あらすじ
昔話集の古典ともいうべきジェイコブズによる昔話集から、「ジャックと豆の木」「三びきの子ぶた」など、世界中の子どもたちに読みつがれてきた昔話を磨きぬかれた訳文と原書の挿絵でおくります。
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どのお話もようせいはひどい。「ノックグラフトンのむかし話」はおもしろいし、歌がすごくいい。こぶとりじいさんににていて、アイルランドなのにと思ってびっくりした。「女というものは、なんとか、かんとか、なだめすかして、夫がないしょにしていることを聞き出してしまうものなのだ」と書いてあったけど、おれも、お母さんになんでもはくじょうしてしまうから、ドキーンとした。(小2)
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先週長女と隣駅まで買い物いったついでに本屋でめっけた本です。
小学校中級以上ってなってるから、長女も読めると思い(半分言い訳のため)、買ってしまいました。絵本はよく読んでるけど、こういう昔話(イソップからはじまり、グリム、アンデルセンなぞ)ももっと読んでほしいですね。
高校まで本は少年ジャンプだけでしたが、昔話だけはよく読んでました。よい心を持ってもらう最も簡単で確実な習慣だと思う。
はじめて読む話もたくさん。
三びきの子ブタなんかも、普通の絵本にないストーリーがあって、驚き。ジャックとマメの木がイギリスのお話だったとは。。。
個人的に面白かったのは、「チイチイネズミとチュウチュウネズミ」「かたやきパン」「巨人たいじのジャック」「どろぼうの名人」
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何となくいろいろな国の昔話を読み直してみたくなって、まずは、子ども向けにまとめられた福音館文庫からイギリスとアイルランドのお話を。
よく知られた「ジャックと豆の木」や「三びきの子ブタ」「かたやきパン」「トム・ティット・トット」「ディック・ウィッティントンとネコ」などジェイコブズの再話が中心だが、「イグサのかさ」など数話がフロラ・アニー・スティールの作家によるもので、イギリスのお話が22篇。
アイルランドのお話7つのうち3篇がイェーツによる。
簡潔でわかりやすい言葉と物語は、子どもでなくとも、既に知っているお話でも、いつのまにかその世界に引き込まれ、頁を繰っていて、やはり面白い。
繰り返しのあるリズムは、声に出して読んでもらっても、楽しいでしょう。
あとがきでもわかるが、石井桃子さんの文学に対する確かな目と訳が素晴らしいのにも感嘆。
そして、挿絵はジェイコブズの原著と同じジョン・D・バトンのものが使われていて、古典の趣きが更に伝わってきます。
Posted by ブクログ
ストーリーテリングで聞き慣れた話が多数収録されていた。日本でも語られ慣れた昔話集ということだろう。「語る」ことに特化した翻訳なので、ある程度本を読み慣れた児童だと、逆にまどろっこしく感じてしまうものもあるかも。それでも、イギリス・アイルランドのイメージ通りの「フェアリーテイル 」を堪能できる。アイルランド編には、イェーツの再話を語り向けに翻案した作品もあり、賛否両論あろうが、面白くはある(個人的には好き)。
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三びきの子ブタやジャックと豆の木など有名作品も含む昔話集。素朴で力強い昔話が持つ魅力が、石井桃子の訳でより一層素敵に著されています。昔話は語りの物語だから、言い回しが重要なんですよね。一時「声に出して読みたい」なんてのが流行りましたが、これもそういうもののひとつでしょう。
またイギリスの物語はブラックユーモアに溢れて皮肉が利き過ぎていて呆気に取られるものが多く、却ってアイルランドの物語は純朴でハッピーエンドが多いのは民族性なのでしょうかね。そういう点でも面白かったです。