あらすじ
バークレーの街歩き。ブルックリンハイツのレモネード。吉田健一、庄司薫、モーム、啄木。ボタンダウンとギター、ラスクに1ドルコーヒー…。「この本のなかに(略)あるのはすがすがしい肯定。それはつまるところ、世界への肯定である」(解説より)。中目黒の古書店店主にして、『暮しの手帖』編集長の著者が、「僕の旅の日々、その歩き方、愛し方」をつづったとびきり爽快な一冊。
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Posted by ブクログ
名古屋旅行中にであった。表紙のサンドイッチがあまりにも美味しそうだったので、ジャケ買いです。
ところが!!!!!こんなに素晴らしい本だとは〜〜〜〜〜〜〜!!!新幹線の中でむさぼるように読みました。
どのお話しもきもちが、ほこっと。あったかくなり、涙がとまらない。読後はとてもやさしい気持ちになります。ほんとにステキな本なので、沢山の人が読んで、同じ気持ちになればいいな〜〜〜って思います。
間違いなく私のお薦め本ベスト3にはいります。特に、『対峙すること』がすきです。何度も何度も読み返してもそのたびに新しい発見があります。
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毎日のちっちゃなあったかさ、気づき、ワクワクドキドキを体験させてくれる本。読んでいて自分の知らない感情がたくさんでてきて、ハッと思うし、なによりあったかい。
喫茶店でゆっくり時間をかけて読んだよ。
短編になっていて、どのお話もカラフル。
家族、友人、旅先で出会った人、恋人、一晩の恋、初めての恋、、、、
この筆者の人は本当の意味で自由だと思ったし、もちろん私たちの人生だって同じように自由なんだ、ってわかってるようでわかってないことに気づけた。
はぁ素敵だったなー私ももっと素敵な言葉書きたい!し、目を凝らして毎日のキラキラを見逃さないように素敵に日々を過ごすぞ!!!今度松浦さんのやってる本屋さんカウブックス、いきたいな。
Posted by ブクログ
大好きでできれば常にかばんに入れておきたい本。
松浦弥太郎のごく短い随筆集です
この人の目から世界を見ると、
私が見るよりもっともっとキラキラきれいに見えてるんだろうなあと思います。
日常のきらきらにもっと気がつけるように
毎日もっと丁寧にやりたいなと思わせてくれます。
Posted by ブクログ
若い頃を思い出させる、くすぐったくなるような・・・
ちょっと変わってるけど、そんなことは何も気にすることはない。自分は自分と改めて気づかせてくれる。
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くそう、
・・・どうしてこんなに素敵なんだ。
ほんと、どこまでも正直で透明で素敵な文章。
てゆーか、読んでて気持ちよかった!
あたしもなんだか書きたくなってしまう。
自分の中の素敵度のかけらが磨かれた気分です。
Posted by ブクログ
本に対するひたむきなパッション、
「好き」への熱い熱いエネルギー、
素直すぎる言葉でこの二つをとにかく綴る。
めくってもめくっても、
著者のハートがぽんぽんと飛び出して来て、こちらに
向かって当たってくる。
なんという人だ!
