東野さやかのレビュー一覧

  • 終わりなき道

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    『川は静かに流れ』以来のファンで見つけると読んでいるジョン・ハートの作品。主人公は犯人を射殺し少女チャニングを救出したものの、弾倉の18発をすべて二人の犯人に発砲しており拷問や処刑の疑いを持たれ、犯人が黒人の兄弟だったために連邦警察の捜査対象となって停職中の白人刑事エリザベス。相棒の刑事にも心は許さず、仲間より事件の被害者や遺族に共感し寄り添うタイプ。エリザベスには少女時代の命の恩人で憧れの刑事がいるのですがその刑事エイドリアンは殺人の罪で有罪となり服役中、状況証拠だけでなく物証もあるなかエリザベスだけは無罪を頑なに信じておりそのことでも警察内で孤立しています。読み始めてしばらくぶりだったのも

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    2022年07月11日
  • パーキングエリア

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    ワンシュチュエーションのサスペンススリラー作品。
    途切れないテンポの良い展開で、終わりまで緊張感がありました。
    登場人物に完璧な善人がいるかわかりませんが、間違いなく完璧な正義はそこにありました。
    私の大好きな正義感、自己犠牲の表現でした。
    エピローグの意味がちょっとわからなかった(私の理解力不足と思う)のと、少し詰めの甘い駆け引きシーンがありましたが、良くある程度の物と思います。

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    2022年03月04日
  • 川は静かに流れ

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    あ~、やっぱりジェームズ・ディーンだ~。
    頭の中で、主人公アダムが「エデンの東」「ジャイアント」などのジェームズ・ディーンとして映像化されてしまう。

    神の存在を問うような運命、大土地所有に絡む名家と住民の根暗な物語は、アメリカ人がホント好きそう。

    家族への疑心暗鬼と、青春の苛立ち、煮え切らない、カッコつけ
    金持ちの坊ちゃんの中途半端な自暴自棄
    人の話を聞かない、人にうまく伝えられない頑固で弱い父
    ネガティブで暗い後妻とその子供たち
    金と名誉とやっかみの入り混じる住民たち

    川を題名とした小説はどうしてこうも暗いのか
    「ミスティックリバー」デニス・ルヘイン
    「クリムゾン・リバー」ジャン・クリ

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    2022年02月17日
  • 帰らざる故郷

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    ネタバレ

    ベトナム戦争当時、戦争から帰国した兄と弟を中心とした家族の話。あらすじから、ベトナム戦争での経験が物語の重要な部分をなすのかと思っていたが、ウェイトとしてはそんなに大きくない。逆に終盤は全く関係ない展開で、、、。
    この作家の作品は好きだが、今回は今一つ。
    次作に期待。

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    2022年01月19日
  • パーキングエリア

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    猛吹雪で身動きが取れなくなったパーキングエリアで絶対女の子を誘拐してるやん車を発見してしまった正義感◎の女子大生ダービーの長い夜を描いたサスペンス作品

    パーキングエリア内での1日の物語なのでスピード感があってハラハラ感とドキドキ感とホラー感が矢継ぎ早に襲ってくるしまさにノンストップサスペンスやわ!

    ダービーの正義感と頑張り屋さんっぷりにはもう脱帽!私やったら心折れまくってそうなめちゃくちゃ不利な状況でもダービーの心は全然折れない!

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    2022年01月18日
  • 帰らざる故郷

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     ノースカロライナ州シャーロットの殺人課刑事のビル・フレンチの双子の息子で次男のジェイソンはベトナム戦争中に除隊させられ2年間刑務所に居たが出所してきた。ビルは、この息子を避け末っ子のギブソンには兄とは関わらない様に伝えていたがジェイソンはギビーと女の子2人を誘ってドライブしマリファナ、飲酒、性行為を楽しんで居たが、女の子の1人タイラが拷問状態で殺された。

     ジェイソンの部屋から凶器が見つかり逮捕され2年前と同じレンズワース刑務所に収監された。世間は、ベトナム戦争で虐殺を繰り返したギブソンが真犯人で麻薬・銃器・殺人を平気で犯すならず者だと噂するが、刑事の父親と弟のギブソンは、それぞれにジェイ

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    2021年12月05日
  • 終わりなき道

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    ネタバレ

    2021.6 欧米小説って監禁、拷問が好きだなぁ。残酷なシーンも多いし、救いようのない奴らばかりでした。とにかく長くて読み疲れました。

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    2021年06月19日
  • 帰らざる故郷

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    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。

    今回はポケミスのみの刊行。
    予想の斜め上を行く展開。後半は違う作家の作品を読んだような印象。うーむ。

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    2021年05月06日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ネタバレ

    双子の妹、アリッサの失踪は、連続少女誘拐・殺害事件とは別の展開を迎える。もちろん、失われた過去は取り戻せないし、事件の真相は、ジョニーにとっては知らなかったほうがよかったかもしれない。
    アリッサの失踪から、1年。ティファニーの事件から、4日。事件は、連続少女殺害事件と拡大してゆくが、アリッサの事件は意外な展開(結末)を迎える。
    世間に、神に絶望したジョニーが見つけた先祖との接点。そして、それが、ジョニーが纏った羽根であり、フリーマントルだったのかもしれない。
    「それが理由かもしれないな、ジョニー。もしかしたら、アリッサはほかの子どもを死なせないために死んだのかもしれない」ハント刑事のこの言葉は

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    2021年02月09日
  • ラスト・チャイルド 上

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    ネタバレ

    事件から1年。それは、長く、苦しく、悲しい時間であったに違いない。
    何があったら、「誰もわかってくれなかったし、誰も手を差し伸べてくれなかった。ただの一度も」と、言わせるのでしょうか?しかも、13歳の少年に。
    しかも、周りの大人たちだけでなく、神様にも。「毎晩のように祈っていたんだよ。結局神様は見向きもしてくれないと悟るまで。これから先もそれは変わらないと悟るまで、わかる?」、この悲しみから、物語は始まる。
    そう、事件から、1年後、新しい事件が起こり、新たな展開を迎える。
    無茶苦茶になった家族、ジョニー、ジャック、そしてハント刑事。時が動き出して、後編へ。

    印象的なフレーズは以下:
    ★どこも

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    2021年02月08日
  • パーキングエリア

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    前半は、孤立化の作為にちょっと馴染めないが、後半色々と目先を変えて展開するので読めた。
    カバーの絵が間違っている。

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    2020年08月17日
  • アッサム・ティーと熱気球の悪夢

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    ローラ・チャイルズの「お茶と探偵シリーズ」の第20弾!

    熱気球のイベントでお茶のケータリングをしていたセオドシアとドレイトンは、幸運にも熱気球に乗せてもらえることに。

    楽しい空の旅を楽しんでいたところ、隣の熱気球が爆発し墜落するという悲劇が起こります。

    この事件の裏で、歴史的な価値の高い貴重な旗が被害者宅から盗まれるという事件も発生。

    セオドシアとドレイトンは殺人事件と窃盗事件、2つの事件の謎を追っていきます。


    シリーズが進むほどに、いいバディになっていくセオドシアとドレイトン。

    セオドシアの単独行動は心配になりますが、ドレイトンと一緒に調査しているシーンはなんとなく安心して読め

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    2020年06月15日
  • ダーク・マター

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    ネタバレ

    パラレルワールド。
    意味不明になる一歩手前でギリギリ持ちこたえた感じ。
    一つの世界に大量のジェイソンを残していくとかかなりのギャグ展開だけどそこは深く考えてはいけないところ。
    シンプルにジェイソン2号を倒して家族を取り戻すっていう話で良かったんじゃ?

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    2019年09月30日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ジェフリー.デイーバーばりの場面展開に、スティーブ・キングの哀愁をちょっと足したような小説。かなり、強引な展開も見られるが、アメリカ南部の良質な風俗小説。行ったことはないが。

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    2018年09月13日
  • パインズ ―美しい地獄―

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    途中、昔みた映画「トゥルーマンショー」を思い出してしまった。
    話のオチも雰囲気も全然違うのだが、そんな瞬間がある。
    共通点は監視だからであろうか。

    途中でてくる、ジュラシックパークの一節。
    「人類が明日滅亡しても、地球は気づきもしない。」
    2秒ぐらい手を止めて考えた。

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    2018年08月15日
  • ダーク・マター

    まあまあかなあ

    あまり期待しないで読むと、それなりに楽しめるかも。

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    2018年04月15日
  • ダーク・マター

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    本屋で平積みなっていたし、帯に読み始めたら止まらない…という一昔前のカッパエビセンみたいなことが書いてあったのでちょっと気になって手に取ってみました。SF?と読み始めて思いました。

    あの時ああいう選択をしていたら…と思うときは多少ありますが…いかにせん凡人の自分は過去に戻って分岐したところでさほど変わらない人生を送ってそうな気もする。が、どうだろう…?もう一人の自分が話が通じればいいだろうけど通じなかったら怖いなぁ。トワイライトストーリーって昔のアメリカテレビ番組のドッペルゲンガーって回を思いだしました。アレも怖かった。(見せてくれたの、英語の先生なんですけど今思うとあの先生はSF好きだった

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    2018年01月26日
  • ダーク・マター

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    ネタバレ

    もう一つの選択肢を選んだ自分はどうなってただろう?そんなことを思うことがあるけど、文中にある通り、その一つ一つの選択肢を選んだ私こそが私を作ってる。それが私。ん〜そんでその後の自分で考える時間を大切にしたい作品。

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    2018年01月05日
  • ダーク・マター

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    パラレルワールドが混じりあう奇妙な世界。ジェイソンがパラレルワールドのジェイソンと入れ替わる。元に戻そうとする(主人公視点の)ジェイソンであるが、別の並行世界のジェイソン(ややこしい!)も表れて、なかなか元に戻せない。さて、この物語の自分なりの解釈をすると、誰でも人生の中で幾多の選択をしてきただろう。「もし、あのとき、ああしておけば…」と思った人は多いと思う。別の人生を想像するのは構わないが、幸せなのはあくまでもこの世界に生きることなのだと示唆している。作中でも、ジェイソンは自分の居る世界ではない場所で生活しても構わないのに、自分の世界に戻ろうとして殺されそうになったり、妻が死んだり、散々な目

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    2017年12月22日
  • ダーク・マター

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    「仕掛け」自体は使い古されたものだけど、新しい変化もありとても新鮮なものにしている。日常的なしかし貴重な人間関係を見直してみる、という展開は好感が持てた。
    ミステリ系の三部作でブレークしている。そちらも読んでみたい。

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    2017年12月13日