今村昌弘のレビュー一覧

  • 兇人邸の殺人

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    『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾。
    遊園地に作られた兇人邸を舞台にした特殊設定ミステリです。
    兇人邸の構造が複雑すぎて…。
    勿論、建物の図面はあるんですが、空間把握能力がない自分は、部屋と部屋の位置関係がよく分からず、理解するのを途中で諦めてしまいました。

    館の中に殺人鬼の巨人がいて、犠牲者の首を切断して一箇所に集めている…その中に比留子と葉村、そして斑目機関の資料を探す者、その秘書、護衛の4人の外国人が閉じ込められるというお話です。
    ミステリにおいて首を切り落とすのには、そうしなければいけない合理的な理由があるはずで、巨人側の理由は納得できたんですが、犯人側の理由があまりに想像の範囲外で読ん

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    2025年12月14日
  • 明智恭介の奔走

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    ネタバレ

    2018年本屋大賞の続編、スピンオフ作品

    『屍人荘の殺人』で強烈な印象を残しながら、物語の途中であっさりと退場してしまった明智恭介。
    「あのキャラクターを、あそこで終わらせるのはもったいない」と感じた読者は多かったはずだ。本書『明智恭介の奔走』は、そんな思いに応えるかのように、彼が生きていた“過去”の事件を描いた短編集である。

    舞台は神紅大学とその周辺。殺人事件は一切起こらず、扱われるのは盗難騒ぎ、日常の違和感、試験問題の消失、奇妙な悪戯など、ごく身近で小さな謎ばかりだ。いわゆる「日常の謎」ミステリであり、米澤穂信の古典部シリーズが好きな人には特に相性がいい。個人的にも、死人が出ないミステ

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    2025年12月13日
  • 屍人荘の殺人

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    夏のペンション、個性的なキャラクター達そしてクローズドサークル!
    ……まあかなり特殊な条件下のクローズドサークルなので好き嫌いは分かれそうですが、しっかりミステリとして楽しめました。
    ファンタジー寄りの特殊条件下なので、途中でなんでもありなんじゃないかと思ってしまうところもありました。

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    2025年12月12日
  • 明智恭介の奔走

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    残念ながらシリーズ第一作で退場した明智恭介が、短編集で帰ってきた。
    あれだな、本編にもこれくらいのけん引力のあるキャラクターがやっぱ必要だな。話の展開も早いし読んでいて楽しい。それでいてミステリ要素もしっかりとあって読み応えも悪くない。返す返すも惜しい人を・・・

    ただ個人的にはあの言動で見た目がシュッとしたイケメンというのはなんかなあ。もっと見た目も押しが強い癖の強い人物であってほしかった。なんとなく。表紙の装丁画とかかっこよすぎません?せめてアロハではいてほしかった。できればノーパンで。

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    2025年12月08日
  • 屍人荘の殺人

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    推理ミステリー、オカルト、ホラーを掛け合わせた作品。
    受賞多数の話題作で期待して手に取りました。

    大学サークルの夏合宿で避暑地のペンションに集まった男女。未曽有のアクシデントによって閉じ込められ、この世のモノとは思えない恐怖が迫り来る。そのような状況下でさらに不可思議な殺人事件が発生してしまう。犯人、動機、犯行方法とは一体?同行していたミステリ同好会の葉村が探偵少女とともに謎解きに乗り出して・・・というストーリー。

    各登場人物のキャラ、独自のクローズド設定などよく練られていて、興味を喚起されてスンナリ話に入っていけました。
    最後の謎解きもドンデン返しは無いものの、上手く盛り上がる流れになっ

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    2025年12月07日
  • 魔眼の匣の殺人

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    ネタバレ

    『全部予言が悪いんだ』以上!感想終り!
    ミステリーというよりもSF小説のつもりで読んだ
    予言が必ず当たる世界、登場人物は予言的中に向け
    自ら行動をせねばならない、せねばならぬのだ
    だって・・・予言されちゃったんだもの
    ***********************
    神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子は、
    人里離れた班目機関の元研究施設“魔眼の匣”を訪問
    するが外界への唯一の橋が燃え落ち閉じ込められた
    予言者である老女「あと二日のうちに、この地で4
    人死ぬ」と告げ、葉村たちを混乱と恐怖が襲う、残
    り48時間、二人の予言に支配された匣のなかで…

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    2025年11月27日
  • 屍人荘の殺人

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    綾辻行人の館シリーズものと思い、読み進めていくとまた異なったジャンルが含まれているクローズドサークルもの、パニックホラーにちかいテイストを入れることでトリックに幅広さがでて、読むのが新鮮だった。
    犯人の復讐による犯行動機は誰にでもあり得ることで他人事ではないと感じた。誰でも他人の一番醜い部分を見たらそう思うかもしれないが、それ限定でみずに全体を俯瞰して見ることが大事と感じた。

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    2025年11月24日
  • 屍人荘の殺人

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    ネタバレ

    ミステリあるあるの館にいって殺人が起きるのかなと思ったらまさかのゾンビが出てきた。上手く密室殺人とゾンビを使った殺人のトリックが、使われていてなかなかに面白かった。犯人も男に恨みを持っていることがわかっていたので女性なのだろうと推測するのが簡単だった。主人公も少し殺人に関わっていると思わなかったのてなかなかにおもしろかった。

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    2025年11月19日
  • 魔眼の匣の殺人

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    本格的なミステリーでやられた。予想を裏切った展開もあり、比留子さんが裏の裏をかいてくる。次作にも期待。

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    2025年11月15日
  • 屍人荘の殺人

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    『屍人荘の殺人』
    2017年第27回鮎川哲也賞
    2017年第30回このミステリ-がすごい!第1位
    2018年第18回本格ミステリ大賞受賞

    あとがきに 有栖川有栖氏が怪物的な傑作、驚異の新人による衝撃にデビュー作とされています。


    再び、遠田志帆さんのカバー。
    今村昌弘さんは初読みです。

    2017年に鮎川哲也賞を受賞し、いまなお続編が刊行され続ける人気シリーズ。
    時折、皆さんの本棚でお見かけして「いつかは読もう」と思っておりましたが、ちょうど借りることができました。
    本格推理は卒業と言いながら、読ませていただきました。

    このタイトル“屍人”は、小野不由美さんの“屍鬼”を意識されているので

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    2025年11月14日
  • 屍人荘の殺人

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    中盤で想像をしていなかった事態が起こるんだけど
    その時に読むのやめようかと思ったんだけど
    一応最後まで読もうと読んだが
    読んで良かったと思う。
    中盤で現実離れしすぎてちょっと・・・って思ったけど
    面白かった。

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    2025年11月11日
  • 魔眼の匣の殺人

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    屍人荘の殺人の続編。
    前作があれだったから、どんな物がお出しされても負けない気持ちで読みました。ちゃんと骨子はミステリーなのはさすが。

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    2025年11月02日
  • 屍人荘の殺人

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    ネタバレ

    一応ネタバレありの感想とします。
    クローズドサークル系のミステリーですが、FSとミックスしています。
    昔の小説のように現代においては、スマホもあり、なかなか孤島に残されることはないため、クローズドサークルの世界観は難しいですがこの作品はまさかの...
    展開も一気に進むため、楽しめました。

    パニックホラーとミックスされていて、私は少し苦手でした。

    推理パートは面白いです。次回作も購入しました。

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    2025年11月01日
  • 兇人邸の殺人

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    ハラハラしながら、何が起きるんだろうという一方で冷静な主人公もいて面白かった。
    ただ最後がよく分からず終わったのが残念。

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    2025年10月30日
  • 兇人邸の殺人

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    シリーズ第三弾
    今回も趣向を凝らしたクローズドサークル
    図面が頭の中で追いつかない場面もあったが楽しく読めた
    次作にも期待

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    2025年10月29日
  • 明智恭介の奔走

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    探偵大学生、明智くんの日常の謎を解明。死人荘の殺人のような、背筋が凍るミステリーではないものの、助手羽村くんとの軽快なやりとりが面白かった。軽めに読めるミステリー。短編5つの中に、重めも軽めもあるのがちょうどいい。

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    2025年10月20日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    それほど有栖川有栖の作品は読んだことないのだけれど、知らなくても楽しめる作品が多かった。一番好みなのはやはり白井さん。いろんな意味で本人らしさをしっかり出しつつも良さが出ていた。

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    2025年10月01日
  • 魔眼の匣の殺人

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    前作「屍人荘の殺人」もそうであったように、このシチュエーションであるからこそ起こり得る殺人/動機が見事なロジックで語られており、本当に舌を巻く。

    メインの解決編と交じわるように各キャラクターの素性解明という別軸が走っている構成も非常に良く出来ていて、最終的に明らかになる悲劇的な人間関係が切ない。
    そんなわけでミステリーとしての品質はお墨付き、一級品であることは間違いない。

    あとはもう好みの問題で、個人的に予言ありきの設定が先の展開を縛っているように感じ、興奮やスリルが削がれてしまった。主人公コンビのラブコメ要素みたいなのもちょっとノイズだったかなぁ。

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    2025年09月07日
  • でぃすぺる

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    小6男女3人の掲示係が住んでる町の七不思議を紐解きながらある事件の真相を解き明かしていく話。道中は面白かったが、やめてほしかった方のオチがきたので残念でした。と思っていたが他の方の意見を見てると、なるほどと思える事があり納得。真相はどうあれ、この3人で納得した答えであるのが正解なのだと思った。

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    2025年09月09日
  • 魔眼の匣の殺人

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    かなりホラー寄り!ぞわっとポイントが散りばめられていて、嫌悪感すら湧きました…。そんな中でも葉村君の葛藤や心情の描写が美しくてね。どうか二人に救いが与えられて欲しいな。好きなシーンは「ーどうだった?」の所です♡

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    2025年09月01日