鈴木祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ぼんやりした不安」ありませんか?
それ、死に至る病かも、、、
それなりに生活して仕事できてるけど、
これでいいんだろうか?
これからどうなるんだろうか?
そんな「ぼんやりした不安」。
正体がわからないからこそ、掴みどころがなくて解決策もわからず苦しい、、、そう感じませんか?
芥川龍之介ですら、この「ぼんやりとした不安」を理由に命を絶っている重病です。
彼曰く、
「君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであろう。
しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。
少なくとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である」
>>>本書p56-6
このぼんやりした不安、放っておくとヤバいことになるのは明らか。近代トックプラスの感性と知性の持ち主でもそこから逃れられなかったわけなので。
「ぼんやりした不安」は死に至る病と言っても過言ではないでしょう。
本書は、そのぼんやりした不安の正体も教えてくれます。
結論から言うと、脳のエラーらしいです。
全然ロマンチックじゃないですが、、
なんでも、人類が進化してきた過程では、現代文明みたいに10年後や20年後の未来を考えることなんかなかった。食って寝て子供を産んで死ぬってルートが明確だったからです。
でも未来の選択肢が無数に分岐した現代では、未来を考えないといけなくなった
これが全ての原因です。
不安は、目の前の未知のものに対するアラームとして発達してきた感情。なのに、ずっと遠い未来=未知を考え続けることでアラームが鳴りっぱなしで、ついにはアラームが常態化。何が不安なのかわからない「ぼんやりした不安」に成り果てるってことなんですね。
じゃあ、ぼんやりした不安を「はっきりした安心感」に変えるにはどうすればいいか?
本書ではいろいろなハウツーが紹介されているので、各自が合うものを見つけて欲しいんですが、原理は同じです。
つまり「未来と今を近づけること」
面白いのが、いくら具体的な未来でもダメってことです。プール付きの一軒家で子供が3人とか、そう言う話ではないんです。
具体性よりも、心理的に近いか、今の自分と重なっているかが、自分と未来の近さを決めます。だから、価値観を明確にさせることがポイント。
個人的には、この価値観をはっきりさせる問いが本書でいちばんブッ刺さりました。
>>>
「もしすでに使いきれないほどの大金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福感に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、私はどのように行動するだろうか? 自分や他者との関わり方はどう変わるだろうか?」
すべてが満ち足りた状態でもなお行動せずにはいられない物事こそが、あなたの心の底に眠る本当の価値観なのです。
>>>本書p188
価値観をはっきりさせることで最高の体調が得られるなら、この常識はずれの科学的健康、やってみる価値はありそうです
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Posted by ブクログ
## 科学的な転職 読書記録
転職や職業選択を「バイアスを減らして客観的に考える」ための考え方を学べる本。
やりたい仕事や満足できる仕事は本当に存在するのか?、と悩んでいたタイミングだったので、思考整理にまあまあ役立った。
具体的なノウハウというよりは、
・どういう心もちで仕事を選ぶべきか
