東野さやかのレビュー一覧

  • ボタニストの殺人 上

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    西表島が最初に出てきたから日本が舞台になるのかと期待したら、それきり出てこなかったので日本のファンへのサービスだったのかな。今回はポーvsボタニスト、同僚のエステル・ドイルが父親の殺人容疑で逮捕されたり毒殺犯も狡猾!いつも楽しみにしているティリーとの掛け合いがちょっと少なかったけど、フリン警部との紅茶事件ではちょっと笑わせてもらいました。下巻へ。

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    2025年05月10日
  • ブラックサマーの殺人

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    ネタバレ

    前作に続き、2作目のこちらも期待を裏切らない良質でわくわくする読書時間を提供してくれた一冊。プロローグでいきなり前作同様に否が応でも興味を掻き立てる。

    冒頭からいきなりワシントン・ポーが殺人容疑で逮捕されるというのっぴきならないシチュエーション。
    それもあのハンニバル・レクターを彷彿とさせる、グルメでサイコな気取り野郎との因縁を感じさせる禍々しい雰囲気たっぷりの場面で、ポーが殺人犯人でないのは読者的にはわかりきったことだけど、いったいどうして? なにがあった、ポー?! とページをめくる手はもう止まらない。

    今回は犯人捜しの本格推理ではなく、タイムリミットもののサスペンス色が色濃いので、それ

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    2025年05月10日
  • ボニーとクライドにはなれないけれど

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    一応、逃避行?なんだろうけど、強盗から足を洗った2人が夫婦として落ち着く場所を探して走り行く様は、読んでいて胸がすく思いがする。理屈と言葉を捏ね回す現実派のデルと、楽天的で度胸のあるルイーズ。ワイン・テイスティングのセンスは圧倒的にルイーズの方が勝るというね。

    デルのトンチキテイスティング・コメント、悪人になりきれない強盗事件、流産の悲しみと一時の育児体験。姑と夫のあからさまな、でもユーモアいっぱいの対立。行く先々で起きる事件についても、やや冗長なきらいがあるが面白かった。物語の締めくくり、ウェディングドレスの一件はあまりに犯人探しを引き延ばしすぎてダレ気味かも。全てが解決した後のラスト・シ

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    2025年05月05日
  • キュレーターの殺人

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    2作目までと結構色が変わった印象を受けた。
    超個人的好みは断然1作目と2作目が勝つけど、今までとは違った面白さもプラスされていて読み応えはあり。
    終始眠い中で読んでしまったので、いつかまたゆっくりじっくり読もう。

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    2025年05月02日
  • グレイラットの殺人

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。
    相変わらずテンポよく進行し、面白い。
    動機や真犯人が実際にそれが可能だったかについては少し弱い気もするが、、、。
    ただ700ページ強でも楽しく読めた。
    次作に期待。

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    2025年04月14日
  • キュレーターの殺人

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    ネタバレ

    なんで読みやすいのかわかった。
    話がさくさく進むのに加えて、1章(節?)が短くて隙間時間にさっと区切りよく読めるからや!

    内容については、毎度手を変え品を変え、飽きさせないように大変だな~という感じ。規模が大きくなっていってると思ったら、最後そうなるか!

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    2025年03月28日
  • グレイラットの殺人

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    ポーはお気に入りの家を失いそうになっていた。ティリーに弁護を頼み見事勝利を手にしようとした瞬間呼び出された。
    連れて行かれた場所はMI5。依頼はキュレーター事件で知り合ったFBIのメロディ特別捜査官から。時限的に売春宿になっていた空き家で拷問を受け殺された男は国際会議に出席するVIPを運ぶ民間機のパイロット。

    というはじまりのお話で、まーいろんな捜査機関が入り乱れそれぞれの思惑が交錯し進展がない中ポーとティリーは我が道を行き少しずつ成果を上げてゆく
    最初に家を取り上げられそうになったポーが頼るのが最高の頭脳を誇るティリーで、相手の弁護士などまったく相手にならず実に爽快。一旦スカっとしてから謎

