みうらじゅんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
みうらじゅんとリリーフランキーのゆるーい対談集。というか、二人でお喋りしているだけ。
ほぼ雑談なのだが、時折禅哲学的な深いコメントが飛び出てくるので油断できない。
くだらないことで飯を食い続けることも高スキルが必要。長くクリエイティブで生き残っている二人だけに学びも多い。
<アンダーライン>
★★★★★ひとりでずーっと引きこもってて、「オレ、いまタイミング的にいいんじゃね?」って誰も思わないですよね?何か他人との接触があって初めて出る言葉ですよね。
★★★★調子悪くてあたりまえ。あるかわからない自分の「絶好調」を目指すからストレスになる。
★★★★★完璧に治らないという前提で生きているのと、 -
Posted by ブクログ
みうらじゅん氏のことはおぼろげに知っていたが、正直なところ何が本業なのかわからなかった。と思ったら、本人も何が本業か分からない、と書いてあった。
勝手な彼の印象としては、マニアックでこだわりが強い人なのではないかと感じていたが、割と当たっていたようだ。そうはいっても、多かれ少なかれだれにでもそういう一面はあるものだと思うし、特別というわけではないだろう。彼は少年時代に仏像に魅せられ、お寺の住職になりたいという渋い将来の夢を抱いた。
実は私も中学生の時に仏像に魅せられたひとりであり、もちろん当時は仏像ブームのずっと前であったため、参考資料も少なかったし、仏教の知識も少なかった。
みうら氏はその後 -
Posted by ブクログ
友人のプレゼントで初めてこの方を知った。
思考の断片を見ていると、この方(良くも悪くも)かなりずるいんじゃないかと思う。
宗教の大きな誤謬は、死や死後を「在る」と言ってしまったことだと思う。無いものを在ると言ってしまうという大いなる嘘。逆に嘘だから信じることができてしまう。ユダヤ教ならはじめに光あれ、キリスト教なら信ずるものは救われる、仏教なら四苦八苦に色即是空。
プラトンはそれをイデアだと言ったが、ソクラテスなら「さぁ僕はよく知らないね。ところで君、それはなんだと定義するのかね?」と白を切るところか。ヴィトゲンシュタインは沈黙する。
仏教家ではなく、この方はそこから一度離れて眺めているひとだ -
Posted by ブクログ
自分が好きなこと、気になったことに素直になる。
周りの目を気にせず、ただ全力で。
それだけで、力を抜いて楽しく生きられるような気持ちになる。
★映画は面白いことを自分で見付ける
つまんなかったねの一言は、自分に才能、経験不足から
たしかに自分が子供の頃はコレで終わっていたことが多い
★母親に向けて仕事をする
知らない大人数は無理。伝えたい事がぼやける。
「喜ばせたい人」の最高峰はだれ?
★自分なくし
徐々に煩悩を消す。
自分を消して、初めて何かが見つかる。自分探しをしても何にもならない。
★空あり
バラけると意味がないが、合うとそう見える。
コレが「ない仕事」の真髄
-
Posted by ブクログ
人生を逆算すれば「不安」よりも「すべきこと」が見えてくるはず。
しなくていい予想で不安になることが一番のムダ。
何に対して怒るかということで、その人が大切にしているものがわかる。
今が一番大切。死ぬことは変えられないし、老いることもかえられないけど、どんな年寄りになるかということは、ある程度自分で決められる。
みうらじゅんさん、リリー・フランキーさんが、人生にまつわるさまざまなことについて語り合う。不安とは?満足とは?親子とは?友情とは?やりがいとは?場所は都内の居酒屋だったり、箱根の旅館だったり…。なるほどなぁと考えていると、いきなり下ネタやダジャレ。(番外編として収録されている -
Posted by ブクログ
『「ない仕事」の作り方」が面白かったので、みうらじゅんをもう一冊と思い、2011年刊行、2018年著者の仏教伝道文化賞沼田奨励賞受賞のきっかけともなった「マイ仏教」を手に取る。
自らの仏像ブーム、地獄ブームはもちろんのこと、青春の苦悩やヤンキー連中を人生の荒行と見たり、Bob Dylan の "How does it feel?" や、アントニオ猪木の「元気ですかー!」に「羯諦羯諦波羅羯諦」(般若心経末尾にある、唱えると楽になると言われる経文」を重ねたり、駐車場の「空あります」に開眼したり、今そこにある仏教をカジュアルに紹介する。凡百な自己啓発書を100冊読むよりも、みう -
Posted by ブクログ
みうらじゅん的映画解説。
彼にとって映画館は日常からの逃避であり道場でもある。己の常識を疑う修行。
代金を払った以上はしっかり学習すべし。と言っている。なるほど。わかる。
己の常識の狭さから、つい「つまらない」と言いたくなる映画も、「つまらない」とはっきり言ってしまえば、代金をドブに捨てるようなもの。自ら首を絞めている。
映画は面白いところを見つけるのであって、向こうから飛び込んでくるものではない。
つま…くらいで、そこがいいんじゃない!とつぶやきながら映画を観ると、自分はつまらないことが好きだったんだと特した気分になる。
あぁ、映画は修行なり。
世間一般の映画評とはひと味もふた味も違うみうら
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。