感情タグBEST3
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色んなタイプの話があったけど、どれも良かった。
どの話も登場人物たちのやりとりが面白い。
『小さいお嬢さまのバラ』『コネマラのロバ』『《ねんねこはおどる》』『サン・フェアリー・アン』『しんせつな地主さん』『パニュキス』が特に好き。
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この本、一つ一つの物語もキラキラしていてとっても素敵なんだけど、それよりなにより惹かれてしまうのは挿絵です。 どれ1つをとってもため息ものなんですよね~。 モノクロ(表紙は彩色されているけれど、それでも色数をぐっとおさえてある)なのに、色が浮かび上がり、静止画なのに空気や風が香り立つような感じ・・・・・とでもいいましょうか。
そしてそれにさらに輪をかけて素晴らしいのが石井桃子さんの美しい日本語です。 これにはもちろん著者であるファージョン自身の持っている品格・・・・のようなものも大いに寄与しているとは思うのですが、それを石井さんの甘すぎず、かと言って淡々とはしすぎない絶妙なバランス感覚で選び抜かれた日本語がさらに素敵なものにしてくれている・・・・・そんな素敵な短編集だと思います。
(全文はブログにて)
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懐かしいあの日の思い出。
ファージョンの短編集。昔読んだ懐かしいお話がたくさん収められている。覚えていないものも、なんとなく懐かしい。
「サン・フェアリー・アン」いつも難しい顔をしているキャシー。その理由は。子どもには説明したくない世界がある。それを掬い上げてくれる優しい大人のありがたさ。
「しんせつな地主さん」ケチなお金持ちのチャードン氏が、しんせつな地主さんとして知られるようになったのは。財産を残すとはどういうことか、考えさせられる話。
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『ムギの王さま』に続くファージョン短編集。
風刺をまじえたものから昔話ふうのものまで様々なので、好きな話は分かれるかもしれません。
『小さいお嬢さまのバラ』は、ストーリーテリングでもよく語られるお話です。
石井桃子さんの翻訳は原書の雰囲気をふまえておられ、素晴らしいと思いますが、本(特に翻訳物)を読み慣れていない子には理解が難しいような気もします。