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    2025年03月18日
  • ボタニストの殺人 上

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    大切な仕事仲間で友人のエステル・ドイルは父親殺しを疑われ、また別の場所では、思想や発言に問題があって嫌われている人間ばかりが狙われる連続殺人が発生。ポー部長刑事はどちらも追うことになるが、警察が目下動いているのは連続殺人の方で、ドイルは冤罪を着せられそうになる。どっちが大事とかじゃない、どっちも大事!両立できるのか?

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    2025年03月18日
  • キュレーターの殺人

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    ネタバレ

    本格ミステリ2023年3位。シリーズ3作目。
    章ごとが短いのもあるのか、相変わらずテンポよく進む。
    ポーの直観?も鋭い。ただちょっと中盤キュレーターが出てきてから少しテンポダウンした感が。最後はまたテンポアップしたけど。
    キュレーター、黒幕はある程度予想できたが、フリンがかわいそう。次作でちゃんと復活してくるのだろうか。
    終盤から最後は少し後味が悪かった。
    次作に期待。

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    2025年02月26日
  • キュレーターの殺人

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    いよいよ登場人物が増えてきて何度かページを行ったり来たり、メモをとるなどして読み終えた。
    半分過ぎたあたりから面白さが加速し一気に読み進めた、事件の詳細はなかなかグロテスクで個人的に予想を何度か覆される経験がグッと惹きつけるものがあった。
    続編ももすぐに読み始めました。

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    2025年01月17日
  • キュレーターの殺人

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    クリスマスでざわめく街でツリーの下のプレゼント箱から人の指が発見された。そこから次々と人の指が見つかりSCASが動員される。
    大いなる味方のフリンは妊娠中でポーはティリーと頑張るしかないが、事態は二転三転して行き・・・

    といった導入のお話。
    妊娠したフリンのために女ばかりでパーティをするのにどうしてポーは呼ばれているのか。ポーは女子枠なのだろうか。
    それはそれで「らしくて」いいけれど。
    ティリーの頭脳がさえわたりめちゃくちゃかっこいい。フリンは今まで通りに活動できなくて焦ったりイラだったりってわからんでもないけど 部下を持つ身であるならちゃんと自制するのも仕事と割り切るべきでは・・?
    犯人に

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    2025年01月11日
  • ダーク・マター

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    展開が気になってすぐに話にのめり込めた。
    難しい話になって、読みたい気持ちが冷めたらどうしようかと思ったけどわくわく&スリルがあって楽しかった。
    わくわくとスリルは同じことなのかな?笑
    映画化されてるのか分からないけど、AppleTVでドラマ化されているらしいので見てみたい!
    著者の他作品も読んでみようと思った。

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    2024年12月03日
  • ボタニストの殺人 上

    匿名

    購入済み

    安定

    既刊の4作と比較して、アクションは控えめだったので、
    少し物足りなく感じてしまいましたが、安定して面白かったです。
    ティリーがますます可愛いし、冒頭のポー、ティリー、フリンのやりとりには笑いました。

    それにしても女性の登場人物が多いですね。
    ポーは常に女性に囲まれている印象w

    #カッコいい #アツい #スカッとする

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    2024年09月09日
  • ボタニストの殺人 上

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    ワシントン・ポーシリーズの第5作目。
    今回はボタニスト、毒の使い手が相手となる。
    そしてシリーズでは初となる上下巻二冊の大長編。
    買った当日、一気に読み終えてしまったがやはりこのシリーズは面白い。
    ミステリー好きにはたまらない一作であることは間違いない。

