今村昌弘のレビュー一覧

  • 明智恭介の奔走

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    『屍人荘の殺人』で葉村譲の先輩でミステリ愛好会会長の明智恭介が主人公の日常ミステリー短編集。
    屍人荘の前日譚ということになるけど、屍人荘とのギャップがすごい。

    サークル棟への侵入事件や、試験問題の窃盗事件、寂れた商店街でのちょっとした謎など、日常の謎が中心。
    現場の観察や関係者との会話から得られる情報をもとに観察力、洞察力を駆使して謎を解く。屍人荘のような派手さのない正統派のミステリー。

    ただ屍人荘シリーズとして読んでしまうと物足りなさを感じてしまうのと、明智くんと葉村くんのたわいのない会話が逆に悲しくなってしまうね。この後あんな事になるなんて…

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    2025年08月31日
  • 明智恭介の奔走

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    シリーズ全作読んだ後の本作。
    他の作品のホラー&パニック的な要素は全くなく、日常の謎を明智さんと葉村の掛け合いを楽しみながら読む短編集。
    それぞれの作品において主人公的な立ち位置の人物が変わるのと、各作品最後にちょっとしたどんでん返しがあり、そこは飽きずに読めたポイントかなと思う。
    が、やはりシリーズ本編の作品に比べるとかなりインパクトには欠けるのでそれを期待して読むとちょっと期待外れかも。

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    2025年08月29日
  • 明智恭介の奔走

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    ネタバレ

    『屍人荘の殺人 』が起こる前の、ミス愛(ミステリ愛好会)会長明智恭介のストーリー。
    葉村との軽快な掛け合いなど、ミステリというよりコメディタッチな感じ。
    いわゆる「日常の謎」系の短編集。
    どれもいまいちインパクトがないというか、まあ大学生の探偵ごっこなんてそんなものだとは思うが、ミステリとしてはやや面白みに欠ける。
    ミステリとしてではなく、明智や葉村のやり取りを楽しむメインなのかな?
    謎も細々していて、辻褄合わせのような謎解きに無理やり納得…みたいな感じだった。
    ⭐︎2.5

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    2025年08月22日
  • 明智恭介の奔走

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    屍人荘の殺人から、そのシリーズは全部読んだ。
    ヒルコさんが好きだが、今回は明智さん特集。
    屍人荘読んだ後だから切なくてたまらなかった。
    明智さんとハムラくんのやりとり、いつもの突拍子もない明智さん。
    色々なお話が入ってる明智さんの短編集のような感じ。
    明智さーん(༎ຶ⌑༎ຶ)切なくなった。

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    2025年08月12日
  • 魔眼の匣の殺人

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    ネタバレ

    予言は必ず的中する。
    それを主とした殺人。
    なかなかいいんじゃないでしょうか。
    確かに前作に比べてインパクトに欠けるのは否めないですが。

    しかし、ハウダニットについて、十色さんが殺される前の描写がもっと詳細にあって欲しかった。
    また師々田さんの父親のことや、純くんが何かキーになるんじゃないか、と匂わせてだけど特には無かったですかね。あと本物のサキミさんは、もう予言はしてなかったのでしょうか?

    最後の死闘は面白かったですが、もうひとつ欲しかったのが僕の本音であります。

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    2025年08月08日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖好きじゃないけど
    書いている作家さんたちが好きで読んだ。
    一穂ミチのが、あまりにひどくてつまらなかった
    けど、他のはまあまあ面白かった。
    白井智之が、らしくない笑

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    2025年08月07日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    あまり知らないのに、手を出した自分が悪いです。
    もう少し元ネタが分かったら、もっと楽しめたんだろうなぁ
    本棚に入れておいて、いつか読み直そうと思います。

    女子校の2人がとても新鮮でした。

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    2025年08月04日
  • でぃすぺる

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    ネタバレ

    うーん。
    読みやすい小説だと思います。スイスイ読めましたが、結局、主人公達が何もしなくても街は無事守られていたのではないか?という感想が来てしまいました。

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    2025年08月04日
  • 魔眼の匣の殺人

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    シリーズ一作目『屍人荘』に続き、またちょっと特殊な設定のミステリー。
    屍人荘は"ゾンビ"というトンデモ設定のせいでミステリー部分が若干希薄に感じたような記憶があったのだが、
    今回は比較的インパクトの少ない"予言"という要素が盛り込まれていた。

    ミステリーとしての納得感みたいなものは今作の方が強いかな?

