石井桃子のレビュー一覧

  • 天国を出ていく 本の小べや2

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    懐かしいあの日の思い出。

    ファージョンの短編集。昔読んだ懐かしいお話がたくさん収められている。覚えていないものも、なんとなく懐かしい。

    「サン・フェアリー・アン」いつも難しい顔をしているキャシー。その理由は。子どもには説明したくない世界がある。それを掬い上げてくれる優しい大人のありがたさ。

    「しんせつな地主さん」ケチなお金持ちのチャードン氏が、しんせつな地主さんとして知られるようになったのは。財産を残すとはどういうことか、考えさせられる話。

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    2024年02月25日
  • イギリスとアイルランドの昔話

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    ストーリーテリングで聞き慣れた話が多数収録されていた。日本でも語られ慣れた昔話集ということだろう。「語る」ことに特化した翻訳なので、ある程度本を読み慣れた児童だと、逆にまどろっこしく感じてしまうものもあるかも。それでも、イギリス・アイルランドのイメージ通りの「フェアリーテイル 」を堪能できる。アイルランド編には、イェーツの再話を語り向けに翻案した作品もあり、賛否両論あろうが、面白くはある(個人的には好き)。

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    2023年11月09日
  • プー横丁にたった家

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    相変わらず癒される世界観。
    プーとコブタがとても仲良しで可愛い。

    最後の10章は、なんとも考えさせられるお話だった。
    計画とかのない道、ただ思うがままに歩く道。
    それが冒険なのかもしれないなと思った。
    子供の頃は何も考えずにただ楽しいことに純粋にいられた。
    大人になると、そういう気持ちを忘れてしまっているなあと思う。
    たまには、何も考えずに心に身を任せる日があってもいいのかもしれない、と思ったお話でした。

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    2023年10月14日
  • プーと私

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    石井桃子さんがクマのプーさんの原書に出会うシーンが素晴らしい。その頃の空気感、読んだ後の石井桃子さんの心の動き。どれもステキであたたかい。ピーターラビットがうまれて街にいった話しも興味深く、石井桃子さんがまた好きになった。

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    2023年09月10日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    月並みだけど、子供の頃の気分を少し思い出した気がした。
    たまには思い出したほうがいいのかもしれない。

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    2023年08月27日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    岩波少年文庫版が石井桃子さんの訳だったということを今回はじめて知りました。
    柴田元幸訳で『ハックルベリー・フィンの冒けん』を先に読んでいるので、当然トムも柴田先生の訳で読みたかったのですが…やっぱり気になる石井桃子訳。現代のアメリカ文学の翻訳を牽引する柴田先生の訳と比べても遜色のない、素晴らしい訳でした。
    ただ、ハックの訛りがいささかキツすぎるかも…
    ただ、トムから見たハックのイメージかなと、石井桃子さんに敬意を。
    でも確か、柴田先生がハックを訳す時、
    ジムに「おら」なんていわせないでくれよと、翻訳仲間から言われたというエピソードがあったはず。

    それにしてもまあなんとおもしろいんでしょうか!

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    2023年08月23日
  • グレイ・ラビットのおはなし

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    たださんの本棚で見つけました。

    古典的(と言っていいのかしら?)な児童書です。
    翻訳が、なんと贅沢な!石井桃子さん、中川利枝子さんではありませんか!

    森の暮らし、小さな家で暮らす三匹(人)のつつましく
    あたたかな様子。
    森の情景にはうっとりとなります。

    でも、グレイ・ラビットには「がんばりすぎよー!」って声をかけたくなります。

    4話のお話しに拍手を送ります。

    岩波少年文庫は、大切にしたいですよね。
    あまり売れていないのかしら?
    婆さんは心配です。

    ≪ とりかえた しっぽは友の しあわせを ≫

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    2023年05月23日
  • 天国を出ていく 本の小べや2

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    『ムギの王さま』に続くファージョン短編集。

    風刺をまじえたものから昔話ふうのものまで様々なので、好きな話は分かれるかもしれません。

    『小さいお嬢さまのバラ』は、ストーリーテリングでもよく語られるお話です。

    石井桃子さんの翻訳は原書の雰囲気をふまえておられ、素晴らしいと思いますが、本(特に翻訳物)を読み慣れていない子には理解が難しいような気もします。



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    2023年05月14日
  • グレイ・ラビットのおはなし

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    表紙からも分かるとおり、服を着た動物たちが自然豊かな地で人間のように暮らす物語に、当初はシルバニアファミリーを連想させたが、内容は決して楽しさだけでは無い現実世界の厳しさも感じられて、共に生きていく事の大切さを教えてくれた児童文学作品(1929~1932年)です。

    灰色うさぎの「グレイ・ラビット」は、森の外れの小さな家に、野ウサギの「ヘア」と、リスの「スキレル」と一緒に暮らしているが、家事はグレイ・ラビットに任せきりで、他の二人はほぼ何もせずにダラダラしているだけ。

