石井桃子のレビュー一覧

  • 作家と猫

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    ネコあるあるが、作家の極上の言葉で表現され「うんうん」うなずいてばかり。こんな事も気づかれていたか!って、当然でしょう、長いネコと人間の歴史から見れば。「大勢集まって騒ぐより、ひとりコツコツ。ネコのわがままが好きで、だから自分もわがままなのだろうと思う」マルのオヤジ。

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    2021年05月05日
  • みがけば光る

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    明治から平成にかけて、作家・翻訳家・編集者として子どもの本の世界に生きた石井さんの随筆集。知識人としての生き方を誇示するようなことは無く、変わりゆく日本のことそしてことばについて、柔軟にかつ真摯に綴られている。

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    2020年03月17日
  • プーと私

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    ネタバレ

    プーと「私」が出会った過程、ピーターラビットの産みの親ポッター、アメリカでの児童の読書に対する働きかけが鮮やかに優しく綴られていた。

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    2020年01月05日
  • クマのプーさん

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    みなさん知ってるクマのプーさん☆原作は初めて読んだと思います。とにかく可愛らしいお話☆そしてなにより挿絵がめちゃ可愛い

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    2020年01月03日
  • プー横丁にたった家

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    子供の頃は言葉を勘違いして覚えていたり、読み方を間違えたりするのだけれど、そんな言葉で作られるプーの詩とかコブタやイーヨーたちとの会話も楽しくて、声を出して何度も笑いました。些細なことが驚きの事件だったり冒険だったり、小さなことでもとても喜んだり。そんな子供時代の感覚が蘇ってくるようでした。だからこそ最後のプーとクリストファー・ロビンの会話がとても切ないですね。
    ディズニーのアニメでもこの最後の会話のところがとても美しくて切なくて印象に残っていました。子供時代は長い人生の中のほんの一時でしかないけれど、ずっと、ずっと、忘れられない宝物が培われる大切な時代なんだだということをあらためて感じました

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    2019年12月01日
  • クマのプーさん

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    プーさんはディズニーの映画でもキャラクターとしても大好きでしたが原作を読むのは初めてです。少し前に原作者A・A・ミルン氏と息子クリストファー・ロビン親子の実話映画『グッバイ クリストファー・ロビン』を見て感銘を受け、今ソウルで行われているプーさん展を観覧してからの原作初読みです。父ミルン氏が息子にお話しを聞かせてあげる形式の物語なんですね。映画で見た親子の姿が思い出されて胸が込み上げてきました。昨年劇場で見てNetflixで最近見直したディズニーの実写映画『プーと大人になった僕』も今原作を読んでから見直すとかなり原作をリスペクトして作られていたんだなぁ、ということがわかります。そもそもディズニ

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    2019年11月22日
  • ムギと王さま 本の小べや1

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    民話とは一味違う、シュールさやシニカルさが面白い。シンプルで短いながら、ひとひねりあり、「読んだ!」感があるお話というのか、濃密なエッセンスのようなお話集だと感じた。比較的幅広い年代が楽しめる内容だと思うが、大人に踏み入れる頃に読んで欲しい1冊かな。

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    2019年10月11日
  • プー横丁にたった家

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    最後の方に近づくにつれてクリストファー・ロビンが変わっていくのが少し寂しくもあり嬉しくもあり。プーさんの変わらない素直さが、これからも変わらずにいてほしい。
    2019/8/11

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    2019年08月11日
  • クマのプーさん

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     昔なんとなく読んだり見たりしていたものをあらためて全部通して読むと、新鮮だった。
     プーさんの無邪気さや、クリトファー・ロビンが言うところの「おばかさん」なところも、勇敢だったり優しかったりするところも、素敵だ。
    2019/7/29

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    2019年07月30日
  • クマのプーさん

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    目次
    ・わたしたちが、クマのプーやミツバチとお友だちになり、さて、お話ははじまります
    ・プーがお客にいって、動きのとれなくなるお話
    ・プーとコブタが、狩りに出て、もうすこしでモモンガ―をつかまえるお話
    ・イーヨーが、しっぽをなくし、プーが、しっぽを見つけるお話
    ・コブタが、ゾゾに会うお話
    ・イーヨーがお誕生日に、お祝いをふたつもらうお話
    ・カンガとルー坊が森にやってきて、コブタがおふろにはいるお話
    ・クリストファー・ロビンが、てんけん隊をひきいて、北極(ノース・ポール)へいくお話
    ・コブタが、ぜんぜん、水にかこまれるお話
    ・クリストファー・ロビンが、プーの慰労会をひらきます そして、わたしたち

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    2019年04月09日
  • クマのプーさん

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    その本は読んだことがあるよ。 というのは簡単なことだけど、大人になる間にすっかり忘れてしまったんじゃないの?
    ウィニー と プー って、どっちがプーさんなのさ? なんて、すっかり忘れてしまった人は、やっぱりまた読んだ方が良いんじゃないかと、私は思いました。
    でも、プーさん 読まなくなった大人は、読まないでいいかもね。 そんな人も、おしあわせに!

