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◎不安、ストレス、怒り、孤独、虚無、自責から自らを解放する科学的メソッド!!
(本書のまえがきより)
この本で言う “最高の状態”とは、あなたが生まれながらに持つ判断力や共感力、好奇心といった能力を存分に発揮できるようになった姿を意味します。私たちの目を曇らせる不安や思い込みが取り除かれた結果、意思決定力と他者への寛容さが上がり、いまネガティブな人は気持ちが安定し、ポジティブな人はさらに幸福度と判断力が高まる。そんな状態です。
なにやら眉唾物のようですが、かく言う筆者も幼いころから人生の辛さと格闘してきた人間のひとりであり、本書で取り上げる対策から多大な恩恵を受けてきました。
十数年ほど前から本書の技術を実践し続けたところ、興味深い変化が起きました。ある時からふと仕事や人づきあいのプレッシャーを覚えなくなり、いつも「失敗をしたらどうすべきか」を考えていたのが、「現状をより良くするにはどうすべきか」へ思考の方向がシフト。いつも浅い呼吸しかできないような感覚を抱いていたのが、少しずつ深く息を吸える感覚が生まれ、いまではかつてない落ち着きを得ています。
無論、私が持つ根っこの気弱さが変わったわけではなく、いまも内面に様々な負の感情と思考が渦を巻くことがしばしばです。その点ではまだ筆者も見習い坊主ながら、かつてとは「苦しみ」との付き合い方が変わったのは間違いありません。
■本書の目次■
序 章 苦
第1章 自己
第2章 虚構
第3章 結界
第4章 悪法
第5章 降伏
第6章 無我
終 章 智慧
Posted by ブクログ 2022年12月14日
人は脳内で物語を作り出し、何か不安がよぎるとその不安からさらに悲観的な物語を形成し、不安の火に自ら油を注いでいく。しかし、実際不安に思っていることは97%起こらないという衝撃的な事実。少し思い返せば、わかる気もするが、数字で見た衝撃は大きい。
これまでも多くの脳科学の本などを読んできたが、禅病で自...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月10日
世界情勢の変化やその煽りを受けてか、どこか心の中が不安であり、幸せであってもそれがいつか消えてしまうのではないか...
そんな背景から手に取った本。
タイトルがなんとも仏教的であり、スピリチュアルな雰囲気だが、内容は論理的であり、文献やデータ等を用いて語られているので説得力がある。
人間は生まれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月20日
・自己は生存するためのツールである
・自己は環境に応じて脳が作りだす物語で形成された虚構の存在
・対策は物語を止める=停止、物語から離れる=観察
・DMN=ミーセンター が島皮質と扁桃体と結びつくと不安や恐怖などの感情を引き起こす
・縁起性=私は独立した存在ではなく、他人との関係性で成立する
・慈...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月23日
ストーリー、シミュレーションについては、
妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』が参考になる。
他、アドラー心理学も参考になる。
(降伏→自己受容)
(縁起性→共同体感覚)
個人的には、
「自己」「自意識」「アイデンティティ」「自我」、それぞれの違いがわかり...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月09日
P144まで読んでていい感じ!
■覚えておきたいこと
・この本は、幸せな環境なのになぜか幸せを感じない人とか、気疲れしやすい人に向いている。
・人は生物の生存戦略的にネガティヴに考えやすい生き物。
・自己を生み出すことで苦しみが生まれる。人間は社会的に生きていくために他者との比較や自己の観察や反省...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月12日
これまで、私は自己というものがこの世界に存在しているのだと思っていた。
しかし、本著では、自己とは、「特定の機能の集合体」に過ぎないということが指摘されている。
さらに、人間は自分の周りの世界を物語として知覚し、“現実”を作り上げているという主張も刺戟的だった。
これからは、自分の世界に対する...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月24日
苦しみを、一の矢、二の矢に分けて、二の矢によって自分を苦しめてるという視点が新しく面白いなと思った。
考えてみると、確かに何か良くないことが起きた時にあらゆる妄想をしてしまって苦しんでることが多い。ほとんどの場合は悪い妄想は現実には起こらないのに。
痛みは、抵抗すればするほど苦しみが大きくなる。...続きを読む
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