東野さやかのレビュー一覧

  • パインズ ―美しい地獄―

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     面白い小説として評価される一冊というよりは、映画化することでけっこう受けるかもしれない、という印象が強い作品。というのも、映画『Uターン』(1997年)を思い起こさせる作品であるからだ。

     『Uターン』という映画は、オリバー・ストーン監督としては娯楽に徹した異色の作品で、ノワール作家ジョン・リドリーの『ネバダの犬たち』を原作とした映画であったが、ショーン・ペン、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティらの騙し合いと、彼らを蟻地獄のように捉える西部の片田舎の町が、見所なのである。

     そして本書『パインズ』は、まさに『Uターン』を彷彿とさせる蟻地獄のような世界であるのだ。違うのは、『Uターン』

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    2014年10月27日
  • パインズ ―美しい地獄―

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    世界の終末後、最後の人類たちが暮らしているパインズという街での話。主人公は事故にあい、記憶を操作され、瀕死の状態で街の外に出ようと試みる。
    ノンストップのエンターテイメント小説でもありSF小説でもあるが、内容は浅いかも。

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    2015年04月01日
  • ジェイコブを守るため

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    アメリカ人って、意外と自分自身に対して嘘をつくんだな
    自分のあるべき姿を保つために、かなり頑張ってしまう

    真相は闇の中

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    2014年01月31日
  • ラスト・チャイルド 下

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     誘拐されたといわれる妹の事件当時の状況と、突然失踪した父親の不可思議な行動が後半、解き明かされる。それにしても上下巻2冊で700ページは少し盛り過ぎだと感じる。なので星3、5

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    2013年10月10日
  • ラスト・チャイルド 上

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     双子の妹がある日、突然誘拐されることで少年ジョニーの人生が一変する。娘の誘拐事件で母が心を病み、それに耐え切れず父が失踪する。そんな環境にも負けず、ジョニーは誘拐犯を特定するために周囲を調べ歩く日々が続くのだった。妹が誘拐され、1年が経とうするある日、近所で少女の誘拐事件が発生、ジョニーが目星をつけていた犯人宅で偶然、少女と遭遇し事件は犯人が死亡するという結末を迎えるのだが・・・下巻につづく

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    2013年09月21日
  • アイアン・ハウス (下)

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    どうやって纏めるのかと思っていたが少し安易では?
    映画化したら面白いかも。
    サスペンスではあるがミステリーではない。

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    2013年02月01日
  • ラスト・チャイルド 上

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    ジョニーの双子の妹 アリッサはどこへ?
    上下巻の長編の割には最後の真相がオーソドックスであまり驚きがない。
    現代でもありがちな事件

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    2012年09月11日
  • ラスト・チャイルド 下

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    面白かった。

    ジョーディマディオに憧れてと、スタンドバイミーと、グリーンマイルの合わさった匂いがした(笑)

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    2012年05月13日
  • アイアン・ハウス (下)

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    殺し屋のマイケルが愛する女のためにマフィアを抜けようとするが、組織と戦う羽目に。弟も標的となったために、訪れると情緒不安定になった弟と昔孤児院にいた苛めっ子が死体を発見する。
    ハードバイオレンスとサイコが盛り沢山。何となくオチは予想通り。

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    2012年05月12日
  • ラスト・チャイルド 下

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    妹を探す少年ジョニーと、事件にのめり込み家庭が壊れた担当刑事、もう一つ発生した誘拐事件と、次々に出来事が発生し、物語が急展開する。最後のどんでん返しまで、一気に読んでしまう作品。

    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞、英国推理作家協会賞最終週スリラー賞受賞

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    2012年02月14日
  • ラスト・チャイルド 上

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    1年前に双子の妹が誘拐された兄、少年ジョニー。事件後に、父が失踪し、母が薬物におぼれる中、失われた妹=幸福な生活を取り戻すため、怪しい人の地図を作成し、一つずつしらみつぶしに調査していた。その調査には、彼の親友であり、妹が誘拐されるシーンを見ていた少年も付き添っていた・・・。

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    2012年02月14日
  • ラスト・チャイルド 下

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    下巻。あっと驚くどんでん返し、といったところはない。家族を再生しようとする少年や、子どもを守ろうとする父親や、家族の物語。一本調子でストーリーは進むので、移動中などに読むにはよい。■闇は人間の心に巣くう癌だ “darkness is a cancer of the human heart”

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    2011年08月07日
  • ラスト・チャイルド 上

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    妹が誘拐され、そのショックで父は失踪、母は薬物依存で地元の有力者の食い物になってしまった一家。13歳の少年が一人、妹がまだ生きていることを信じて絶望的な捜索を続ける。

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    2011年08月07日
  • ラスト・チャイルド 上

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    海外作品は苦手なんだけど、週刊ブックレビューで見て面白そうだったので。はじめはとっつきにくかったが、途中から引き込まれた。続きが気になり一気に下巻へ。

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    2010年12月14日
  • ラスト・チャイルド 上

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    双子の妹の誘拐事件をきっかけに、家族が崩壊した哀れな少年。妹を見つけ出し、家族の再生を夢見て闘い続ける姿が健気で、胸が打たれる。

    キャサリンやハント刑事、リーヴァイなど、他の登場人物がどのように交差し、そしてどのような結末を迎えるのか非常に楽しみだ。

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    2010年12月13日
  • ラスト・チャイルド 上

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    コテコテの洋物ミステリー。

    なんというか、大味なんですよね。
    なかなか惹きつけられるシチュエーションがなく・・・

    うーむ、下巻に期待しましょう。

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    2010年08月11日
  • キングの死

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    最新刊『ラスト・チャイルド』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞を受賞し、破竹の勢いのジョン・ハートのデビュー作。

    う~ん、どうも、乗り切れない。
    とても丁寧に描き込まれているとはいえ、自己嫌悪まみれの優柔不断な主人公には共感できず。
    近所を徘徊している謎の老人、隣人の老医師、そして私立探偵のハンクとの関わりが出てくる後半からは、彼らの魅力に引かれて読み進められたという感じ。
    ラストは新人らしい清涼感があるのだけれど。

    登場人物が少ないとはいえ、主人公に、あるいは主人公が好意を抱いているか反感を抱いているか、の二通りの人間しか描かれないというのはどう

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    2010年05月14日
  • 川は静かに流れ

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    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞(エドガー賞)受賞作。ふるさとの川のほとりの家。自分のすべてを形作った場所。数年前に殺人の濡れ衣を着せられて故郷を追われた主人公は、親友が助けを求める電話でまた戻ってくる。しかしそこに待っていたのは、家族との不協和音、警官となった昔の恋人との再開、新たな殺人事件だった。

    筆者自身が、「自分の作品はミステリーに分類されるのだろうが、自分としては『家族』の物語を書いている」、と述べているとおり、これは謎解きのおもしろさを味わうというよりも、親と子・兄弟姉妹・恋人同士といった、人と人との関係、心の襞を描くことを主眼としている。ノースカロライナの自然と併せて叙情た

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    2011年10月03日