あらすじ
いいこともあれば、よくないこともある。始めがあれば、終わりもある。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。「自分」という存在があるなんて思っているから、人生は生きづらいんだ。自分探しや、ないものねだりはやめよう。キープ・オン・バカ。そもそも答えなんてないんだから。「癒やされた」「楽になった」と多くの声が寄せられた、みうらじゅん的人生訓。いよいよ魂の電子化。
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Posted by ブクログ
みうらじゅんさんの二冊目を読み終わりました。
「さよなら私」は「ない仕事」の作り方とは違い非常に精神的なものでした。ある意味、虚無に対していかに対応するかを記した本かと思いました。
4章構成でした。
好きなのは、不安からの逃避法で、不安ダスティックと大声で叫ぶことです。
第4章「モテないが正しい」は最初はしょーもないことばかりだと思いましたが、最後の方は、色々語りかけています。次の言葉も好きです。
…無理は本当に無理だということを学習しましょう。そこから始める。大したことない自分と向き合えることが自信につながるのです。
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結局成功する秘訣は、我を失くし、無我夢中で事に取り組み、暇つぶしという、俯瞰の目をもって人生を見つめることである。lose your self
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アウトドア般若心経に続く、みうらじゅんさんの本。
面白かった!
いつものゆるい文章だけれど、熱く私に語りかけてきてくれました。自分なんてないんだから、あれこれ悩むのはやめちゃえ!他人と比較するなんて、無駄なことって何度も熱く語りかけてきてくれました。
みうらじゅんさんのこの、優しさがたまらなく好きです。
Posted by ブクログ
欲や見栄、煩悩が翻弄して悩む私は一体何者だろうか。そもそも私は存在するのか、という哲学的観点を煩悩へと差し戻していくサイクルが心地良い。平等とは何か。それは人それぞれ違うということを認めることが平等です。と言ってのける筆者の多様性肯定に感嘆する。全ては無にかえるのだから些事に悩むな、珠玉の人生訓となる。
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ゆるエロ本。だけど真理。
「自分」なんてものはなくて、ないのにそれがまわりからどう思われてるか、なんて考えてしまうから悩みが生じる。
のんきは才能。
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歳を取ったことによって、若い頃とあまり変わらない部分について考えるようになってくる。色々と本当にそう思うことばかり。結構、自分は変えられない。
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そもそもはない。という呪文。
あるとは、頭が思い込んでるだけで、本当はない。
結局考え方だよな。それによっていくらでもどうにでもなる。これが真理?悟り?
のんき。あくまでも自分のことも人ごとと考えている。
若さとは?バカさ。バカさを保つことがアンチエイジング。なにやってんの?っていわれることをやってると若くいられるかも。
かっこいいとかかっこ悪いとか、誰が判定するの?そんなことのために人生費やすのか?
結局、悩みの原因はあるはずのない自分が他人にどう思われてるか?そこに生じる。これ真理っぽい。
生きてても虚しいだけ、ってことになんとなく気づいてるけど、それを考えない方が愉快に過ごせそう。考えない考えない。
自分なくし。自分というめんどくさい問題を考えなくて済む。
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「思い返せば不安でなかった時など一日たりともない」「人は誰しも寂しい」「たまにいいことがあったら儲けもの」とこの人に言われると、そうか自分の悩みや不安などあって当然、考えるまでもないのかとちょっと気が軽くなる。これだから時々MJ読みたくなる。
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勝手に、もっと笑いを求めて読み始めましたが、結構真面目な内容です。自分というものを俯瞰で捉えて、自分というものの存在自体に大きな意味を持たせず、淡々と生きていくことが大事なことなのではないかと私は感じました。もう一回、読んでみたいと思います。
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坊主の説話さながらの話が展開される。先般読んだアドラー心理学との共通点も多く、様々な教えは究極的に執着を無くすことに行き着く・・のだろう。ゆるキャラ、いやげもの、勝手に観光協会・・この人の起こすムーブメントが刹那を生きる為の修行のように思えてきた。
Posted by ブクログ
『さよなら私』って「どういうこと?」って読んでみた。
はぁ、これは仏教の本なんだ。
「自分探し」じゃなくて「自分なくし」のススメ。
こういう切り口の「色即是空」の解釈があるとはね。
オカンに負けっぱなしのみうらさんがいじらしい。
Posted by ブクログ
すべて見開き2ページ分で終わる短いエッセイ集。そのためかよく似た話が多いし、さっぱりしすぎている印象がある。
例えばこれを読んで心が楽になれるとか、そういうことは難しいと思う。考えるきっかけにはなる。いま信じているものが、もしかして空虚なことでは?と思うことはできる。
もう少しじっくり書かれたものを読みたいと思ってしまった。
Posted by ブクログ
いつものみうらじゅん作品のような面白さを期待して読みましたが、すぐ読み終わってしまいました。参考になるフレーズもたくさんありましたが、あまり心に残りませんでした。
Posted by ブクログ
自分探しならぬ、自分なくしこそ大事なんだという、
みうらじゅんさん流「生きやすさへの道」説法。
極論めいたふうな語り口のところもありますが、
それであっても、読んでいて妙に「そうかもしれない」と
納得というか説得されてしまうのが、
みうらじゅんさんのマジックというか、
みうらさん流につかんでいる本質の伝え方のうまさ。
最近「意識が高い」なんていう言い方をする人がいますが、
意識が高いというちょっと背伸びした感覚をもてはやすことによって、
気付けなくなったり見えなくなったりする、
自分というものだとか物事のありようだとかの
ニュートラルな状態ってあると思うんです。
そういったものをわかりやすい言葉で、仏教の影響も受けてきている著者が
仏教の教えや自分のこれまでの葛藤などを元にして哲学しています。
こんな名言もありました。
「人を忘れた瞬間、人は幸せになれるということです。」
ゆるキャラを見てるとそうなるっていう気付きだけれど、
猫とか動物を見ている時にもそういう幸せ感ってあるかもしれない。
自分なくしこそ生きやすさに近づく道っていう考えの一つの面です。
自分探しじゃそうはいかない。
読みやすい文体で、内容もしっかりしていて、
読み進めていくうちにどんどん彼の世界観が近づいてきて、
クスっと笑ってしまったり、
ときには悦に入るくらいの可笑しさを感じたりもしてしまう本です。
著者流の性の解析みたいなのもあります。
読むと気分転換にもなってしまう、面白いエッセイでした。
Posted by ブクログ
いいこともあれば、よくないこともある。始めがあれば、終わりもある。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。「自分」という存在があるなんて思っているから、人生は生きづらいんだ。自分探しや、ないものねだりはやめよう。キープ・オン・バカ。そもそも答えなんてないんだから。「癒やされた」「楽になった」と多くの声が寄せられた、みうらじゅん的人生訓。