追:
私は文庫本に収められている解説がことごとく
大嫌いである。概ねろくなのがない。
各種プログラムの寄稿解説も大嫌い。
どうして多くの皆さんは、安易に作品を壊す文章平気で書くのだろう。
でもこの書の解説(角田光代 著)は良かった。
これはすごくレアな事。
この点においてもこの本の印象花丸二重丸。
Posted by ブクログ
途中読み辛いな〜〜と感じもしつつ、でもやっぱりステキな言葉たちがたくさん。解説の角田光代さんの文章もこれまた素敵で、読むなら最後の最後まで、がおすすめ。
Posted by ブクログ
中目黒古書店「カウブックス」の店主にして「暮らしの手帖」の編集長松浦弥太郎。
古本屋の社会的地位をぐっと持ち上げたパイオニア的存在。
男性だし、年下だし…とちょっと小ばかにして、教訓めいた言葉にも耳を貸すつもりなかったけど、いやなかなかいいじゃん、この人。解説の光野桃さんも書いてたけど、女性的視線も持ってるんだよね。だから「暮らしの手帖」か…。
短編小説あり、本の紹介あり、エッセイありでとってもお得で中身の濃い一冊。もっと彼のことを知りたくなりました。
「毎日何かを十年」の章が好きだな。
「とにかく毎日(一生懸命じゃなくても)十年続けたらものになるんだ。」毎日はかけ算になる。今日やって、明日もやれば4倍。また次の日もやれば8倍になる。毎日でなくて間があいてしまうと足し算になってしまう。
本当はこの言葉は吉本隆明氏からの引用。
でも多くの本を読み、心に響いた言葉や話を私たちに提供してくれる松浦氏もすごいと思う。
彼の場合の毎日はギターと文章を書くこと。私の場合は…英語と料理かなぁ…あれ、ものになってないぞ。
Posted by ブクログ
なんだか、良いなぁと思える本。ほっとする。言葉が優しい。素敵なやりたい放題の朝、夕焼けスープ、喫茶店の女の子の淹れるおいしい珈琲の秘密、少女が売る特別な冷たいレモネード。ラファエルおじさんの素敵な本屋さんとジャムとパン、娘さんとの話が印象的。
Posted by ブクログ
自分の中の「好き」「いいな」という気持ちに敏感になるって、実は結構難しいことで、無意識のうちに、ちょっとした手間やお金を惜しんだり見栄をはったり遠慮したりして、そういう気持ちから目をそらしてしまうものだ。でもこの人はそういう気持ちをしっかりと見据えてとらえて、素直に好きなものや人や言葉や景色を自分のまわりに置いている。目をそらすことに慣れてしまった私にはこの人のように生きることは簡単ではないけれど、少しずつでも変えていきたいなと思わされた。
Posted by ブクログ
こういう本ほんとに好きだ。
日々の事の小さいことに敏感でいたいと思う。
空の色の変化に気ついたり、のらねこにあいさつしてみたり。
雨粒のようなちいさくて大切なものがたくさんつめこまれている本です。
Posted by ブクログ
気分によって面白く読めるかどうかが
非常に左右される本。
面白いというときもあり、
ゆっくり過ぎて落ち着かないときもある。
なんというか、いろいろあるエッセイのうちの
すべてのリズムが合うわけではない。
自由さと女々しさに、
共感もするし、落ち着かなく感じることもある。
こういう生活に対する羨望と、
ゆっくり生活しすぎてスピード感のない文章へのいらだちと。
いつもそういう両極の感情が呼んでいるとぶつかる。
大きな大きなクイーンサイズの毛布は
いいなとおもう。
Posted by ブクログ
寝る前に少しずつ読むのにぴったりな感じのエッセイ。サンフランシスコに行きたくなる。なんというか、善人のかたまり?みたいな、品がよくてまっすぐな感じ。心がきれいそうというか。最後のほうにあった、文章を書いていくことに対する気持ち、みたいなものになんだか感動めいたものも感じた。なんとなく、村上春樹のエッセイや片岡義男っぽい感じもする。似てるといわれている植草甚一は読んだことないのでわからないけど。個人的に、昔からどうもビートジェネレーションというものがいまひとつぴんとこないので、本の趣味は合うとはいえないのかも。カウブックスは今までに二度ほど行ったけれども、なにも買わなかった記憶があります。でもまた行ってみたくなりました。
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店先で、表紙とタイトルに目がとまり、パラパラ開いてなるほどと思った箇所もあった文庫本の著者は、トラックで移動することから始めた古本屋さん、現「暮らしの手帖」の編集長さん。
さらりと書かれて、旅や本の話も面白いし、内容もとらえどころも悪くはないのだけど…