・どうすれば冷静に判断できるか
・新しい仕事の中でやりがいを作るにはどうするか
という視点の話が中心で、前向きに考えられる内容だった。
以下心に残ったことのメモ
### ■ 正しい職業選択(AWAKE)
・職業に対する幻想から覚める
・新しい仕事の可能性を広げる
・ストレス要因を減らす
・思い込みによる歪みに気づく
・やりがいは「投入したリソース量」に比例する
・視野狭窄になると本当に大事な仕事を見失う
### ■ 幸福度が高い仕事の要素
・自由:裁量があり自分のペースを決められる
・達成:前に進んでいる感覚がある
・焦点:モチベーションと一致している
・明確:評価やビジョンがはっきりしている
・多様:仕事内容に変化がある
・仲間:助けてくれる人がいる
・貢献:誰の役に立っているか見える
→ 仕事を選ぶ時は
「これがあるか」だけでなく
「これが無かったらどう感じるか」も考える
### ■ 自分の特性メモ
・攻撃型(効率重視・前進志向・ポジティブ)
・ただし準備不足で進めることがある
・成長や進歩を実感しやすい仕事が向いている
・似たタイプの人が多い環境は満足度が上がりやすい
満足度が高い仕事の共通点:
・他人に気を配れる
・新しい知見を提供できる
・社会に貢献できる
### ■ 冷静に判断する方法
・この選択をしたとき
→ 10分後
→ 10ヶ月後
→ 10年後
どう感じるか考える
・失敗した場合の未来も想像する(視野狭窄防止)
・三人称視点で分析ノートを書く
・友人の客観意見を聞く
### ■ やりがいを作る方法
・自分の仕事が社会の何に貢献しているかを考える
・価値観(何を達成したいか)を言語化する
・能力(何を発揮したいか)を整理する -
Posted by ブクログ
ネタバレあらかじめ一定の仮説を立てておかねば、そもそもどんなデータを集めればよいか分からない。そこで使えるのが進化論的なアプローチという、うったて。
スティーブ・ジョブズが
「顧客に聞いて製品をデザインするのは本当に難しい。人々は自分が何を欲しているか分かっていない」と言う通り、欲は本能に準じており無意識なのだと。
そして人類の最奥の本能のシステムは生殖と生存。これでは人の消費行動分析にはシンプルすぎるので、以下の8つに分けた。
①安らぐ②進める③決する④有する⑤属する⑥高める⑦伝える⑧物語る
それぞれの説明で共感した部分
②進める:昇給や昇進よりも、作業が少しでも進んでいる感覚がモチベーション上がる。
③決する:自分の力で物事を決められる感覚⇆子供の過保護でブレーキ
ユーザが自分で決められるスキームの台頭。
⑦伝える:自分の特性を周囲にアピールする。⑥高めるは、似ているが競争に勝つことを重視している。
⑧物語る:引用回数が多い論文ほど、ストーリーデリングの技術を持っている。評価される論文は感情に訴える内容が多い。
→ストーリーの力強さの証明。
これらの複数の本能に刺すことの重要性を説いている。
◉没入アプローチ
ターゲットになりきり、ジャーナリング
→マインドマップが描けるレベルまで。
ジャーナリング流行りなんですかね…よく目にします。考えることに億劫になりがちですが、その気持ちを断たないとだめなんでしょうね…
◉ひとつの強みのみでは、上位互換の競合に太刀打ちできない。
◉成功してるリーダーは問いのスキルが高い。美しい答えには美しい質問。
◉SEIQの七つの質問
①新たな視点で見ることは可能か?
(高いレベルにあげる、抽象レベルにさげる、逆にする、あえて悪くする)
②新しい方法で使うことは?
(転用できないか)
③機能する時間や場所を変えることは?
(数を増やす、減らす)
④何かと結びつけることは?
(コラボ、可視化)
⑤デザインや性能を変えることは?
⑥新しさを感じるものを加えられないか?
(ストーリー性)
⑦まったく違う価値を想像できないか?
