辻堂ゆめのレビュー一覧
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普段恋愛ものは読まないけど、短編集でということもあり読んでみました。
一つ一つの物語が個性的で、恋愛×○○の部分でそれぞれの著者の色が出ていて面白かったです。
元々浅倉先生が好きで、今回この本を手に取ったきっかけもそうだったのですが、やっぱり伏線回収?オチが上手な方だと再認識しました。こういう学生の物語で私は変に現実的に考えてしまい、名前を知らずに紹介されることや、全員が訳ありなことある?と自分の中で要らないノイズが入るのですが、話の流れや途中の主人公のツッコミが面白くて、忘れていました。せっかく恋愛ができるチャンスだったのに「不憫だなあ、、笑」と思わず口に出してしまいそうなくらい私も物語 -
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辻堂ゆめさん、3冊目。
コロナ禍の中、幼い娘を亡くし妻とも離婚した譲が、タイムスリップしてきたと思しき「ちぃ子」と名乗る女の子を“拾って”きたところから始まるお話。
そこから、なりゆきで一緒に住むことになったちぃ子の提案で、譲が亡き娘と迎えることができなかった10歳の夏休みを、娘の代わりとなったちぃ子とともに体験していく流れに。
いい話なのだが、ちぃ子とふれあう中で失った妻子を思い出す譲の心情の描写が、(最後になればそこまでになった顛末も知れたのだが、読んでいる途中の)私にはいささか感傷的に過ぎた。
2021年と1984年のギャップについては、その時代を通り過ぎてきた者としてはまあまあ楽し -
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ポリアモリーという概念は知らなかった。
ごくごくフツーに育った自分には、ものすごく不自然で不道徳でありえない家族の形態なんだけど、令和の世の中のダイバーシティとかマイノリティギャップの解消とか差別とかなんとかかんとかの世の中では、犯罪者集団ではないし家族のあり方としてこれも《よし》としなければならんのだろうな。
てことで、生まれ育った家庭が、思春期になって異常だということに気づいた時は、自分で自分自身を全否定してしまう。
高校で同様に家庭に訳あり友人と仲良くなり、転校してきた児童養護施設出身のクラスメイトを利用し、自分たちの思うままの生活を手に入れたのは恐ろしかった。
こういう不遇な -
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辻堂さんのデビュー作ということで読んでみました。2015年…いまから10年前の作品。
学生時代に書いていたとあり、少しあら削り感や突っ込みたい点は様々あるけど、お話としては楽しめました。
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●あらすじ
主人公(上条梨乃)は有名なシンガーソングライター。ある朝、知らないごみ捨て場で目覚め、誰にも自分を自分と認識して貰えなくなっていた。
世間では自分は自殺したと報道されており、一人の少年だけが主人公に気づく。
自分が存在しているのに、死んだことになっているのは何故か?…を探っていくミステリー。
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●設定はSFミステリーっぽい。
ただ結論 -
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傷害事件で逮捕した被疑者を取り調べていたところ、その人には「戸籍がない」ということが発覚。
名前も、住所も、親も、一つも情報を証明する手段を持たない「無戸籍」の被疑者が暮らしていたのは、同じように戸籍を持たない人々が共同生活を送る「ユートピア」でした。
なぜ、「ユートピア」で彼らは暮らすようになったのか、彼らの出自はどのようなものなのか。
過去に起きた児童誘拐事件とのつながりや、現在の傷害事件の捜査と合わせて、無戸籍という社会問題についても焦点を当てて考えさせられる、とても重厚な読みくちのミステリです。
事件解決への展開は、一つひとつの捜査を積み上げてゆく様子が丁寧に描かれていて、「ひょん -
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虐待であるということをこころのどこかでわかっていながら、家族という鎖から抜け出せず、この鎖が外れたらこの世が終わるようにしか感じられ無くなってしまう感情は人を苦しめます。誰かに自分の環境がおかしいと認めてもらいたい気持ちと、同情されたくなくて恥ずかしくて誰にも言えないが同じ仲間を見つけて安心したい気持ち、真反対のように見えても苦しい環境に置かれたこども達に共通するものだと思います。わたしは、染野や星さんほど辛い環境ではありませんが、家族に精神病を抱えた人がおり、死んでやると一日中叫ばれ寝れない夜を過ごしたり、世話をするにに疲れた母が包丁を持ち出し心中をしようとしてきたり、暴力が酷くて警察のお世