松浦弥太郎のレビュー一覧
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日々大切にした100のモノ。文庫になったので久しぶりに手に取った本だ。レシピカードボックスからはじまる一つ一つの私物。そのモノとの関係を丁寧に紐解いてゆく。なぜここにあるのか、自分と一緒に存在する理由は何か、そんなことを考えたエッセイである。この本は、自分自身の身の回りと人の事を考えさせられる良書だと感じた。それぞれのアイテムは、完全に個人的なものであり、それが欲しいとはならないものばかりである。一方で、自分自身の大切なモノ達をここまでやさしく大切にするというまなざしで見ているかと言われれば、うっとなって、もう一回大切にしなきゃなと思ったりするのである。現代であれば、松浦弥太郎さんのようにアナ
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Posted by ブクログ
読後感は、「優しい書」との印象を強く持った。
その優しさとは、「考える営み」を敢えて引き受けようとする同行の士への慰撫なのだろう。
本書を読んで、「著者が言う方法で考えてみよう」と思い立つ人も多いだろう。そして、実際に思考の大海に漕ぎ出す人も出てくるだろう。ところが、そこに現れるのは思考の壁である。筆者が言うように、徹底的に考え抜くことは辛い営みだ。
思考の壁にぶち当たってもがく同行の士に対して、
「少し休みなさい」
「でも、あきらめちゃだめだ。もうちょっと考えてみよう」
と諭し、モチベーションを維持するために本書は書かれたのではないか。そんな気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目13箇所。テーマ・・・ほんの少し立ち止まって、心の荷物をほどいてみよう。人生の棚卸しをし、身軽になるためのヒント、これさえあれば大丈夫と言う人生の知恵。あれも欲しい、これも欲しい・・・・幸せなはずなのに不安定。生きるというのは不安なことだからそれを打ち消すのにいろいろなものを所有してごまかす。本当に大切なものだけを厳選して持つ、そしてかわいがる。自分の要求を押し付けるのではなく、その人がその人らしく生きられるよう自分の能力をできる限り活かす。言いにくいことでもクレームでも「正直に言うこと」は大切・・・相手のためを想うからこそ言う。一番かっこ悪い部分を真っ先にさらけ出す。逃げ場所を確