(使用法、購入法、組み立て方を簡単化)
◉複数の本能を抽出するための具体策
①安らぐ
シンプル化、権威ディスプレイ(協力者)、伝統・実績重視
②進める
即時フィードバック、進捗トラッキング
③決する
カスタマイズ化
④有する
ユーザーコミュニケーション
⑤属する
社交コミュニティ、友達を誘おうボタン
⑥高める
採用率表示
⑦伝える
誇示メッセージ(あなたの重要なご意見を)
⑧物語
開発者ナラティブ(未来をどのように改善したいと考えているか)
本書は人類の行動の裏には複数の本能が存在することに着目、本能側からのアプローチでマーケティングすることを提案。
人類進化とのアナロジー思考でマーケティングなど諸活動を論じることに対して、私は腹落ち度が高いことが分かっているので本書への期待値が高かった。少しイメージとは違っていたのが正直なところ。
実践術が多く、読むのがしんどかった。手を動かさないと自分のものにはならない。使えるアプローチはあったので活用したい。 -
Posted by ブクログ
複数の観点から健康を考える本
【内容メモ】
・古代と比べて、多すぎるもの・少なすぎるもの・新しすぎるものが体にダメージを与える。
・トランス脂肪酸は、肝臓への負荷が大きい。体にとって新しすぎるので、対処できない。
・腸内細菌は超重要なので、抗生物質を使いすぎても死滅させないように。食物繊維などで活性化させる。
・孤独を感じる対策としては「自然」「友人」が最強である。
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・「畏敬の念」を感じると不安が解消される。(おそらく自分の非力さ、ちっぽけさに気付けるから)。芸術でも日常の風景からでも何からでも感じることができる。
・マインドフルネスの練習に近いもので、皿を洗う、ご飯を食べるなどの時にいつもよりも数十倍時間をかけて、五感を駆使してじっくり行うと瞑想に近い状態に。
【所感メモ】
・やはり「運動」は要素として大きかったが、「自然」の要素も大きい。 自然と触れる生活は継続していきたいし、啓蒙もしていきたい。
・Pivotの便秘の動画でも見たが、腸の役割はこの本でも書かれており、食生活と食物繊維を意識して生活をしたい。長期的に見て、健康が一番の投資であることを肝に銘じる。
・友人は広げすぎても、キャパが4±1人で決まっているとあった。よく聞く話でも自分の人生は、一番仲のいい数人で決まるとあるので、そのあたりは恣意的に動いていきたいと思う。
・マインドフルネスの近いもので、マインドフルイーティングは実践してみたいと思う。 -
Posted by ブクログ
①時間術を駆使しても仕事のパフォーマンスはさほど上がらない。
②時間の効率を気にするほど作業の効率は下がってしまう。
③時間をマネジメントするという発想の根本に無理がある。
時間術の基本を真っ向から否定。
なんてこったパンナコッタ。
ええぃ、だからといって既存の時間術をいきなりしなくはならないぞぉ。
時間効率の追求が判断力を下げる。
時間効率を上げるほど創造性が低下する。
なんてこったパンナコッタ。
…えっ、ずっここの調子で進めるのかい?って、いえいえ、めんどくさいから後100回だけ。
多すぎだろ!!
『ぼぉーと』することが創造性を培うってのはあながち間違ってなさそう。
これから読まれる方は【生きがい】について知っておいたほうが良いと思う。 -
Posted by ブクログ
才能とは目に見えない偏りだと本著は主張している。その偏りは周囲や社会にとって優れているのかを見極めることも重要とされ、環境や先天的(IQ等)努力やポジティブな感情、根性などは科学的に影響がないという。
さて、本著は「才能」という存在に焦点を合わせて内容であり、大切なのは、自己の「偏り」に気づき、それを社会や集団の中でどう活かすかを考えること。つまり、環境やルールを見極め、そこに自分の強みを合わせていく視点と姿勢が重要であると説く。
人は時に、自分が当たり前にしていることは周囲の人にとってはできないことは多い。そして、私やあなた自信がその当たり前に出来ていることに気付けないということも多々ある。本著では偏りの優位性と呼んでいる。そこには気付きが必要であり、自分の中で関心があることや自分がしたいことへ集中していく中で思索と学習を深めていく必要があるだろう。
