンになってしまいそうです。
終盤で思わずページを戻ってしまったくらい、予想外の展開でした。
ほんわかした場面がありつつも、ミステリ要素はしっ -
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面白かった。
自分もいつ癌になってもおかしくない年齢だけど、どこまで治療するかっていう問題は真剣に考えないといけないなと思った。
どんな時でも奇跡を諦めない熱血医師と、ただ冷静に事実だけを伝える死神と言われる医師。
そしてその間で患者と一緒に迷い、寄り添う医師。
3人ともが患者のことを第一に考えているのが興味深くて少し切ない。
昔、「振り返れば奴がいる」っていうドラマあったなぁ。
そのことを思い出した。
しかし、最後桐子には迷ってほしくなかったな。
本人が言っていたように、そこで迷うのは今までの患者さんに対しても失礼に当たるのではないかと思ってしまった。