東野さやかのレビュー一覧
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前作から続くポーやティリーたちの成長やチームワーク、窮地を乗り切るサスペンス展開は健在で、読んでる間すごく楽しかった。
作中にわざとらしくはないけれど、割とわかりやすくヒントが配され、フェアプレー・ミステリとしての体裁は整っていたと思う。
ただ、1作目のようなティリー目覚ましい大活躍が控えめだった点と、終盤の解決への持っていき方が、ロジックで鮮やかに叩きのめすのではなく無理矢理丸め込むような力技に感じられた点は個人的に惜しかった。
前作の完成度が高かっただけに少し残念な部分もあったが、キャラクターたちの成長は感じられたので次作以降の展開に期待したい。 -
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ネタバレ主人公がひどいめにあいすぎだよなぁとおもう。
まだ少年といっていい年代でひどいめにあってるのに、それがぬれぎぬだとわかっても誰も償ってくれない。今は大人同士だとしても、本人はともかく、「当時も大人だったひとたち」が現在の力関係を軸にして、ごめんなさいを(世間に対しても)しないのは違うんじゃないか。
…というもやもやは置いておいて、その報われなさを「赦すんじゃなくて、流す」みたいにして、先に進もうとする主人公まわりの幾人かについては、好感がもてるのでした。この展開で、むりやり赦しの物語、みたいにもってかれたらうさんくさすぎるもの。 -
Posted by ブクログ
今回も一見事件に無関係そうなエピソードから物語が始まる。
しかも、ポーと心理学者とのセッションで、事件を振り返る形式となっており、今までになかった構成。
前半(上巻)は、お馴染みのメンバーと行動しながら少しずつ真相に近づく経過が面白いし、話の起伏もあって楽しめる。
しかし後半(下巻)になってからは、残酷描写が増え、ポーの一人シーンが多くなるうえ、セッションシーンが随所に挿入されてテンポが悪くなってしまった。
オチも想像できるし、今までの高いレベルを期待しすぎたために物足りなく感じてしまった。
とはいえ完成度は高いし、次回作も本国では既に上梓されているので、期待しよう。 -
Posted by ブクログ
autumn522akiさんの本棚から
「じゃあ読むなよ」
先取りしました
このレビューを読んだ人が思うであろうことを先取りしました
さすがの慧眼です
わいってなんか潔癖なところがあってね
(前にも書いてるんだが)いわゆる犯罪小説ってマイナスからのスタートになっちゃうんよな〜
それでも面白い!って思う作品はたくさんあるんで読むんだけどね
犯罪小説って二通りあると思うんよな
ひとつはがっつり悪者として描くタイプね
これは許せるというかむしろ好き
もうひとつはなんだか犯罪を美化したり、いろんな理由付けをして正当化しちゃうやつ
本作はこっちのタイプ
しょうがないよね?的な
いやいやしょうがなくないですけど?っていう
どんなに苦しい状況に追い込まれても、真っ当に生きてる人は山ほどいますけど?っていう
幾多の犯罪を乗り越えて二人は幸せになりました
めでたしめでたしとはどうしても思えないんよな〜
そもそもボニーとクライドな(実在の強盗)
彼らはお金持ちしか狙わなかったんだよ!とか言うのよ
え?って思っちゃう
なんでそれで許されるのか分からん
お金持ちはお金持ちなりに頑張った結果お金持ちになってるんだと思うんだけどな〜
お金持ちってだけでなんでお金取られた上に殺されちゃって、殺した方が義賊扱いっておかしくないか?ってずっと思ってたんよ
まぁ嫉妬心なんだろうけど
人間て恐いわ〜 -
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズ5作目。
今回、一つ一つの章が大分短いですね。体感で十数ページくらい読んだかな…と思ったら既に1/4くらい進んでて、えっ…と戸惑ってしまいました。ページ内の文字数が少なめなのであっという間に読めます。普段上下巻ある作品を読むと、読んだなぁという心地よい疲労感と達成感があるんですが、今作はいつの間にか読み終わっていたという感じです。
エンタメ度が高くてとても面白かったです。
楽しかったのですが、密室の謎が拍子抜けで…そこがちょっと残念でした。
今回は、ボタニストを名乗る犯人による連続毒殺事件と、ドイルが父親殺しの容疑者として捕まってしまう事件の両方を同時に捜査するという、ポーがめちゃくちゃ忙しいお話でした。
ボタニストによる事件は有名な女性差別主義者や人種差別主義者など嫌われ者ばかりが狙われ殺されていきます。そうなると、犯人のボタニストは世間からヒーロー扱いをされ支持されてしまうのです。まさにネット時代の犯罪という感じがしました。
私はミステリのシリーズ物はあんまり順番気にせず読むタイプなのですが、ワシントン・ポーシリーズは順番通り読んでます(当たり前の話なんですが…)。このシリーズって前作に出てきたキャラクターが割と再登場してくるんですよね。しかも、かなり重要なポジションで…今作も、ポーとドイルの微妙な関係を知っていないと楽しさが半減だよな…と。ちゃんと順番通り読んで良かったと思いました。笑 -
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ネタバレシリーズ4作目。安定して面白いし、700ページの長さだが無駄な描写があまりない。
今回は「MI5」という英国の暗躍組織が登場。日本の公安警察みたいなもの?
毎度犯人当て・動機の解明で終わらずに、犯人が判明してからの1対1での対決という劇的な展開に定評のある本シリーズだが、今回はそれに加えてMI5との諜報戦要素もあり。イギリス政府が隠蔽したかった秘め事がまるまる動機に繋がっており、スケールの大きい作品に仕上がっている。政治色もあり、英国民ならさらに評価は上がっただろう。
「ワシントン・ポーの出生の謎」というサイドストーリーがシリーズを通して着々と進んでいくのもシリーズ読者としては気になるところ。実はMI5はこのためだけに登場させたのでは?