鈴木祐のレビュー一覧
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世間で広く認知されている説(通説)について、本当にそれは正しいのかをデータや論文などを使って検証しています。(非常に多くの参考文献や注釈が明示されており、内容に信頼がおけると思いました。)
私自身、そうした通説については「本当なのかな」とか「自分はそうは思わない」と考えることもよくあるので、本書で提示される見解は、なるほど知らなかった、と納得させられるものや、我が意を得たりと思うものも多く、とても勉強になる内容でした。
特に記憶に残ったものは、「ひとり当たりGDPと人口規模」「苦痛のパラドックス」「好きなものより大事なものを重視する」「支える人と支えられる人の関係」「遺伝率には希望も絶望もない -
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ここ数年、周りでメンタルに不調をきたしている人が増えている。昨年、自分自身もその一人となった。「最近の若者は…」「職業柄、仕方ない」そんな言葉では片付けられないレベルで精神的に参っている人が多い。
そんな状況に漠然とした不安を抱えていたが、積読していた本書をなんとなく読んでいるとあらゆる角度から「解決策」が載っていた。しかも著者の個人的見解ではなく、数え切れないほどの実験やメタ分析から導かれた科学的根拠のある「解決策」。
著者は16歳から年に5000本もの科学論文を読み続ける(!)文献オタク。そう聞いて納得してしまうほど、出典にさまざまな国で行われた実験が並べられ論理的に説いている。
なぜか -
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「人間の脳には、本能に従った行動を引き起こす『獣』と、理性で獣を抑えようとする『調教師』がいる」という前提(よく言われる「システム1/2」の考え方と同様)に基づき、「どのように『獣』を制するか」という方法論をまとめて紹介している本。
著者の鈴木さんはサイエンスライターであり、本文中の主張にもしっかりと引用元を明記しているので、科学的な部分については信頼できそう。
書いてある内容についても、自分が知らなかったものも多く存在し、読んで良かったと感じている。
とりあえず始めてみようと思う習慣/行動は以下。
- カフェインは起床90分後
- 起床直後はコルチゾールの分泌と衝突してしまう
- 各 -
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タイトルは、ずっと前から知っていたのですが、なんとなく手が伸びなかった本。
しかし、読んでみたらものすごく面白かったです。やはり、決めつけはいけませんね。
「幸運=(行動×多様+察知)×回復」
という考え方が、とても面白いと思いました。また、運って本当にあるんだなと、論理的な証明に驚いてしまいました。
この本を読んで、自分にとって大切なことは三つありました。
一つは、反新奇バイアスに注意して、幅広い好奇心を大切にすること。
二つ目は、ネガティビティ効果に陥らない、つまり物事の良い面を見て、察知力をあげること。
三つ目は、常に問うことを忘れずに、メタ認知力を鍛えること。
ワークもたくさん -
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鈴木祐氏の著書『社会は静かにあなたを呪う』を拝読し、非常に多くの学びを得ました。現代社会に蔓延する漠然とした不安や、それにどう向き合えばよいのかについて、科学的根拠に基づいた視点から考察されており、目から鱗が落ちる思いでした。
特に印象的だったのは、経済指標や社会の動向が意外な側面を持っているという指摘です。たとえば、短期的にはネガティブな情報に目を奪われがちですが、長期的に見れば社会は着実に良くなっているという視点は、悲観主義に陥りがちな現代人にとって、心の支えとなります。
また、「幸せになりたいと願う人ほど心を病む」という指摘は、幸福を追い求めることの難しさを教えてくれました。無理にポジテ -
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わかりやすく有益な情報。
健康オタクなので既知の情報は多いけど、基本的なことはさらっとまとめてくれているのでくどくなかった。
今回新しく学べたのは「畏敬」が心身に与える素晴らしい効果。
「畏敬」とは、自分の理解を超える対象に触れたときに湧き上がる感動、鳥肌が立つような感覚のこと。対象は自然やアートはもちろん、偉人でも良いそう。
改まって考えたことはなかったけど、畏敬の念を抱く感覚はすごく好きかも。
積極的に出会いを求めたい。(もちろん本もOK!)
また、おもしろかったのは狩猟採集民の言葉の話。
現代人との比較で、狩猟採集民がいかに心身共に健康かが語られるのは珍しくはないけど、自殺率がゼロで -
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個人的に科学的根拠をもとにした自己啓発本が好きなので読んでいて面白かった。食事や睡眠の改善という断片的な話ではなく、人間の進化論に基づいて改善することの大切さを教えてくれている。
途中、スピリチュアルな話も出てきて、胡散臭い話になっていきそうだったが、そこにも科学的データを用いることで納得させられることが多々あった。
良好な人間関係を保つことで最大で15年寿命が延びた、3泊4日の旧石器時代のような生活を送ることで劇的な変化が現れた実験など、非常に興味深い研究結果がたくさんあり面白かった。
全てを実践するのは難しいが、具体的な実践の仕方もたくさん載っているので、繰り返し読みながら少しずつ実 -
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本書は「コミュニケーション能力」と聞いて、よくあるような小手先の会話術の本ではなく、
なぜコミュニケーションが困難になるのか、もっと根本的な原因である「人としての魅力」に焦点をあてて書かれている。
もっと言えば、「嘘が多い」「感情が幼い」「性格が悪い」という3つの問題点を、ワークを交えて解決するための本になっている。
さらには、もっと進んでカリスマ性を身につけるための内容にまで踏み込んでもくれている。
人としての魅力がある人は、ひとことでいえば、人生の満足度の高い人というまとめが印象に残った。
単にコミュニケーション能力を改善するだけでなく、人間関係を通して、人生の満足度をあげてくれる本でも -
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自分に合った職はあるのか。適職なんてなくて、結局は人なのか金なのか。
不平不満をいう前に、ちょっと職業について真面目に考えてみようと思って手に取った本。
仕事選びの意思決定の精度を高めてくれるとのこと。科学的に判断ができるなら、それが正しい気もする。
・仕事を選ぶ際に、業績の査定方法、裁量権を確認する人が少ないとのこと。
・好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらない
どんな好きな仕事でも人間関係等トラブルは起こるから
・情熱は後からついてくる。真の天職はなんとなくやっていたら楽しくなってきた。から見つかる。
・給料アップによる幸福度の上昇は平均して1年しか続かない
・有望