    登場人物が少なめなので途中からなんとなく犯人は目星が付いてきてしまったものの、細部に伏線が張られていて楽しめた。

    あと前作もそうだがこの作者は、登場人物にその見た目とリンクした名前を付けてくれるので(赤系のコーデしてる人の名前に「朱」っていう字を入れ

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    2025年07月25日
  • 明智恭介の奔走

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    ある意味お待ちかねの短編集。あの明智先輩がどの程度の名探偵だったかがやっとわかった。剣崎比留子シリーズが猟奇的なのでこちらの日常系な謎解きは物足りないながらもホッコリ。ビシッと決めきれない明智先輩が憎めない。彼のその後を思うと切ないけれど。
    あくまで「屍人荘の殺人」あっての作品かなあ。謎解きが面白くないわけじゃないけれど、剣崎比留子シリーズが奇抜なので小粒に感じてしまう。

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    2025年07月24日
  • 魔眼の匣の殺人

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    一転二転と三転とラストもなかなかでした。

    なかなか凝った内容で、ミステリマニアのミステリ。みたいな感じ。
    あとがきにもありましたが、館ミステリでアガサミステリで、有栖川有栖的ミステリで、ライトなラブもあるような、金田一少年の事件簿みたいな二人がつかづはなれず難解を解いていく。

    みたいな感じ。

    面白くなくはないんだけど、入り込めはしないのは人物描写なのか?
    そもそもわたしが年齢的に受け入れられなくなったのか。わからないんだけど、いまいち没入できず。

    へぇーで、終わってしまうのは、作り込みすぎてて

    それでね、それでね、そしたらね、みたいな聞いて聞いて感もある感じ。
    実はさぁーみたいな。

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    2025年07月19日
  • 明智恭介の奔走

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    第1作目でも、命を落とした明智先輩。
    懐かしい人に会った気持ちになりました。

    でも考えてみれば、明智先輩が活躍して事件解決になったところは知らなかったな~と。

    そんなことを思いながら読みました。

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    2025年07月12日
  • 明智恭介の奔走

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    明智が遭遇した日常ミステリー(にしては、事件が大きいか?)の短編集。
    ①大学でおきた、コスプレ部の盗難事件。犯人は倒れていたが、誰にやられたのか?
    ②商店街で大金で購入されたビルの謎と、1000円の秘密
    ③明智が酔倒れて、気がついたら、パンツを履いておらず、引き裂かれて室内にあった。いったい何があった?
    ④試験問題の入ったUSBが盗まれた?犯人は配達業者に扮したものかと思ったが…
    パズルのピースが揃わないと、正確な推理は無理だよね
    ⑤まだ大学1年生の明智が、バイト先の探偵事務所でばら撒かれるストーカー的な手紙の事件に遭遇。
    被害ばかり受ける明智に幼い印象をもつ。
    そして、先輩達がカッコいい!二

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    2025年06月12日
  • でぃすぺる

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    七不思議ホラー×ミステリー
    自分が怖いって思うホラーと、案外大丈夫って思うホラーの違いがわかって新発見だった。

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    2025年06月10日
  • でぃすぺる

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    ネタバレ

    屍人荘の殺人の作者でしたかー。どうりで。
    ミステリーと実は友達には公言していないオカルト好きという密かな趣味を同時に満たしてくれる小説だった。
    七不思議や都市伝説とかワクワクする。結局それにかこつけた終わり方ではない所も作者ならではというか。現実と非現実がうまく共存している感じ。木工所でできたあたりで何故か急にオカルティックナインのコトリバコの回を思い出したが。
    それよりも小学生でこの推理力はちょっと知能高すぎだが、一緒に真相がどんどん明らかになっていく様子は楽しかった。
    作間さんが味方じゃなかった時のショックはすごかったけど、マリ姉が自殺はあんまり納得いかなかった。しかも片割れがまだあるとい

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    2025年05月27日
  • 明智恭介の奔走

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    明智恭介のキャラや葉村くんを覚えてなくて、思い出すまで時間がかかった。
    短編集。
    「とある日常の謎」は、ミステリとも言えない感じで。
    「泥酔肌着引き裂き事件」は私でも最初から謎が解けた。。
    「手紙ばら撒きハイツ事件」はストーカーが手紙を郵便受けに入れてくる話で、人間関係がややこしいのですが謎解きっぽくて面白かったです。

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    2025年05月25日
  • でぃすぺる

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    幅広い年齢層に読みやすい本。
    ただ、小学生が読むには人間関係が複雑かも?

    お話自体は好き嫌い分かれそうかなぁと思いました。
    最後まで読んだけれど、私は中盤くらいまでが好きだった。

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    2025年05月15日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川作品を読んだことがないので、正直よく分からない部分もちらほら。
    ついでに今回お初の作者さんも半分くらい。
    でも読むきっかけになるんではないかと…
    そういう意味では良かったと思う。
    どの作品も読みやすかった。

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    2025年05月12日
  • 明智恭介の奔走

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    スピンオフの短編集。
    時間潰しに良かった。
    個性ある主人公的登場人物を本編ではあっさり退場させていて勿体無いと思ったが、スピンオフで登場させて、やり方が上手いなあと思った。
    本編とは全く真逆の日常の謎解き。

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    2025年05月12日
  • でぃすぺる

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    ネタバレ

    面白かった。

    登場人物たちがとても賢く、ジュブナイルにしてはやや理性的すぎる感はあるが、おかげで読みやすくもあった。
    また、壁新聞という動機によって、彼らの行動に納得しながら読み進められた。

    8合目あたりまで「でも結局、真相は人間なんでしょう?」と思いながら読んだため、裏切られて嬉しい。
    ありがとう怪異!

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    2025年05月07日