何だろう…、フリーペーパーを編集したものだそうだけれど、文章が少々素人っぽいのかな。
たとえば、お子さんの話を描写するのも、ほほえましいというのはわかるんだけど(苦笑)、全般にもう少し客観性があると、随筆としても練れてくるかもしれませんね。
Posted by ブクログ
まったく知らない著者でした。
随筆とあったからいかにもな随筆っぽいのをイメージしていたらかなり違った。あか抜けててロマンチックで知的で詩的で意識高い系でコミュ強。ほどよくスノッブなところがチャームポイントか。そこらへんちょっと村上春樹っぽい。あるいは芸風は違うけど今風の『なんとなく、クリスタル』。あとこの著者のセンスは民藝運動に近いのかもしれないとも思ってたら河井寛次郎さんの話も出てきた。
志高く独自の美意識、一冊前に読んだ『キャンティ物語』の伝説のイタリアン・レストラン〈キャンティ〉に出入りしててもおかしくない人やとも思った。
こういう人物を前にするとぼくなんかはついつい「生きててすんまへん」と頭を垂れたくなる。
赤を生活に取り入れること。(p.30)
羊毛一〇〇パーセントでクイーンサイズのとっても大きな毛布です。(p.31)
あの時、あの場所、あの人のために、どうしても弾きたいのです。(p.39)
知春花。(p.43)
古い手帳を開くというのは、それだけ不思議な期待に心躍らせるものなのです。(p.43)
自分の手が好きであること。いわば、これはぼくの生活のものさし。(p.46)
それはルールがないルール、優雅なわがまま、というのを日常生活にちょっと取り入れてみる。それが現代においてとびきりに爽快だということなのだ。(p.56)
なーんもしてないようだけど、とびきりに自分らしい一日です。だいいちお金を持ち歩かないってのが、らくちんでいいんだな。いろんなことでくよくよしてたけど、もう、へのかっぱって感じ。(p.70)
「静かに見つめながら、前に進むこと」ぼくにとってこの言葉はいまだに大きい。そして、何事においても大切な道しるべでもある。(p.198)
心の鮮度。(p.217)
ぼくが旅で培い、大切にしてきたもの。言葉にすると〝何者にも服従しない幼さ〟である。(p.239)
自分に与えられた役目を果たすための道具がお金。ってことは預かりモノでもあるんだな。(p.263)
孤独とは人間の条件なのです。(p.270)
自分らしさは表に出すのではなく、そっと内側に置いておくこと。(p.272)
大切なものは、いつも見えるところ、すぐにさわれるところ、風がよく通るところに置いておく。これが保管の秘訣なのです。(p.308)
何よりも初々しさが大切だと思ってきました。何よりもウソのない笑顔が大切だと思ってきました。人に対しても世の中に対しても。(p.312)
■興味抱いた本
阿部昭『みやげの小石』
『日本の名随筆③猫』
河井寛次郎『火の誓い』
萩原朔美『毎日が冒険』
ソール・バス『アンリくん、パリへ行く』
ケルアック『路上』(ずっと読むつもりでいて未読)
Posted by ブクログ
松浦さんの本はまだ二冊目です。
たった二冊読んだ中での感想ですが、ぶれない人だなぁと思いました。
何かを毎日少しずつ練習すること(松浦さんの場合はギターですね)、10年続ければものになるということ。
前に読んだ本と同じことが書かれていて、そういうのを本当に大切にしているんだなぁと思いました。
あと、松浦さんは本屋を営んでいたり編集や執筆など仕事人としてのイメージしかなかったので
前半部分のエッセイはプライベートがみえて、読んでいいのかとまどいました(笑)
Posted by ブクログ
友人よりいただいて読んだ本です。
著者の事をほぼ知らないまま読んだので、最初は「何の本だろう?」と思いましたが、最後まで読んで、なんて前向きな人なんだろうと思いました。
「好きなこと、物、人」を表現するのはとても難しいと思いますが、素直で温かく、すっと心に入ってきた感じです。あまりのエピソードの多さに、本当?と思う部分もありましたが、さらっと読むにはとてもいい本だと思います。
Posted by ブクログ
「暮らしの手帖」の編集長さんの随筆集。
暮らし、をテーマにしていて、
なおかつ生活感がない(?)エッセイが好きです。
「ていねい」に暮らしている感じがします。
Posted by ブクログ
カウブックスの店主にして『暮らしの手帳』編集長のとても親密な筆致のエッセイ。人と違っていること、自由を求めることを肯定する本。ふわふわした文体に苛立つたびに、自分の生活を少し見直したくなる。