石井桃子のレビュー一覧
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子供の頃は言葉を勘違いして覚えていたり、読み方を間違えたりするのだけれど、そんな言葉で作られるプーの詩とかコブタやイーヨーたちとの会話も楽しくて、声を出して何度も笑いました。些細なことが驚きの事件だったり冒険だったり、小さなことでもとても喜んだり。そんな子供時代の感覚が蘇ってくるようでした。だからこそ最後のプーとクリストファー・ロビンの会話がとても切ないですね。
ディズニーのアニメでもこの最後の会話のところがとても美しくて切なくて印象に残っていました。子供時代は長い人生の中のほんの一時でしかないけれど、ずっと、ずっと、忘れられない宝物が培われる大切な時代なんだだということをあらためて感じました -
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プーさんはディズニーの映画でもキャラクターとしても大好きでしたが原作を読むのは初めてです。少し前に原作者A・A・ミルン氏と息子クリストファー・ロビン親子の実話映画『グッバイ クリストファー・ロビン』を見て感銘を受け、今ソウルで行われているプーさん展を観覧してからの原作初読みです。父ミルン氏が息子にお話しを聞かせてあげる形式の物語なんですね。映画で見た親子の姿が思い出されて胸が込み上げてきました。昨年劇場で見てNetflixで最近見直したディズニーの実写映画『プーと大人になった僕』も今原作を読んでから見直すとかなり原作をリスペクトして作られていたんだなぁ、ということがわかります。そもそもディズニ
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目次
・わたしたちが、クマのプーやミツバチとお友だちになり、さて、お話ははじまります
・プーがお客にいって、動きのとれなくなるお話
・プーとコブタが、狩りに出て、もうすこしでモモンガ―をつかまえるお話
・イーヨーが、しっぽをなくし、プーが、しっぽを見つけるお話
・コブタが、ゾゾに会うお話
・イーヨーがお誕生日に、お祝いをふたつもらうお話
・カンガとルー坊が森にやってきて、コブタがおふろにはいるお話
・クリストファー・ロビンが、てんけん隊をひきいて、北極(ノース・ポール)へいくお話
・コブタが、ぜんぜん、水にかこまれるお話
・クリストファー・ロビンが、プーの慰労会をひらきます そして、わたしたち -
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「ぼく、もうなにもしないでなんか、いられなくなっちゃったんだ!」
本の途中から、クリストファー・ロビンは午前中にプーたちと遊べなくなります。どうやらフクロが言うには「学問をしてる」そうです。
クリストファー・ロビンは、夏の日にはとくべつのんびりした気分になって、プーたちといっしょにゆっくりと流れて行く川を見つめます。
はればれとしたのんきな日には、かけ算なんてどうでもいい、という気持ちになります。
けれども(だれもがそうであるように)子供の時代は少しずつ遠ざかり、「ご解消」が必要になるのです。著者が言うように、「それがいちばんいいこと」なのでしょう。
でも、魔法の森に行けばいつでもプー -
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動物擬人化の物語は数多くありますが、似ているようでいてそれぞれの味があるものです。
今作でもほのぼのとしているようでいて、意外と弱肉強食の世界があっさりと描かれていて驚かされたりします。
はじめグレイ・ラビットが同居している野うさぎのヘアやリスのスキレルからこき使われていて不憫に思ったのです。しかし読み進めていくうちにこれは母の愛なのではないかと思ったり。ヘアとスキレルもグレイ・ラビットに命を救われた後はちょっと反省するのですが、それでもなんやかんやとグレイ・ラビットを頼って甘えているのです。これは実に母と子の関係だなあと思う訳ですよ。この辺りのユーモア具合も面白いですね。 -
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ネタバレトム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。 記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。 そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか?? あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。 だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐら