鳴神響一のレビュー一覧

  • 神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜

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    舞台は神奈川県警。ときに捜査協力を得るための専門家登録精度みたいなものがあり、主人公の細川春菜はいわゆるオタクの担当という設定。着任早々、発生した殺人事件の捜査で、そのオタクたちに話しを聞いて事件解決に奔走する、というストーリー。

    本作では鉄道オタクたちに聞き込みを重ねる設定でしたが、事件解明につながる聞き込みにいたるまでの過程がちょっと長いかな、と感じました。聞き込みを重ねるうちに少しづつ事件のヒントが集まってくる、という展開のほうがおもしろかったのは、などと思ってしまいます。捜査にムダはつきものといいますが、読み手にとってのムダはあまり多くない方がよい、かなと。

    とはいえ二作目もあるよ

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    2022年01月15日
  • 風巻【しまき】 伊豆春嵐譜

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    明治初頭、実際あった「ニール号沈没」を下敷きにしたお話。。。まあ実際にどの登場人物が創作なのかどうなのかは史実に疎いのであんまりわからないところではありますが、詳しい解説とか入ってる人物はそうなんだろうなあ、と思うくらい。
    なかなかに興味深く読みましたが、史実が下敷きになっているので展開がわりとあっさりしている感が。心情を追うっていう場面がとにかく少ないからそう感じるのかな。もっとずっとフィクション側に傾けて「この時この人物はこう考えていたのだ」くらいのほうが物語としては楽しめる・・・ような気がしました。

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    2021年12月15日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 エピソード・ブラック

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    気づいたらシリーズ10作目。

    上杉&織田コンビによる香里奈の弔い合戦でした。
    夏希は少ししか出てこなく、心理捜査はほぼなかったです。
    生前の香里奈の出てくる過去編はどんなに明るいやりとりでも悲しい結末に繋がるのがわかっているので少しつらかったです。

    一区切りついた感じですが、まだ続くようなので楽しみです。

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    2021年12月03日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー

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    11月-19。3.0点。
    真田夏希シリーズ。横浜港で爆破予告があり、実際に爆破。テロ事案として「レッド・シューズ」を名乗る犯人が声明。
    かもめ百合として、捜査に参加する夏希。。。

    大きめの風呂敷を広げたが、真相は意外とこじんまり。。。まあ、短めで読みやすかった。

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    2021年11月29日
  • おんな与力 花房英之介 : 3

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    202110/女性である志乃が、死んだ双子の兄に成り代わり与力・英之介として事件解決していくシリーズ第三弾。美形で頭脳明晰で剣術も達者というスーパーマンだし、設定や物語展開はテンプレ感あるけど、わかりやすく楽しめるのでエンタメ時代物。女性なのに男性として生きている志乃が調査の際には町娘や芸者に扮装するというのも、志乃の外見と心情の描写が面白い。

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    2021年11月24日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 クライシス・レッド

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    10月-19。3.0点。
    真田夏希シリーズ。キャリアの織田とデート中、分室での特命捜査の依頼を受ける。分室には上杉という、風変わりなキャリアが。。

    読みやすく、サラッとしている。新キャラの上杉、なかなかクセがあり面白い。
    ストーリーはまあまあ。次作に期待。

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    2021年10月28日
  • 風巻【しまき】 伊豆春嵐譜

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    世界の片隅で来てきた人間が思いがけず未知(あるいは世界)との遭遇を果たす話はどれも魅力的でロマンに溢れている。

    会話はもっぱらお互いの母国語だけど、うまい具合に意思疎通できるようにまでなった達吉とトムを見ていると、相手に出会う前から言語を学ぶ意味を考えてしまう。
    亮子さんのように留学を経て英語が流暢になっても本心をそのまま伝えられないことだってある。(彼女の固い意志だけど、そこがまたやりきれなかった)気持ちと言葉について悶々とした時間だった。

    語りでの人物紹介や時代背景の解説が豊富。
    中には現代に当てはめた解説も含まれていて、歴史小説としては読みやすい部類に入ると思う。(たまに現代に近づき

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    2021年10月21日
  • 神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜

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    真田夏希シリーズと同じ舞台ですが、こちらは地元密着な感じです。
    江ノ島署の加藤さんが冒頭少しだけ出ていました。

    「ヲタク」担当となった細川春菜巡査部長が浅野康長警部補と登録捜査協力員(ヲタク)から話を聞いて、事件の真相に迫る話です。

    鉄道にまつわる様々な見解がすごい(熱)量で伝わっていきます。

    元々知っているスポットとか、利用したことある列車が出てきてイメージしやすかったです。

    今回は「捜査指揮・支援センター」のメンバーはほぼ出てきませんが、活躍が期待できそうな濃そうな人達だったので、次作も楽しみです。

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    2021年10月11日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 エピソード・ブラック

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    3作か4作で終わると思っていたが、さすがに何作目か分からなくなってきたので、そこは割愛。
    前作のエピローグで、上杉と織田が語っていた10年前に亡くなった二人の同期・香里奈の事故死の真相を描く。
    10年前、香里奈の誕生日を祝った後、一人で帰路についた彼女がひき逃げに遭い、事故死する。
    その後、犯人は山奥で自殺し、被告人死亡で起訴され、事件は幕引きされたが、織田の執念の情報収集で当時の犯人とされた人物は背乗りされていたことが判明。
    再度、彼女の死に疑念を持った上杉と織田は独自で捜査を開始する。
    亡くなった当時、香里奈は神奈川県警捜査二課。彼女の追っていた事件が、彼女の死に大きな影響を与えており、そ

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    2021年09月18日
  • 神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜

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    ネタバレ

    神奈川県の警察官細川春菜は28才だがとても若く見られる。その親しみやすい外見を生かして協力者から情報を聞く、優しく素直な態度は好感が持てた。被害者は鉄道マニアとのことで、鉄道の知識を持つ協力者に話を聞き、鉄道ヲタクといっても撮り鉄、乗り鉄、駅鉄、音鉄、録り鉄、車輛鉄、時刻表鉄、廃線鉄、模型鉄など細分化されていることを知る。走行音に詳しい高校生が事件解決につながる事実に気づく場面にドキドキした。

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    2021年08月29日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト

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    07月-21。3.0点。
    真田夏希シリーズ。殺人が行われた場所で、時限式花火が。いつものように夏希がSNSを通じ、犯人にコンタクト。
    警察庁織田は、テロと断定するが。。

    事件→SNSでコンタクト→解決というパターンが確立されている。電車で助けた女子高生のお陰で一気に真相へ。うーん、ちょっとご都合主義な気が。。

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    2021年07月30日
  • 脳科学捜査官 真田夏希

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    読みやすさと言うのではシリーズもので読みやすいです。でも刑事物のイメージとは違って、泥臭さや暴力的なものからは少し離れているかな。女性が主人公と言うこと、鑑識の犬が出てきたり。
    足で稼ぐ昔ながらの叩き上げの刑事とかそういったものからとは現場の意識や考え方、組織でのあり方など主人公の大変さがあるかな。
    淡々と読めます。こういった特別捜査官が今後必要になってくるのかなあって思いながら手に取りました。

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    2021年07月27日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 ストレンジ・ピンク

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    前作が2編編成という形だったので、それで終わりかと思いきや、あっさり新刊が出た。
    しかも、織田と上杉の過去の序章から始まるという形で。新章突入なのか、これまでの事件より、少し事件自体が社会派となっており、かもめ★百合の出番も少なめ。
    茅ヶ崎や藤沢で連続して起きた爆発事件。
    実的な被害は少ないものの、犯人がSNSで犯行声明を出した為、夏希にも捜査本部への参加要請がされる。
    どこで事件が起きても、所轄も含め、登場人物が変わることのない、このシリーズ。
    なので、捜査本部に突如現れた、夏希の秘書を買って出た捜査一課情報係の真夕の存在は最初から違和感…
    ラストまで読んでも、予想通りの展開で、何故そこまで

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    2021年07月18日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 イノセント・ブルー

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    06月-28。3.0点。
    神奈川県警心理捜査官、シリーズ第二弾。江ノ島で殺害された遺体が発見される。犯人から指名された真田麻希、爆破をほのめかす殺害予告も。。。

    サラッと読める。真犯人に行き着くプロセスが、はしょられすぎていた。。

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    2021年06月25日
  • 神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜

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    ヲタクと言うにはふさわしい内容。今回は鉄道についてだったが、シリーズと書いてあるには第2弾も期待するが、作者の取材が大変なんだろうなと余計な心配をしてしまうほど、狭く深い1冊。ダメな人間には全く面白く無いと思う。

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    2021年06月24日
  • おんな与力 花房英之介 : 2

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    第1巻から始まった事件は解決を見る。
    放火、押し込み、嫌がらせと立ち退き。
    調べていくと一つの大きな企みが。

    時に深川芸者、時に女剣士に変装しながら捜査をする志乃こと花房英之介。亡くなった父親から助けを依頼された船宿の女主人と幇間。

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    2021年06月23日
  • おんな与力 花房英之介 : 1

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    双子の兄が暴れ馬から幼児を守ろうとして死んだ。
    妹である志乃は、薙刀の腕は免許皆伝おてんば娘で度胸もある。兄に代わって与力の見習いとして奉行所に出ることにした。

    秘密を抱えながらの捜査。
    大きな秘密が隠されていそうな事件に出くわす。
    2巻に続く決着のつかない事件。

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    2021年06月23日
  • 脳科学捜査官 真田夏希

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    ネタバレ

    う~ん、警察ものということで読んでみましたが、今一つ、という印象。とにかく前半のスピード感のなさが読んでいて退屈でしたね。後半、爆破事件の犯人が登場するあたりからはいくぶん持ち直して、臨場感も出てきましたので、±ゼロで標準的な星3つとしました。

    主人公でタイトルにもその名を冠する真田夏希のキャラはヒロインとしてあまりにも平板、脇役たちも濃いキャラの人物がおらず力不足は否めません。

    警察ものですが、主人公の真田の仕事を離れたプライベートを描くシーンではおしゃれなイメージが強調されていて、物語のトーンとそぐわない感じです。

    こうなると犯人のキャラだけが唯一強烈に見えてきますすね。とはいえ色々

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    2021年06月22日
  • 刑事特捜隊 伊達政鷹2 織姫の夜

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    06月-17。3.5点。
    お客様相談室、第二弾。
    平塚の七夕祭り、コスプレでダンスする女子高生のコスプレが盗まれる。捜査する面々。。。

    伊達の「勘」が鋭く、上手い持って行き方をする。軽い感じのシリーズだけど、ストーリー、人物描写がしっかりしている。次作も期待。

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    2021年06月16日
  • 脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー

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    最近、旧来のお気に入り作家の新作が少ないので、自分にとって新分野開拓の位置づけで購入した本。

    警察物で、警視庁でなく神奈川県警が舞台になっている点には目新しいものがあったが、警察や心理学について説明調の書き方が、読んでいるうちに眠気を誘う。

    シリーズものなので、あわよくばと期待したが、唆られるところはなかったなぁ・・・

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    2021年06月16日