東野さやかのレビュー一覧
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ジョン・ハートの4作目。
上巻ではエレナをあっさり手放し過ぎたのが気になったが、下巻の盛り上がりで巻き返したか。
ただ、別人格で殺人ってちょっとズルいかな。
ノンストップなストーリーではあるけれど。Posted by ブクログ -
余りにつらい現実を描いている。そして大量の死者。
一読、救いのない物語だが、死者がいて生者がいる。生者は死んだ人の為に生きていく。それでも生きていく。一流のスリラー、本格ミステリーでありながら、文学的でもある。Posted by ブクログ -
先月の「ラスト・チャイルド」に続いてジョン・ハートの作品。前作同様に親子の絆や友情などが幾重にも連なり、冒頭で著者自ら語っているように、ミステリーの範疇に入ってはいるが、家族をめぐる物語ともいえる内容。書評にあるとおりの読み応えがありました。Posted by ブクログ
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ジョンハート3作目。
ここでもやはり、底辺にあるのはミステリを絡めた家庭模様。メインテーマは変えずに、それぞれに内容の濃い、ボリュームたっぷりの長編を楽しめる。本作でもやはり、新たな謎が続々生まれてくる、テンポの良さが素敵。Posted by ブクログ -
正直評価に困る。上巻は星五つで傑作の予感すらあったのだが、下巻の後半から急降下。そんなこんなで諸々が相殺されて結局こういう評価に落ち着いたのだが…。
今回のテーマは親子ではなく兄弟。いつものハート節は鳴りを潜め、サスペンス色を前面に出したスピードある展開で一気に駆けて行く。端々でのざっくり感はある...続きを読むPosted by ブクログ -
初ジョン・ハート。
いわゆる謎解きミステリ的要素は少なかったから、普通の“読み物”として満喫。尺もちょうど良くて、綺麗にまとまっていたから、読後感も良かった。翻訳ぽさもほとんど感じず、違和感・抵抗も少なかったし。
面白かったです。Posted by ブクログ -
アメリカ ノースカロライナの山中にある孤児院で育った二人の兄弟が、孤児院での事件から、主人公の兄は殺し屋として、弟は上院議員の養子になり作家として別れて成長する。
兄が恋人の妊娠を契機に足抜けしようとして、二人とその周囲の人々に事件が発生し、それを切り抜けていく。
かなり凄惨な場面もあるが、孤独な主...続きを読むPosted by ブクログ -
別れて成長した兄弟が再会したとき、弟が住む上院議員の邸宅の敷地から次々と死体が発見される。死体は兄弟が育った孤児院で弟をいじめていた連中で、主人公の兄が謎を解き明かしながら、二人が再出発するために行動する。
連鎖する子供の虐待と虐待による心の病、兄弟、親子の絆が物語の核になっている。Posted by ブクログ -
本書はジョン・ハート作品の3作目。相変わらず、情念のこもった作品を描く。ユーモアは欠片もない。粘着質の男たちが煩わしく感じるくらい、脇目も振らず一直線に行動する。行動のエネルギーとなっているのは愛情。一途さに、人間の愛情とはいったい何に裏打ちされているのだろう? という疑問も湧いた。事件をきっかけ...続きを読むPosted by ブクログ