    トーク番組の生放送中、女性蔑視の持論を展開するケイン・ハントが
    突然倒れ、搬送先の病院で死亡。
    ケイン・ハントは脅迫状を受け取っており、警察は殺人事件として捜査を開始。
    そしてそれを皮切りにボタニストと呼ばれる殺人者による犯行が相次ぐ。
    不可能と思われる状況からの毒殺を繰り返すボタニスト。
    一方、同タイミングでポーのもっとも信頼する病理学者

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    2025年07月28日
  • 親愛なる八本脚の友だち

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    トーヴァが「ジャザサイズ」やってたなんて!!
    同じトレーニングしてたと思うと超親近感♫
    どうりで、凛として前向きなわけね…
    ジャザサイザーは、こうでなくっちゃ!!
    とっても素敵なお話でした♡

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    2024年07月31日
  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    アンディ・ウィアー目当てで手に取ったが、傑作揃いで良かった。とくに、「夏の霜」の自己進化を続け次第に意図が読めなくなっていくAIの表現、「目的地に到着しました」の主人公の絶望を推測させる書き方が好きだった。楽しみにしてた「乱数ジェネレーター」はとにかく映像映えしそうな…いや内容的にはしないんだけど…そう感じてしまうような迫力のある舌戦で、まだまだ彼の作品が読んでみたくなるものだった。

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    2024年07月15日
  • クリスマス・ティーと最後の貴婦人

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    セオドシアの経営するインディゴティーショップが開催する、毎回の様々な趣向をこらしたお茶会。お茶のソムリエ、ドレイトンの選ぶお茶。天才シェフ、ヘイリーが作り出す美味しそうなメニューが素敵なシリーズです。

    そこにスパイスのように起こる殺人事件。
    比較的身近なところで起きるので、この街の人たちは怖くないのかしら、と思うのですが読んでる分には楽しいコージーミステリーです。

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    2024年04月26日
  • ハイビスカス・ティーと幽霊屋敷

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    セオドシアの経営するインディゴティーショップで開催される素敵なアイデアのお茶会、ドレイトンの新鮮なブレンドティー、ヘイリーの想像するだけでヨダレが出そうなメニューたち。
    活発でかしこい愛犬のアールグレイ、愛すべきチャールストンの隣人たち。

    ごく身近なところで起きる殺人事件は、なかなかにハードな内容。
    悲しみつつも果敢に事件の真相にたどり着こうとするセオドシアの姿は勇敢であると同時に時に心配なほど無鉄砲に見えることもある。
    危険な目にあいつつも望まれて行動してしまう、そんなセオドシアだから良いんだろうなぁ。

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    2024年04月22日
  • 親愛なる八本脚の友だち

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    水族館にいる巨大なミズダコのマーセラスと清掃員のトーヴァ70歳の交流の物語。冒頭がマーセラスの一人称で始まり、そこからこの物語に魅了され一気読み。30年前に息子を失った喪失感と、物語の途中から登場する元バンドマンのキャメロンとの出会いやその後の交流と読みどころがたくさんあって面白い。次第に明かされていくトーヴァの家族のことや、マーセラスと深まる友情。トーヴァの腕に巻きつく場面や声に反応を示す仕草がいい。とても優しい再生の物語。

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    2024年01月15日
  • 親愛なる八本脚の友だち

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    ネタバレ

    最近無くなった本屋さんで自分を呼んでる声が聞こえ購入のパターン。水族館で賢いミズダコが不器用でタイミングの悪い人間たちをアシストして、予定調和に導くハートフルなストーリー。デビュー作だが、あまりベタな展開にならず、ある意味単純なストーリーを上手に膨らませ最後まで読者を離さない筆力は今後楽しみ。気分転換的に楽しく読めたので、おすすめ。まあどれだけ賢くても所詮タコはタコなので、会話したり八面六臂の大活躍をしないけど、それが良い(往年のSFでないし)。老境の寂しさをしみじみ感じる作品でもある。
    ただ、主な登場人物、他の文庫(創元とか光文社)とかは、数多くの登場人物を掲げるので、わからなくなっても参照

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    2024年01月15日