才能というのは続けたもん勝ちなのだ。神童や天才と呼ばれた人は多くいた。皆が続けることなくやりたい目指した世界から離脱して消えていく。今を見るといい、全ての分野や業界業種芸能に至るまで若き天才や神童、売れっ子と呼ばれる人たちも全て10年後にはいない可能性が大いにあるのだ。ただ続けるだけではいけない。自分自身を研磨し続け思考も行動も努力も何倍も何十倍でも何百倍でも努力して脳を掻きむしりながら前へ進むのだ。
本著では努力や根性や量はあまり才能とは関係無いと言うが、やはり結果を出している人は歴史から見ても圧倒的な努力と量を熟しているのだ。あなたが当たり前と思っていることも実は無意識で圧倒的な努力や根性や量によって出来た才能であることを知らなければならない。
才能はやはり気付きの量と圧倒的な行動力と努力、量、根性も必要だ。ただ熟すのではなく正しく戦略と修正する力と脱線しても混乱しない意志と新しい視点を吸収し発信していく思索も重要であろう。才能とは全員にあるものだ。特別なものではない。本著が指す才能の根拠も一つの解釈にしか過ぎないことを忘れてはならない。多くの視点と自身の気付きを得て自分の糧とし才能というエンジンを動かすためのエネルギーということを知ることが重要であろう。 -
Posted by ブクログ
【背景】
①なぜ読むか
他者の能力をどう引き出すか悩んでいた。
②何を得たいか
個人の特徴を分析するスキル。
③読後の目標
得た知見を生徒や同僚に対する理解に役立てる。
【著者】鈴木祐(サイエンスライター)
【出版社】きずな出版
【感想】
前半部分では、いわゆる「才能」に対する偏見を打ち破ってくれる内容が書かれている。近年では「親ガチャ」等という言葉が広まり、ある種の遺伝主義がはびこっている。
そのような中でも度々現れる勘違いを見事に否定してくれている。相関係数の話が出てるので中学生にはやや難しいかもしれない。
ただ、重要なのは後半部分だ。最初に「比較優位」の内容が出てくる。これも高校経済の内容なので、中学生には難しいかもしれない。とはいえ、大丈夫。
その後のワークシートは、中学生でも簡単に理解できるレベルだ。要するに、自分の「かたより」、つまり特性を理解することである。その特性は両価性を持っている。つまり、コインの裏と表だ。それを、どこで誰に対して活かすか、という視点が求められる。
様々な特性を掛け合わせていくことで、組織内でパワーを発揮することができる。
というのが、論旨だ。
ぜひ、キャリア(人生設計)に活かしてほしい一冊である。 -
Posted by ブクログ
本著は様々な科学的根拠を元にした「運」というものの一つの視点と読者の行動を促す良書といえる。本著では運を「幸運=(行動×多様+察知)×回復」と方程式を立てている。
行動:チャレンジの回数(量)と質を上げ続けることで、成功確率を高めていく。
多様:1つの方法に固執せず、様々なアプローチを試みることで自分に合ったチャンスを発見しやすくなる。
察知:偶然や小さな変化・兆しに気付く力。
回復:失敗から素早く立ち直り、再び挑戦し続ける力。
上記のような内訳により、運というものは自分である程度はコントロール出来るということを示唆している。運という言葉に対して私たちが抱く印象は奇跡的な神秘的名現象と受け止められやすいが、そういう受け身の姿勢で運を捉えるのではなくて、攻めの姿勢で運をつかみ取るということを主張している。
私も同感だ。運というのは他人から与えられるものではない。自分の意志と考えと責任を持って決断することで前へと行動することが重要なのだ。
私が本著にもし追加することとしたら、「準備しながら行動を始めよ」ということだ。人は何かを始めるときに準備に入る。それは悪いことではないが限度がある。準備中毒に入ると自分が死ぬその瞬間まで準備で終わってしまうのだ。私の周りで居たし、あなたの周りにも準備だけに何年も何十年もかけている人を見たことがあるだろう。準備というのは保険ではない。そして、準備は完成しないのだ。どんな人も準備をしながら学習しながら行動している。それが最適解であり最善であり運を掴むために最短距離なのだ。
失敗をすることはたくさんある。自分の行動の9割は失敗するだろう。それが行動であり運だ。宝くじも買わないと当たらないと同じで、行動しないとそもそもが無いに等しいのだ。立ち止まらないこと。軌道修正しながら立ち上がり前へ進み行動し自分だけの幸福や成功や生きた証を残すために行動するのだ。
本著は一つの運という法則を解明する良書といえるだろう。