東野さやかのレビュー一覧
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ネタバレ映画を見て、原作を購入。
主人公の設定、結構違っててびっくりした。
主人公ダービーの正義感が全くブレることなかったし、終始勇敢です。
兄アシュリーの変化が私の癖に刺さる。
ダービーのこと最初は無感情だったけど、キスがきっかけ?か恋愛感情が芽生えてる。今までその感情が無かったみたいだね。
でも、犯行を知られてるし殺るか殺られるかの関係でしかない。
それが最高に刺さる。
そして、弟ラーズのことを可愛がるけど、本能による暴力性が誰にでも剥き、弟も傷つけてる。
弟のは生まれつきのものだけど、兄はおじの影響っぽいね。
戦闘シーンや残忍な部分が分かりやすく書かれていて緊迫感がひしひしと伝わる。
ダービー -
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ワシントン・ポーシリーズの第四作目。
貸金庫を襲った過去ジェームズ・ボンドを演じた俳優たちの面を被った強盗団。
その強盗団は貸金庫内に身元不明の遺体と鼠の置物を残して姿を消した。
それから三年後、サミット開催が迫る中、
要人を搬送するヘリコプター会社の社長クリストファー・ビーアマンが
カーライルの場末の売春宿の一室で惨殺体として発見される。
テロを警戒した政府はポーに事件の捜査を命じるが、
そこにMI5も絡んできて操作は遅々として進まない。
天才分析官ティリーが発見したデータをきっかけに、
物語は想像もしていなかった方向へ転がり始める。
今回は何と言っても、
イギリスを代表するスパイ組織で -
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アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『キングの死(原題:The King of Lies )』を読みました。
「アリス・ラプラント」、「ノア・ホーリー」に続き、アメリカのミステリ作品です。
-----story-------------
失踪中の辣腕弁護士が射殺死体で発見された。
被害者の息子「ワーク」は、傲慢で暴力的だった父の死に深い悲しみを覚えることは無かったが、ただ一点の不安が。
父と不仲だった妹が、まさか…。
愛する妹を護るため、「ワーク」は捜査への協力を拒んだ。だがその結果、警察は莫大な遺産の相続人である彼を犯人だと疑う。
アリバイを証明できない「ワーク」は、次第に -
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ネタバレジョン・ハート初読。
一時期(10年前くらい?)凄いプッシュされていたタイミングで購入し積読。
やっと読めた。
川の情景、過去を知る住民、別れた恋人、父親との久しぶりの対面など、入りとしてはすごく盛り上がるのだけど、起きていることの割には冗長だった。
正直、辛い過去があった主人公アダムが、父親や家族との確執を乗り越え再生へと至るストーリー。。。が描かれることを期待して読んでいた。が、実際にはもうどうしようもないところまでバラバラになってしまうラストに唖然。
え、あんなにこだわってた故郷捨てるの?とか。
色々あったのはわかるけど、父親はじめ家族みんな酷すぎるだろう、とか。
心温まるラストを期 -
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ワシントン・ポーシリーズ第3弾。
クリスマス目前の英国カンブリア州。
とある会社で行われたクリスマスパーティーの催し物。
社員たちによるプレゼント交換会。
そのプレゼントの中から切断された人間の指が発見される。
それを皮切りに、教会、精肉店と次々と切断された指が発見される。
そして現場には謎の文字列『#BSC6』が残されていた。
国家犯罪対策庁の刑事ワシントン・ポーと
分析官のティリー・ブラッドショーは、
被害者の身元を追いながら捜査を開始。
しかし3人の被害者には共通点が見当たらず、事件は混迷を極める。
今回はそういった内容。
そして前作、前々作と比べると圧倒的に残虐で複雑な事件かもしれ -
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ネタバレ時は1972年、ベトナム戦争の最中。
双子の兄を持つギブソン。
優しくヒーロー的存在だった上の兄ロバートは戦死。
一方下の兄ジェイソンは、ロバートを追うように戦地に赴いたが、不名誉除隊処分を受け帰国後薬物に溺れ服役。
2年の服役期間を終えたジェイソンが街へ戻ってきた。
素行の悪いジェイソンをギブソンに近づけたくない父母、ジェイソンに対する少なくない恐れを感じながらも血の繋がり故の湧き上がる親近感を拭えないギブソン。
物語の書き出しがうまいなぁ。
家族の分裂と兄弟の友愛、そのすき間に仕組まれた犯罪により深まる溝。
弟に見せる親愛の情、悪に染まりきっていない言動を見れば、どこかに誤解があること -
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途中でやめなくてよかった。
上巻は暗くしつこく謎ばかりで、楽しい読書とは言えなかったが、手は止まらなかった。
下巻に入って、溢れ出るように事件が動く。
そして最後、全貌が明らかになると上巻から続いていた「暗くしつこい」描写とつながっていく……。
繕おうとすればするほど壊れていく家族と友情は、苦痛を伴いながら針の穴ほどの光を灯し、エンディングを迎える。
700ページの読書が報われた瞬間でした。
もうひとつ、
ネイティブ・アメリカンの血を引く謎の人物が、不思議なところで事件に関わっていく。それが謎を明らかにする鍵となるのだが、解剖医が最後に語った「説明のつかないこと」は、全ての解明を拒否す