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    2019年03月26日
  • ムギと王さま 本の小べや1

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    易しい言葉、でも深く心に響く調べ。まるでモーツァルトのよう。これを読んでいる時、家族がたまたまモーツァルトのロンドを練習していた。とりわけ「西の森」は本当にこの曲そのもののように感じられた。
    好きなのは、「金魚」「レモン色の子犬」「西ノ森」
    連想するのは、モーツァルト。そして、ワーグナーのモチーフにでてくる「聖愚」という概念。

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    2018年02月03日
  • 山のトムさん

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    ドラマ化の話を聞いて、どんなお話だろう?と興味をもった。
    山のうえの暮らしは厳しいが、トムさんの存在がみんなをあたためてくれる。クリスマスにみんながそれぞれにプレゼントを送りあう場面に、贈り物をするときの人を想う気持ちっていいなと再認識させてくれた。これからドラマを観てみます。楽しみ♪

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    2016年01月31日
  • プー横丁にたった家

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    「ぼく、もうなにもしないでなんか、いられなくなっちゃったんだ!」

    本の途中から、クリストファー・ロビンは午前中にプーたちと遊べなくなります。どうやらフクロが言うには「学問をしてる」そうです。

    クリストファー・ロビンは、夏の日にはとくべつのんびりした気分になって、プーたちといっしょにゆっくりと流れて行く川を見つめます。
    はればれとしたのんきな日には、かけ算なんてどうでもいい、という気持ちになります。

    けれども(だれもがそうであるように)子供の時代は少しずつ遠ざかり、「ご解消」が必要になるのです。著者が言うように、「それがいちばんいいこと」なのでしょう。

    でも、魔法の森に行けばいつでもプー

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    2015年01月30日
  • 天国を出ていく 本の小べや2

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    子供の頃読んだ時はただ退屈だった記憶。でも今ファージョンを読むとただ涙が出る不思議。なんて美しくて優しくて、懐かしい世界なんだろう。

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    2014年12月01日
  • ムギと王さま 本の小べや1

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    前書き「本の小部屋」は私の永遠のあこがれだなぁ
    そして、ファージョンにはやっぱり、アーディゾーニのイラストがいい
    C.S.ルイスやトールキンにポーリン-ベインズが似合うように。

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    2014年09月10日
  • トム・ソーヤーの冒険 上

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    トム・ソーヤーの比べ読み中。

    ほかには福音館、青い鳥(抄訳)しか読んでないけど、
    いまのところのベスト。

    なんといっても訳が良い。
    良い文。
    字組も余白を効果的に入れていて(だから上下巻になっちゃったんだろうけど)
    読みやすさに気を配っている。
    子どもに渡す完訳ならこれだと思う。

    表紙は自分の好みだけど、
    中の挿絵はちょっと古めかしくて(私はキライじゃないが)
    子どもウケは悪いかも。

    著者のムダじゃないけど、ムダな(笑)饒舌が読み通せない原因なら、
    抄訳を読むのを検討するのもありだと思う。

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    2014年04月01日
  • グレイ・ラビットのおはなし

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    動物擬人化の物語は数多くありますが、似ているようでいてそれぞれの味があるものです。
    今作でもほのぼのとしているようでいて、意外と弱肉強食の世界があっさりと描かれていて驚かされたりします。
    はじめグレイ・ラビットが同居している野うさぎのヘアやリスのスキレルからこき使われていて不憫に思ったのです。しかし読み進めていくうちにこれは母の愛なのではないかと思ったり。ヘアとスキレルもグレイ・ラビットに命を救われた後はちょっと反省するのですが、それでもなんやかんやとグレイ・ラビットを頼って甘えているのです。これは実に母と子の関係だなあと思う訳ですよ。この辺りのユーモア具合も面白いですね。

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    2013年07月01日
  • イギリスとアイルランドの昔話

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    三びきの子ブタやジャックと豆の木など有名作品も含む昔話集。素朴で力強い昔話が持つ魅力が、石井桃子の訳でより一層素敵に著されています。昔話は語りの物語だから、言い回しが重要なんですよね。一時「声に出して読みたい」なんてのが流行りましたが、これもそういうもののひとつでしょう。
    またイギリスの物語はブラックユーモアに溢れて皮肉が利き過ぎていて呆気に取られるものが多く、却ってアイルランドの物語は純朴でハッピーエンドが多いのは民族性なのでしょうかね。そういう点でも面白かったです。

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    2013年03月11日
  • トム・ソーヤーの冒険 下

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    ネタバレ

    トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐら

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    2012年10月12日