みうらじゅんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「週刊文春」に連載されているエッセイをまとめたもの。
サブカルの第一人者として「マイブーム」や「ゆるキャラ」の元祖としても有名だが、この分野こそ、著者の真骨頂。
「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」との書き出しで始まる、3頁ずつのエッセイが小気味よく進んでいく。
「いやらしいこと」を考えてきた著者だが、ほぼほぼ失敗談。だから、共感するのだ。
「いやらしいこと」に成功したやつの話なんか聞きたくもない。失敗したから共感するのだ。だから、この本、抜群におもしろい。
電車の中で読んでいて、思わずにやりとしたり、声を上げて笑いそうになってしまう。花粉症で良かった。マスクに感謝。
巻末の -
Posted by ブクログ
みうらじゅんさんが、
全国47の各都道府県について語る本。
ほぼ日刊イトイ新聞で連載された企画の書籍化されたものです。
プロローグからキレッキレのみうらじゅんさん。
そのテンションは、驚くことに、最後まで落ちません。
もうね、読んでいて笑いが腹の底からせりあがってくる感じなんですよ。
すごい本です。
あくまで、みうらじゅんさんの経験に基づいて語られる47都道府県の魅力なので、
記念館だとかお寺だとか祭りだとかゆるキャラだとかが中心になっていました。
公正だとか一般性だとかを求めるものではありません。
それゆえに爆発的におもしろいのです。
そしてその語り口です。
基本的には丁寧な言葉なので -
Posted by ブクログ
いとうせいこうという人が私の人生に初めて登場したのは教育テレビの「天才ビットくん」という番組だった。それからバラエティ番組などで彼を見かけると、なんとなく親しみを感じたものの、その記憶も時とともに薄れて、私の中で彼は「なんとなくインテリぶっているタレント」に成り下がってしまっていた。この本は、そのことをひどく反省させられる本であった。まずいとうせいこうが描くみうらじゅんがすごく良い。おそらく根底にはみうらじゅんに対する羨望や嫉妬があって、しかしながらどうしようもなく惹かれているんだろうと感じさせる。みうらじゅんの視線をできる限りこちら側に伝えようとかなり気を遣った表現をしつつ、後半では自分と仏
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