    それでも、元来動くことが好きなグレイ・ラビットは気にせずに仕事を続ける中、我が儘だけはよく出てくる二人の頼みに応じる内に、と

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    2023年05月06日
  • ムギと王さま 本の小べや1

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    短編集。
    中にはピンとこないものもありましたが、面白いものもたくさんあったので、ぜひ全部読んでもらいたいと思います。
    4年生ぐらいから。
    隙間時間に読むにもおすすめです。

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    2023年04月16日
  • クマのプーさん

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    阿川佐和子氏訳の『プーさん』との比較、そしてメイさんのレビューを拝読して読みたくなった。
    (その節は有難うございました^ ^) 石井桃子氏は日本で初めて『プーさん』を翻訳されたことで知られている。

    改めて構成を振り返ると、原作者のミルン氏がご子息のクリストファー・ロビン君のために「くまのプーさん」のお話を創作する流れになる。

    プーさん、敬語だったりして何だか紳士的!『くまのパディントン』も紳士的だけど、プーさんは間の抜けたおとぼけ紳士って感じ?マーマレードやハチミツと、甘いものには目がないところは共通しているか笑

    阿川氏版と比べて語りかけも優しい!というかテンポが良い!読んでいる最中ちょ

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    2023年03月10日
  • 家と庭と犬とねこ

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    「山のトムさん」という映画を観て、現在が石井桃子さんということなので読んでみた。
    さすがの小気味良い文章で、心地よく読んだ。特に「ひとり旅」という一編が好き。「……その透明なからだのなかの心臓から泉のようならものが、こんこんと流れだしているのに気づいた。私は、どのくらいかのあいだ、死んだひとや生きているひとたちをだいじにしなければという思いに打たれて立っていた」
    この感覚、わかるような気がした。

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    2023年01月28日
  • プー横丁にたった家

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    クマのプーさん2冊で完結ですが、ここで、もう、クリストファー・ロビンは大きくなっちゃうのですね。その旅立ちに誰も足を引っ張る事なく、お別れするのです。じぶんの子供時代のことはすっかり忘れてしまいましたが、なんだか、ウルウルくるのはどうしたことでしょう。大人になるってことは、いいことばかりじゃないね。

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    2023年01月22日
  • クマのプーさん

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    クマのプーさん読みました。挿し絵を描いたアーネスト・H・シェパードさん。私はこの絵が大好き。お話に沿った素敵な絵で、空想の中に連れて行ってくれる。勿論、クリストファー・ロビンへの愛情溢れる物語は、登場人物たちがイキイキと暮らしていてみんなの言葉が楽しく響いてくる

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    2023年01月21日
  • クマのプーさん

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    ゆかいなぬいぐるみの動物達とクリストファーロビンの色んな話が詰まっていた。
    寝る前に読んだらほっこりした。

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    2023年01月07日
  • プー横丁にたった家

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    最終章に出てくる、「何もしないことをする」ことの大切さが、このシリーズの最大のメッセージだと個人的に思います。あれもこれもやらなければならない、などと焦らされることが多い世の中ですが、冷静に考えると、それらは大して重要でないことが多く、本当に大切なことはさほど多くないように思います。焦らされ、やらされていることと、自分にとって本当に大切なことを見分けなさいというクリストファー・ロビンの教えでしょうか。

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    2022年04月10日
  • クマのプーさん

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    ネタバレ

     「トオリヌケ・キンジロウ」

    に思わず笑ってしまった。
    こんなに可愛いキャラクターだったんだなぁ~としみじみ。
    まるで幼い子どもを見ているかのような、可愛い動物を見ているような、ほのぼのした気持ちになった。

    「あ、ちがう。ぼくが、なめてたんだ。わすれてた。」
    食いしん坊ってかわいい☆

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    2022年03月10日
  • グレイ・ラビットのおはなし

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    小さな動物たちのくらしをのぞいてみよう。

    働きもののグレイラビットは、森のはずれの小さい家に、野ウサギのスキレルやリスのヘアとすんでいます。

    小川からやかんいっぱいに水をくんだり、ヒナギクの花でお茶を作ったり、木の実やスイカズラのジャムを食べたりしておだやかにくらしています。

    でも、ある日、グレイラビットがにんじんのタネを手に入れるため、町へ出かけている間に、スキレルとヘアがイタチにさらわれて……。

    美しい自然の中で暮らす小さな動物たちの様子はとても楽しい。でもきけんもいっぱいでハラハラ!

    物知りのフクロウや、器用なもぐら、年寄りのヒキガエル、牛乳屋のハリネズミたちもかつやくしますよ

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    2021年12月17日
  • 作家と猫

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    三谷幸喜さんの「おっしー」の話しは、新聞で泣かされ、又、泣かされました。

    猫は、ずるいから。
    猫は、知ってるから。
    人間が猫に勝てないことを。
    そんな人が多いことが実感できる本です。


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    2021年11月22日
  • グレイ・ラビットのおはなし

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    一話目は露骨に主婦のジェンダー問題が抉られている。子どものためのお話しとして微笑ましく、よく書けている。

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    2021年09月29日